「アナイアレイション-全滅領域-」宇宙からの飛来物から進化が始まるのは良くある話よねぇ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「アナイアレイション-全滅領域-」をNetflixで観ました。

 

ストーリーは、

不可解な現象が起こる謎の領域「エリアX」がアメリカ国内の海岸地帯に拡大。現地に調査隊が派遣され、元兵士の生物学者レナの夫も加わるが、彼らは音信不通となり行方不明になってしまう。やがてレナの夫だけが生還したものの、瀕死の重傷を負っており昏睡状態に。レナは夫の身に何が起きたのか突き止めるべく自ら調査隊に志願し、エリアX内部の未知の領域に足を踏み入れる。そこで彼女が目撃したのは、生態系の突然変異によって生まれた異様な景色と生き物たちだった。

というお話です。

 

 

元陸軍兵士の生物学者レナは、夫が軍の調査隊として派遣され行方不明となり、既に1年。帰ってこない夫を思いながら、何とか過ごしていた。ある日、寝室の壁を塗りなおしていると、背後に気配を感じて見ると、そこには夫・ケインが。喜んだのもつかの間、苦しみだしたケインを救急車で病院へ搬送するが、途中で軍の車に阻まれ、軍に連れていかれてしまう。昏睡状態の夫に、一体何が起きたのか。レナは調査隊に志願し、夫と同じ調査に乗り出す。

 

謎の領域「エリアX」に入った女性隊員たち5人は、謎の領域の先端にある”灯台”を目指して進んで行く。最初は、普通の無人地帯なのだが、植物の成長が少しおかしい。花が他の地域と違っているのだ。ある場所で巨大ワニに襲われる。倒して、そのワニを調べると、植物や花と同じような特徴があることに気が付く。

 

 

進むにつれて、どんどん地域環境が変わっていき、今度は植物が人間を模った形になっている。動物の角には花が咲き、生物学者のレナには理解が出来ないような生態系が広がっていく。そして、前の部隊が留まったとされる基地に辿り着き、調査をすると、ケインたちの部隊が取ったビデオが見つかり、観てみる。すると隊員の一人のお腹を開き、中の腸が生きているように動いている映像を観てしまう。驚いた彼女たちは恐怖に襲われるが、その夜は、基地で休むしかない。そして休んでいると、何か大きな動物に襲われ、一人が連れ去られてしまう。

 

精神的な限界になった彼女たちだが、先に進んでも帰っても、既に同じだと判断したレナは、先へ進み始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

SFホラー映画ですね。キャストは凄いし、内容も面白いとは思うのですが、イマイチ、謎の解明が甘いというか、納得が出来ないなぁと思いました。ネタバレは出来ないので、細かくは書きませんが、”エリアX”という場所が何かに汚染されて、通信も何も出来なくなっているんです。その中に入った部隊が全滅し、それを調査する為に、レナの部隊が行くんです。

 

でね、通信が出来ないのですが、その理由が、反射だというんです。何か、その地域にある何かが電波などを反射して、電波は出ているんだけど、それがこんがらがって繋がらなくなっているらしいんです。その何かが、変に進化した植物や動物らしいのですが、最初、植物や動物に何かが寄生しているのかと思ったら、どうも違うようなんです。色々な植物、動物を学習して、模倣してそれらを作り出しているらしいんです。

 

 

ふーんって思ったんだけど、一方で、内臓が独自で動いていたり、指紋が動くと言ったりする場面があって、そうなると、エリアXに入った人々に何かが影響して変わったのか、寄生されて人が変わっているという事でしょ。その”何か=シマー”が自分たちで模倣しているのと、寄生するのと、二通り出てきちゃって、こんがらがりました。これ、どちらかに統一して欲しかったなぁ。寄生して乗っ取れるのなら、わざわざ模倣して新しいモノを造る必要が無いでしょ。不思議でした。

 

そんな謎を抱えつつ、最後まで観ていたのですが、うーん、スッキリしなかったなぁ。全てを模倣して造り出す力があるのだから、そんなまどろっこしい事する必要ないじゃん。人類を全部殺して、地球を作り直せばいいだけなのに、何だか、何がしたいんだか解らない終わり方でした。例えば、人間を餌として取って置く為に全滅させないというなら解るけど、そうじゃないなら邪魔だと思うんだけど。不思議な話だったなぁ。

 

 

そんな内容でしたが、映画としては、謎を説いて行きながら、怖い中を進んで行くというのは、ドキドキハラハラして面白かったです。なんたって、主演はナタリー・ポートマンだし、夫役にオスカー・アイザック、部隊の仲間にテッサ・トンプソンなどもいて、結構、豪華なキャスティングでした。

 

お気に入りは、お腹を切ったら内臓がウナギみたいに動いている部分とか、鹿の角に梅らしき花が咲いていたところかな。ちょっとグロい部分もあるけど、全体的には綺麗めな映画でした。

 

私は、反射やら、DNAを模倣、改変などという事を描くのなら、もう少し解りやすく、筋が通るように作って欲しかったかな。これはこれで面白いとは思うけど、少し残念でした。ネトフリの映画なんだから、どうせならシリーズドラマにして、もっと詳しく、反射の事とか、DNA改変の事とかを描いたら、面白くなりそうだったんだけどなぁ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。SFホラー映画としては、面白いと思います。ただ、細かい辻褄が合っていないので、詰めが甘いとは思いました。これ、日本の漫画家・水樹和佳子先生の「樹魔・伝説」と似ています。漫画の方が面白いけどね。とりあえず、内容としては面白いので、2時間弱の映画ではなく、シリーズドラマで観たいなと思いました。ぜひ、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

アナイアレイション -全滅領域-|映画情報のぴあ映画生活