「めんたいぴりり」戦後混乱期に明太子を食べれば幸せになれると信じて作っていた人物のお話です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「めんたいぴりり」をWOWOWで観ました。明太子屋で有名な「ふくや」の創業者・川原俊夫さんをモデルにしたお話です。

 

ストーリーは、

昭和30年代。俊之は、博多の祭り・博多祇園山笠に情熱を燃やす地元愛の強い男だった。そんな彼は、戦争で焼け跡となっていた中洲の一角で小さな食料品店“ふくのや“を開業。めんたいこ作りにも熱中する彼だったが、納得できる味に近づけず苦悩していた。

というお話です。

 

 
昭和30年代、戦後最大の引揚港であった福岡は戦争の傷跡を残したまま復興を遂げようとしていた。焼け跡となっていた福岡の中洲で食料品店「ふくのや」を開業した海野俊之は、妻の千代子とともに小さな店を切り盛りしていた。
 
そんな俊之が博多の祭りである「博多祇園山笠」と同様に情熱を傾けていたのが、めんたいこ作りだった。大陸で知った味を再現するのだが、自身が納得できる味になかなかたどり着くことができず、改良に改良を重ねる試行錯誤の毎日を送っていた。
 
 
そんな時、俊之が耳にしたのが、息子・健一の同級生である英子の存在だった。両親を亡くして親戚のもとで暮らす英子は、叔父にDVを受け、遠足に行くための新しい靴やリュックサックも買えない境遇におかれていた。
 
俊之は困っている人を見ると、助けずにいられない性格で、これまでも家のお金を人にあげてしまったりして、千代子は困っていたのだが、夫の気持ちを汲み、何とかあるもので家庭を支えていた。俊之は英子をほおっておけず、健一の担任教師を通じて、”足長おじさん”として靴やリュックをプレゼントすることにする。しかしこの事は誰にも内緒にしており、周りの人々は、俊之が若い女性(担任教師)と浮気をしていると噂を始めてしまう。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
 
丁度、一年前くらいの作品で、観に行こうかなと思いながら、観ずに終わってしまった作品です。調べてみたら、2013年頃にテレビドラマで放送されていたようですね。それを劇場版にしたようでした。だからなのか、ちょっと話がバラバラしている感がありまして、ちょっと観にくかったかなぁ。話が突然に、ブツッ、ブツッと切れるんです。
 
お笑いの映画としては、それなりに楽しめました。博多華丸さんが、愛される俊之を演じており、好感が持てました。妻の千代子に富田さんで、夫婦そろっていると、温かい感じがして、雰囲気は良かったです。
 
 
戦後の混乱期の日本を描いていて、みんな、どうしたら生きていけるのかを試行錯誤しているように見えました。それぞれに頑張っているんだけど、空回りしたり、受け入れて貰えなかったり、今も昔も、色々、大変だったんですね。でも、昔は”情”があったような気がします。人を助けてあげようという気持ちが、もっと大きかったような気がするな。人を助けて、人に迷惑をかけないようにと、みんな、それぞれに考えて行動していたように見えました。
 
 
笑ったのが、”明太子”なので”タラコ”が必要なのですが、そのタラコを産むスケトウダラの役を博多大吉さんがぬいぐるみを着て演じるんです。演じると言っても、ただ、俊之の妄想の中に出てきて、タバコをふかしながら、「あたしもさー、簡単に産んでる訳じゃないのよぉ~」って文句言っているだけなんですけどね。それが、なんかツボに入ってしまい、楽しかったです。
 
ちょっと、ドタバタコメディ劇という感じで、映画としては、それほどレベルが高いとかではないと思いますが、楽しめる作品でした。夜中に笑っちゃいましたよ。
 
 
私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。時間が空いた時とか、ゆっくりしている時に、何となく見るには良いコメディ映画だと思いました。あまり真剣に見る映画ではありません。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。カメ