「写真甲子園 0.5秒の夏」をオンライン試写会で観ました。
ストーリーは、
顧問から写真甲子園への熱い思いを聞いた大阪・関西学園の写真部員3人は「挑戦した人だけが見える世界」を体験したいという一心で写真甲子園への出場をめざす。一方、東京の進学校である桜ヶ丘学園の写真部は、部員が3年生の椿山翔太ただひとり。今年の夏が写真甲子園出場の最後のチャンスとなる翔太は、3人がひとチームという甲子園出場のため、幼なじみと後輩に頼み込み、なんとかチームを結成する。夏の北海道東川町で開催される写真甲子園という舞台で、高校生たちの熱い夏が描かれる。
というお話です。
3年程前の作品なのですが、観ていなかったので、このチャンスに観させていただきました。実際に行われている高校生の写真甲子園というイベントの映画です。全国の高校写真部が応募して、トップを決めるという大会なのですが、スポーツと違って、審査員の感覚で写真の良し悪し、好き嫌いを決めるので、どーも素直に応援が出来ませんでした。
感覚で決めるという勝負事って難しいですよね。だって、写真の良し悪しって、人によって違うでしょ。私、一応、大学で写真学というのがあって、勉強したのですが、確かに基本的なレイアウトとか、色のコントラストとかあるのかも知れないけど、斬新なモノが好きな人だっているだろうし、基本にのっとったものが良いとする人もいるだろうし、その上、審査員の出身地が有利になったりとかありそうじゃないですか。だから、勝負事と言いながら、人の意志が入るのは難しいですよ。
大阪の女子高生の写真部と、東京の急ごしらえの写真部が主人公という感じだったかな。どちらも、それぞれに悩みを抱えながらも、写真甲子園で精一杯楽しみたいと思っているのですが、まぁ、色々起きるんですよ。でも、何とか乗り越えて、最終選考を迎えるんです。結構、この辺りは感動でした。
イライラした部分もありました。大阪の女子高生なのですが、キャーキャーしていてうるさいんです。でね、最後の方で色々な事件が起こるのですが、写真部の人間ならあり得ないミスをするんです。観ていてイライラしました。どんだけバカなんだよ。さすがに、あまりにもワザとらしく、演技も酷かったので、そこら辺りでゲンナリしました。一瞬、見る気が失せました。でも、東京の高校生は頑張っていたので、そちらを観ようと思いなおし、大阪の女子高生の内容は脳から消去しました。(笑)
映画としては、実際に行われているイベントをベースに、どんなものなのかという紹介を兼ねての内容だったので、あまり人物たちに固執せず、楽しめたと思います。北海道東川町の自然の中で、高校生たちが何か感じたものを写真に収めて、その年齢でしか見えない何かを探す姿は良かったと思いました。審査をして貰うのは二の次で、そこでの経験が、彼らの人生の一つとなることが財産なのかなと感じました。
東川町の自然が美しいんです。町民の方々も、写真甲子園に協力的なようでした。始めた頃は、勝手に入ってきたりする生徒を怒っていたようですが、色々な事があって、今は良くなったんだよという内容の場面もあり、ちょっと感動でした。
生徒たちは、ほとんど知らない子ばかりでしたが、先生や町民など、脇役を有名俳優が固めていたので、安定していたと思います。生徒はワザとらしかったけど、まぁ、大丈夫でした。あ、東京の高校生の甲斐くんと荻原くんは、今、イケメン枠で出てきているんじゃないかなぁ。カッコ良かったですよ。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと、映画としては観にくい感じがありましたが、最後まで観ると感動するかなと思います。地味な映画ですが、良い作品だなとは思いました。配信で出ているので、ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。