「一度死んでみた」今の時期にピッタリの明るくほっこりするコメディ映画です。家族でほっこりしたら? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「一度死んでみた」を観てきました。

 

ストーリーは、

大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし。何かと口うるさく干渉してくる計が大嫌いな七瀬は、日々「死んでくれ!」と毒づいていたが、計は偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を飲み、本当に「死んで」しまう。それは社内に潜んでいるであろうスパイ社員をあぶりだす秘策だった。薄すぎる存在感から「ゴースト」と呼ばれている計の秘書・松岡と七瀬人は、会社乗っ取り計画阻止と計を無事生き返らせるミッションに挑むのだが・・・。

というお話です。

 

 
大学4年の野畑七瀬は、製薬会社社長の父親・計(はかる)と2人暮らし。子どもの頃から夢を見るような話しではなく現実を教え込まれ、元素記号の歌を童謡のように歌わされていた。いつも実験実験で、仕事ばかりの父親。何年か前に母親が病気で亡くなったのだが、母の死の時にも仕事だと言って立ち会わなかった。そんな父親に腹を立てた七瀬は、父親の嫌がる事ばかりをしていた。
 
デスメタルバンドを結成し、中華屋でバイトをし、バンドでは父親に対して「一度死んでくれ!」を熱唱する。そんな七瀬を計は心配し、自分の秘書・松岡を見張りに付けて、逐一報告をさせていた。
 
 
野畑製薬(計の会社)は、若返りの薬を開発しており、あと一歩で成功するというところまで来ているのだが、資金繰りが苦しくなり、それを知ったワトソン製薬が買収しようと動き出していた。計は合併はしないと言い切るのだが、若返りの薬の情報が社内から漏れているようで、ワトソン製薬に先を越されては、会社が潰れてしまう。会計の渡部に「一度死んで2日後に生き返る薬」を渡され、一度死んでみれば、スパイも気を許してボロを出しますと言われ、その薬を飲んでしまう。
 
計が死んだという連絡を貰った七瀬は急いで計のいる会社へと向かうと、既に横たわった計がいた。悲しむ七瀬だが、そんな七瀬の前に幽霊となった計が現れ、事の次第を伝えようとするが伝わらず、何故か、会社は渡部によって、ワトソン製薬との合併の方向に進んでしまう。そして計の火葬を告別式もやらずに直ぐにやると言われてしまう。
 
 
渡部がスパイだと気が付いた計は、再度、七瀬の前に現れる。松岡から2日後に生き返ると知らされた七瀬は、火葬される時間が2日後より前に設定されている事を知り、何とか火葬を遅らせようとするのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
軽くて、楽しく観れる映画でした。これは、誰が観ても楽しめるでしょうね。面白いコメディだし、なんたってテンポが良いので、気持ち良く観れてしまいます。色々なキャラが出てきて、誰もがちょっとづつ、引っかかる事をやってくれていて、後から、それが解決の鍵になっていくんです。上手く出来ていると思いました。
 
 
コメディなので、バカらしさはあります。真面目に観に行くと、物足りないかもしれませんが、今、軽く観れる映画って重要でしょ。頭をバカに出来るような映画を観て、ほっとする時間も大切です。
 
この計と七瀬の父娘関係が、凄くイイんですよ。最初は、”臭い~!”とか言われて、ファブリーズらしきものをかけられまくるのですが、嫌がられているのに、とっても微笑ましい父娘の図なんです。娘が父親と一緒なのを嫌がって、洗濯機も別、階段や家の中にもラインを引いて自分の陣地に入らないでって感じなんです。でもね、ご飯を作るのは計で、その食事を素直に七瀬は食べるんですよ。もう、笑っちゃうでしょ。そんなに嫌なら、父親が作ったもんなんて食べたくないって言いそうなのに、素直に、一緒に食卓に座って食べるんです。本当にこの親子可愛いの。
 
 
すずさんも上手いんだけど、やっぱり堤さんが上手いなぁ~。こういうコメディをやると、本当の上手さが出ますよね。堤さんの演劇も良く観させていただいているのですが、その役によって、全く見え方が違うんです。真面目な紳士から、今回のようなお父さん、そしてイケメンで遊び人の男など、なんでもそう見えてしまうんです。今回もお父さん役、ピッタリでした。特に、死体の顔が最高!あの顔、ずーっと唇をあの形にしていたのかしら。辛かっただろうなぁ~。
 
すずさんは、今回、歌も歌っていて、上手かったですよ。もちろん映画の中で言われているように、心は籠ってないですけどね。ちゃんと可愛いコメディエンヌとして頑張っていました。何をやっても、可愛くてイイねぇ。これからも観て行きたい女優さんです。
 
吉沢さん、イケメンを封印して頑張ってましたが、ある場面で”王子様”要素が爆発してましたね。私、吹きました。いま、コロナだから吹いちゃいけないのに(マスクして手で押さえたけど。)、吹きましたよ。もー、プリンスチャーミングかと思ったわ!相手が違うけどっ!
 
 
そういえば、藤井さんを演じていた松田さん。イイ味出してましたねぇ。うーん、重要な役でした。それに妻夫木さんも良かったなぁ。案内人のリリーさんも好きでした。他にも、竹中さんや佐藤さん、池田さん、古田さん、志尊さん、柄本さん、城田さん、前野さん、原田さん、でんでんさんなど、沢山のチョイ役の方が出ていらして驚きましたよ。でも、チョイ役なんだけど、結構、重要だったりするのよねぇ。
 
なんか、凄く楽しく、ほっこり出来た映画だったので、感想が長くなっちゃった。こういう映画、好きだな。難しくて、考えさせられる映画も好きだけど、今、こんな事態になっていて、ちょっとピリピリしている中、こういう大笑い出来て、ほっこり出来る映画は大切です。ありがとう、浜崎監督。初監督作品だとは思えませんでした。これからも、ぜひ、作ってくださいね。
 
 
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は面白かったです。でも、真面目な映画が好きな方には、合わないかな。辻褄が合わなくとも、あり得ないことがあろうとも、そんなことを笑ってしまえば良いと考えられる方には、お薦めしたいです。ちょっと暗い気分を明るくしてくれるんじゃないかな。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
 
 

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