「劇場特別版 カフカの東京絶望日記」TVドラマの総集編ですが、とても面白いです。観れて良かった! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「劇場特別版 カフカの東京絶望日記」を観てきました。

 

ストーリーは、

ある朝目覚めると巨大な虫になっていた男を描いた小説「変身」で有名なカフカだが、実は何かにつけて絶望せずにはいられない「絶望中毒」だった。なぜか2019年の東京で生活しているカフカは、ある時は「SNSの承認欲求」に、またある時は「婚活」に絶望する。しかし、本気で傷つき、打ちのめされるカフカの真面目さと素直さが、次第に人々を触発していく。

というお話です。

 

 
「カフカ、猫ブームに絶望する」
ある日アパートの前で子猫を拾うカフカ。大家さんにバレようとも、必死に愛しきカッツェ(独:猫の意味)を守ろうとする。努力むなしく新たな飼い主を探すことになるのだが…。

「カフカ、承認欲求に絶望する」
つぐみの影響でSNSにハマるカフカ。フォロワー数はぐんぐん伸び、ある日出版社の編集者から「本を出さないか?」と持ちかけられる。念願の小説を出版できると思ったカフカは、意気揚々と待ち合わせ場所のナルメ友へ向かう…。

「カフカ、アウトドアで絶望する」
バイト先の仲間とキャンプに来たカフカ。大自然の開放的な空気の中、思い思いキャンプを楽しむ仲間たち。しかしアウトドアの才能が全くないカフカは、一人むなしく絶望する。迷い込んだ深い森の中で、スーツを着た青年・神野と出会い意気投合するが…。
 
 
「カフカ、婚活で絶望する」
瑠璃香の誘いで婚活パーティーに参加するカフカ。見事マッチングしたカフカは、後日その女性・あやのとデートする事に。しかし彼女の高すぎる理想を前に、カフカの絶望的過ぎる未来予想図が絶望論となって溢れ出す…。

「カフカ、地下アイドルに絶望する」
公園で地下アイドルがダンスの練習をするところを目撃するカフカ。彼女たちの姿に3人の愛しき妹を重ねる。早速、彼女たちのライブイベントに参加するのだが…。

「カフカ、変身する」
連日のように奇妙な悪夢ばかり見るカフカは、瑠璃香の兄・倫太郎から催眠療法を受けることに。施術中、父への嫌悪と承認欲求を語るカフカは、頭を抱えながら部屋を飛び出してしまう。その夜、自分を否定する父の声はカフカの頭の中で大きくなるばかり。翌朝目覚めたカフカは、誰も予想だにしない変身を遂げていた…!

TV放送されたエピソードを厳選して上映でした。

 

 

私、このドラマ、全く知りませんでした。映画館のサイトを観ていたら、この映画が上映されると書いてあり、これがドラマでやっていたものの総集編的なのだと知りました。主演が、あの鈴木拡樹さんなので、ちょっと驚いて直ぐに観に行ってきました。私の妄想通り、カフェでカフェを出してくれる場面があり、素敵でした。

 

これ、漫画原作のようですね。私は読んだことがありませんでした。でも、フランツ・カフカをこんな風に表現するって、面白いなぁと思いました。うん、言われてみれば、カフカならそんな感じかもしれませんね。日本の作家で同じように絶望好きなのは、太宰治かな。カフカに太宰が出会ったら、二人で手を取り合って自殺する振りを何度もしそうですね。でも、絶対に死ななさそう。(笑)いつも”振り”って感じですもん。

 

 

毎度、カフカは絶望しているのですが、絶望しながら横たわっているのが好きで、そのまま何時間でもそうしていられるらしいんです。いやぁ、ウザいでしょ。普通の人なら、つい気になって声をかけてしまうと思うけど、”絶望しているんです”とか言われちゃって、マジでウザいだろうと思います。生ごみで出してしまいたくなると思うなぁ。でも、イケメンだから勿体ないわね。

 

でね、色々な経験を日本でするんだけど、カフカは確かに変なんだけど、周りに出てくる人物たちの方が何倍も変なんです。変なんだけど、日常的に世間にいる人なんですよねぇ。どういうことかって言うと、普段、見逃している事を、こうやって映像にして描いてみると、本当に変な事をしている人が多いんだなという事に気が付くという事なんです。

 

 

突然に整形して違う顔でバイトに出てくる女性とか、SNSで承認欲求にかられる人々とか、簡単に自殺をしようとする若者とか、地下アイドルで頑張っている人たちとか、何だか、不思議な人って多いなぁ~と思う訳です。そしてその不思議な人たちが、カフカが絶望することによって、自分の価値を思い出して、生きる気持ちになっていくという所が面白いでしょ。確かに、絶望している人を見ていると、自分が悩んでいたことなんて、どーでも良いかって思うようになるよなぁ。

 

鈴木さん、やっぱりカッコいいですね。刀剣乱舞を観た時は、キレイな顔の人くらいにしか思っていなかったけど、「スマホを落としただけなのに2」に出ていたり、今回の主演を観ていて、改めて、カッコいいと認識しました。ちょっと、顔が薄い感じもするけど、出来たら、ガツガツする主人公の横で微笑んでいて、サクっと助けてくれるとかしてくれる人の役をやって欲しいな。もっとTVや映画で観たいと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと、ローカルっぽい感じの路線ですが、綺麗なお兄さんが好きな人には、ぜひ観て欲しい。楽しめると思います。内容は、まぁ、ゆるーい感じなので、それほど期待しないで観て頂けたら、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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