「劇場版 SHIROBAKO」私にはこの作品の何がそれほど人気なのか解りませんでした。

「劇場版　SHIROBAKO」を観てきました。

ストーリーは、

いつか必ず一緒にアニメーション作品を作ろうと約束した、上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、アニメ制作会社「武蔵野アニメーション」の制作進行として働く宮森あおいをはじめ、アニメーター、声優、3Dクリエイター、脚本家など、5人はそれぞれの場所や役割でアニメーション制作に携わり、「第三飛行少女隊」で夢に一歩近づくことができた。アニメーションの世界に自分たちの居場所を見つけ、少しだけ成長した5人の前に、新たな苦悩や試練が立ちはだかる。

というお話です。

いつか必ず何としてでもアニメーション作品を一緒に作ろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後それぞれがそれぞれの場所でアニメーション制作に携わっていく。

宮森あおいは「えくそだすっ！」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づきつつ、徐々に自分の本当にやりたいことを考え始めていた。

あれから、4年。日々の仕事に葛藤しながら過ごしていたあおいは朝礼後、渡辺に呼ばれ新企画の劇場用アニメーションを任されることになる。しかし、この企画には思わぬ落とし穴があった。

今の会社の状況で劇場用アニメーションを進行できるのか？不安がよぎるあおい。新たな仲間・宮井楓や武蔵野アニメーションメンバーと協力し、完成に向けて動き出す。果たして、劇場版の納品は間に合うのか！？後は、映画を観てくださいね。

なんかスミマセン。この映画、あまり知らずに観に行ってしまい、映画館に入ったら、周りにごっついオタク系の方々がびっしり埋まっていて、ちょっと怖かったです。なので、あまり良い感想が書けないかもしれません。だって、観ながら貧乏ゆすりはしているし、ムンムンしているし、私は内容は良く解らないし、ちょっと散々でした。（笑）

アニメーションの製作する過程を映画にしているお話なのですが、今時、こんな感じで出来ちゃうんですね。私がアニメーションを製作している所を見学させていただいた頃は、凄い勢いで原画の方、動画の方が鉛筆を走らせていて、それをセル画にコピーして、手でアクリル絵の具みたいのを上から載せていくという作業をされていて、大変なんだなぁと思ったもんです。その頃は、ほとんど会社の中で全ての仕事をしていて、セル塗だけは外注（内職）に出すような感じでした。今は、ＰＣでの着色だろうし、動画も書き方が変わったんだろうなぁ。今のように、アニメがちやほやされておらず、ＴＶマンガと呼ばれていた時代です。その頃に、何枚かセル画を頂いてきたのですが、もう捨てちゃったよなぁ。

そんな私には懐かしいスタジオのお話だったのですが、昔とは違っていて、そんなに大変そうには思えませんでした。３ＤＣＧはあるし、設定を決めれば、原画から動画にすれば良いだけですよね。着色はＰＣ上だろうと思うので、早いよなぁと思いました。なので、彼らが凄い苦労をして、アニメーションを作っているという事が、私は感じ取れなかったので、感動はありませんでした。

その上、女性キャラクターたちの顔の区別がつかず、髪の色で何とか区別を付けていたのですが、時々、影の違いで色の彩度が変わるので、分からなくなっちゃうんです。主人公の子は茶髪と覚えて、なんとか分かりましたが、私には、本当にダメでした。

何かを作り上げる仕事は、どんな分野だって、制作過程は同じだと思うんです。アニメーションだからって、何か特別に違う事は無いでしょ。仕事が来たら、まず、スケジュールを組んで、いつまでに脚本とか、コンテとか、動画は１日に何枚とか、そうやって計算して行って、アップの日を決めるんだと思うんです。それにしては、スケジュール管理が甘すぎると思いました。

プロデューサーとなったなら、一人一人の能力を見極めて、遅れても大丈夫なように組むべきだし、映画の中でも監督を監禁していたけど、何としてでも描かせないとね。今時は、ブラック企業と言われるから、会社なら徹夜をするとか、残業するとか、監禁するとかは出来ないとは思うけど、監督なら責任をもって、自宅に持って帰って描くべきでしょ。

クリエイティブな仕事なら、定時で会社から帰るとかっていう人は無理よね。いつアイディアが浮かぶか判らないんだから、１年365日仕事をしながら、365日遊ぶ気でいないと。それが出来ないなら、こういう仕事は出来ません。いつもアイディアを書き溜めておいて、それを掘り出せるようにキープしておかなくちゃ。私も、ふと思いつくと、直ぐにスマホにメモしています。

この映画の内容のどこが皆さんの琴線に触れているのか分かりませんでしたが、カワイイキャラクターが良いのかな。映画の中で、このアニメ会社が製作したアニメというのが出てきて、ただのエロアニメだったので、やっぱりそちらの方が目的なのかしら。アニメでも、子供のようなキャラクターが脱ぐなどは幼児虐待になるので止めて欲しいのですが、いつまでも無くならないですね。そういうのを全く気にせずに、皆さんが喜んで観ている所に、日本の認識の甘さがあるような気がしました。

うーん、ごめんなさい。この映画、私は、お薦めが出来ません。この前作のＴＶアニメを観ていた方なら良いのかもしれませんが、映画だけ観ても、感動はありませんでした。その上、私は昔の本当のアニメ制作現場を見ているので、山のような紙とセル画と、目を血走らせて鉛筆を走らせる方々の事を思い出すと、今は楽な製作現場なんだなとしか思えませんでした。前作を知っている方は、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

・劇場版「SHIROBAKO」|映画情報のぴあ映画生活

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