「ダンシングホームレス」路上生活者たちが集まりダンスチームとして活動を始めたというお話です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ダンシングホームレス」の試写会に当たって、行ってきました。トーキョー女子映画部さんのご招待でした。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

路上生活経験者によるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」の活動を捉えたドキュメンタリー。 路上で生活するホームレスは五感などの感覚が原始的な身体に近いと考える振付師・アオキ裕キが、人間本来の生命力あふれる踊りを見たいとの思いから結成した「新人Hソケリッサ!」。ルールは「人に危害を加えないこと」のみで、アオキは彼らのあるがままを受け入れて踊りへと昇華させる。

 

新宿で路上生活をする西。ダンサーを夢見たが、人間関係や借金問題に疲れ、ホームレスになった。一度は死も考えた西が「新人Hソケリッサ!」と出会う。そこには同じように、すべてから逃げてきた小磯、病を抱える横内、父親の暴力に苦悩した平川など、人生の辛酸をなめた仲間がいた。そんな彼らはみな明るく、どこかユーモラスだ。グループには、”人に危害を加えない”以外ルールはない。無断で休んでも構わない。アオキは言う「社会のルールがいいですか?」と。

 

 

監督は新進気鋭のドキュメンタリスト・三浦渉。自らカメラを持ち、3年に渡り密着した。見つめ続けたその先に、想像もつかないラストが待っていた・・・。


東京オリンピック直前のいま、強制的な追い出しや排除アートで居場所を失うホームレスの人権問題がクローズアップされている。一方、五輪開催都市で音楽やアートを通してホームレスと社会をつなぐ世界的な団体が、東京でも準備を始めている。ソケリッサの“生きる舞”は、排除の論理が広がるいまの日本社会に痛烈なメッセージを与える。家族も財産もすべてを失った彼らが、自身の肉体と圧倒的な熱量で、彼らにしかできない肉体表現を追求する姿を映し出す。

 

というお話です。

 

 

ホームレスのダンスチーム”新人Hソケリッサ!”の活動を追ったドキュメンタリー映画です。元々、ホームレスだった人々にダンスをやってみないかと声をかけて、集まってきた人々で作ったダンスチームです。現在ホームレスをやっている方から、既にホームレスではなくなっているが、ダンスチームで活躍している人まで、色々な方がいらっしゃるのですが、それぞれに、訴えることを身体で表現して、人々に訴えている姿を追っています。

 

ちょっと荒削りな気もするドキュメンタリー映画ですが、ホームレスの方々がコンテンポラリーダンスで心の内を表現するというのが、ちょっと珍しくて、面白いと思いました。ホームレスの方というと、申し訳ないけど、公園で寝ていたり、空き缶を集めているという姿しか見たことが無かったので、こんな風に、自由に自分を表現する人達なんだと、ちょっと驚きました。私の偏見ですね。ごめんなさい。これから考え方を改めようと思いました。

 

 

内容としては、ホームレスの団員を追いながら進んで行き、その内、ホームレスから脱却して、普通に仕事を始めたいと言って仕事を見つけた方の事を追っていたかな。途中から、撮影の対象が変わっていく感じがありました。まぁ、どの方も元はホームレスで、そこから変わっていくという方々でしたが、一人だけ、最初から最後までホームレスの方もいらっしゃいました。うーん、私にはホームレスでいたいという気持ちが解らないので、この方々に共感は出来ませんでしたが、こんな表現の仕方もあるんだなということが知れたのは良かったと思いました。

 

ドキュメンタリーなので、ちょっと途中で飽きてしまう部分もありまして、少しうとうとしてしまいました。申し訳ないけど、共感出来る部分は無かったし、不思議な魅力のある映像ではありましたが、ちょっと疲れてしまいました。

 

 

それぞれの方々に、ホームレスになってしまった理由がある事も分かりますし、そこから抜けられないという状況も解らないではありません。でもね、解ってはいても同情出来ないんです。社会のルールが正しいとは言いません。どん底を知っているのかと言われれば、私は知りません。でもそれは、どん底に落ちないように努力をしているからだし、社会のルールというより、自分に納得出来ることをしているんです。なので彼らを批判はしないし、ダンスで表現するのも良いと思います。でも、表現は実力の世界です。人を感動させて、共感させられるようになったら、自然と収入が増えて、みんなホームレスから抜けられると思います。そして抜けられなければ本物ではないと、私は思います。ホームレスであることが宣伝であってはいけないと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと、眠くなりましたが、今までとはちょっと違うドキュメンタリー映画だと思いました。但し、普通の方が観ると、疲れると思います。でも、単館系のドキュメンタリー映画を観ている方は、観ると楽しめるかなと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ダンシングホームレス|映画情報のぴあ映画生活