「超擬態人間」インディーズ映画もここまで来ました。面白いけど怖いです。

「超擬態人間」のマスコミ試写会に参加させていただきました。

ストーリーは、

いつものように朝を迎え、目を覚ました風摩と蓮の親子は、いつもと違う異変にすぐに気が付いた。2人が目を覚ました場所、それは深い森の中だった。一方その頃、結婚式を控えたカップルと新婦の父親を乗せた車がなれない山道で方向を見失い、山中で車が故障してしまう。やがて結びつく2つの話。それが意味するのは世界崩壊の始まりだった。

というお話です。

朝、目覚めると、何故か森の中にベッドが置かれ、そこに寝ていた。その男・風摩は、何がどうなっているのか分からず、息子・蓮の名前を呼ぶと、どこからか蓮が現れる。蓮に何処なのかと聞くが、全く答えず、風摩は蓮に暴力を奮ってしまう。そして･･･。

その頃、結婚式場を目指して車を走らせる一団がいた。１組のカップルと女性の父親、そして結婚式場を案内する女性だ。格安で結婚式が挙げられると言うパンフレットを見て、説明を受けに来たカップルと父親だったが、何故か、凄い山奥に入って行き、一向に結婚式場があるように見えない。どうなっているんだと怒る客に、案内係は、もうすぐですからと宥めている。と、突然に車のエンジンが止まり、立ち往生してしまう。案内係は、人を読んでくると言って走り出し、カップルと父親は傍にあった民家に休ませてもらいに入っていく。

家に入ると誰もおらず、そこで休もうとしていると、何故か恐ろしい仮面を被った大男が現れ、襲ってくる。ビックリした彼らは、何とかその大男を押さえつけて縄で縛り上げるのだが、今度は案内係の女性が襲ってくる。どうも結婚式場というのは嘘だったらしい。何か目的があって、人をこの場所におびき寄せているらしかった。

森の中で目が覚めて風摩は、そのまま森を走り、やはり仮面の大男と格闘することになる。そして逃げ回り、このカップルと父親が逃げ込んだ家の近くに現れる。風摩は、実は連続殺人犯の死刑囚であったようだが、何故か生きて外に出られたらしい。風摩は、記憶を辿ると、自分が父親に酷い虐待を受けていた過去があり、その反動で自分の息子を虐待していた記憶があった。

カップルと父親、そして風摩は、仮面の大男と対峙し、逃げながらも戦うのだが、あまりにも大男は強くて・・・。

それから数日後、山道を裸の少年が歩いている。パトカーで通りかかった警察官が声をかけるのだが･･･。後は、映画を観てくださいね。

この映画、色々な内容が凝縮してあって難解なんだけど、私は凄く面白かったです。楽しめました。あまり細かい事は気にせず、海外の笑いながら観るようなホラー映画と思って観ると、楽しめると思います。でも、凄いスプラッターだし、残酷なシーンが多いので、そういうのがダメな方にはお薦め出来ないかな。私は、”ミッドサマー”を観た後だったので、それほどショックは受けませんでした。ミッドサマーが大丈夫だったなら大丈夫です。

幼児虐待がテーマになっているのかな。虐待されていた男が、大人になって、自分の子供にも虐待を繰り返していたらしいのですが、虐待をされるという事が、人間の心や脳に影響を与えて、何か酷いことが起きるのではないかという事が描かれていました。本当は、もっと細かく書きたいけど、ネタバレになるから言えません。ここがミソかな。題名の”超擬態人間”というものが何なのか、良く見届けてくださいね。

結婚式場に来るカップルなのですが、それまでも沢山のカップルを騙して連れてきていたようで、彼らも必要な人材だったんです。それまでも沢山のカップルを連れてきて、罠にハメていたようで、安い結婚式場でおびき寄せるという、チープな罠にハマるような人間なら、いなくなっても平気かなぁという作戦だったのかもしれません。

このカップルも、実はっていう事が出てきます。ここら辺も上手いなぁと思ったのですが、こういうちょっとした部分に楽しみを作っているのが嬉しかったです。以前、「狂視」というこの監督の作品を観て、凄く面白かったのですが、今回も、前作を上回る面白さでした。うんうん、これはイイよね。雰囲気としては、海外ホラーの「キャビン」とかのような感じで、怖くてグロいけど、何処か笑えるし、ＳＦなのねって感じなの。日本ホラーのようなドロドロした怨念っぽいのはありませんでした。

またも幼児虐待された人たちが苦しむという内容でしたが、こんなにみんなが虐待はダメと思っているのに、どうして止められないのかしらね。苦しむ子供を減らしたいのに、全く減らないのはどうしてなのかな。例えば、15歳になるまで、月一回、必ず行政のカウンセリングを受けて、ＯＫなら児童手当のような補助金が支給されるとかにすれば、子供に直接話を聞けて、虐待のような事があれば止められるとか出来ないのかな。親とは離して話を聞かないと、見つけられませんよね。

話を戻して、この映画、私は、超！お薦めしたいと思います。はっきり言いましょう、面白いです。ちょっとゴタゴタしているけど、映画としては楽しめる作品だと思いました。ただ、やっぱり残酷シーンがねぇ。そういうのがダメな方は辞めてくださいね。本当にグロいシーンがありますので。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

・超擬態人間|映画情報のぴあ映画生活

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