「Red」自分を偽って幸せを手に入れようとしても、本当の幸せは手に入らないんです。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「Red」を観てきました。

 

ストーリーは、

誰もがうらやむ夫とかわいい娘を持ち、恵まれた日々を送っているはずの村主塔子だったが、どこか行き場のない思いも抱えていた。そんなある日、塔子は10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦と再会。塔子の気持ちを少しずつほどいていく鞍田だったが、彼にはある秘密があった。

というお話です。

 

 
大雪の夜、車を走らせる男と女。先が見えない一夜の道行きは、ふたりの関係そのものだった。
 
誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていたはずだった塔子。夫は商社に勤めており、仕事の関係でパーティに招かれることも多い。今日も夫とパーティに出席した塔子だが、夫は仕事となり、先に帰っているようにと言われてしまう。仕方なく帰ろうと入口に向って歩き出すと、知っている顔が横切った気がした。10年も前に付合っていた男・鞍田の様だった。直ぐに姿を追うが見つからない。すると、腕を引かれ、強引なキスをされる。鞍田だった。
 
 
鞍田は10年前、塔子がアルバイトをしていた設計事務所の建築家で、当時結婚していたにもかかわらず塔子と深い関係になっていた。激しい恋をした塔子は彼と別れ、バイトを辞めて、今の夫と出会い、結婚したのだった。
 
悪い男だと判っていながら、鞍田に惹かれていく塔子。鞍田は自分が勤めている設計事務所を塔子に紹介し、主婦として家にいた塔子は、仕事をしたいと夫に頼み、インテリアデザインの仕事を始める。塔子は、娘が生まれて主婦として家に居たのだが、義理の両親も同居しており、幸せだと思いつつも息苦しさを感じていたのだった。
 
 
鞍田と同じ会社で仕事をするようになり、二人の関係は元に戻ってしまう。それに感づいた同僚の小鷹は塔子に注意喚起しながらも、二人の仲は裂けないだろうと考えていた。新年が明けて直ぐ、鞍田が入院したとの知らせを受け、塔子は新潟出張を彼の代わりに小鷹と一緒に行かなければならなくなる。そして新潟で仕事を終えて、東京に帰ろうとするのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
 
私、原作は読んでいないのですが、この映画、結構、現実っぽいというか、こうなるのは仕方がないだろうなぁと思ってしまいました。人間には2種類あって、お金があれば欲望が満たされ、それだけで満足な人と、お金があっても欲望が満たされず、感情や愛情に惹かれてしまう人といますよね。このバランスが上手く行けば、何の問題も無く、幸せになれると思うのですが、どちらかに偏ってしまうと、どうしても悲劇が起きてしまいます。
 
 
そりゃ、誰もが好きな人と一緒に居られれば、何の問題も無いですよ。でも、そう簡単にはいかないところが問題なんです。それに、好きだからって、一緒に居る事が幸せだとは限らないですよね。私は、夫の事は大好きだけど、ずーっと一緒にいると、好きじゃなくなるかもしれない。ある程度の距離があるからこそ、こんなに幸せに暮らせているのかもしれないし、好きでいられるのかもしれない。そんなもんでしょ。
 
この映画の塔子は、ちょっと背伸びをして、夫と結婚したのだと思いました。だから、自分の家が母子家庭で、父親が女と出て行って行方不明なんて言えず、父親は母親と離婚して海外に居ると、夫の両親に話しいるんです。これって、辛いですよね。だって、日常の生活の中に嘘あるんですから。私は、こんなの無理だなぁ。日常の生活の中に嘘があるなんて、息苦しくて無理ですよ。今の夫は、一流企業に勤めて居るし、生活も安定しているかも知れないけど、幸せではないですよね。こんな、いつも仮面をかぶっているような生活なんて、生きている意味ないと思うんです。
 
 
だから、昔、好きだった人が目の前に現れたら、我慢が出来なくなっちゃったんだと思います。だって、本当に好きな人には、本能が反応してしまうから、抑えきれませんよ。でもねー、子供がいるから、ある程度は我慢しなくちゃねぇ。この子の将来が不安になっちゃう。子供の為に自分を犠牲には出来ないという方もいらっしゃるかもしれませんが、私は、子供の為なら、自分は犠牲になっても仕方がないと思うタイプです。
 
だって、自分のせいで、トラウマとか抱えてしまったら、可哀想でしょ。自分が、今、好きな人と一緒にいられないのは、自分の責任なんだから、その為に子供が犠牲になるのはおかしいですよ。子供が自分の意志を主張出来るようになるまでは、やっぱり助けてあげるべきだと、私は思いました。これは、人によって、考え方が違うかもしれませんが、私は自分が産んだ子なら、そこまでは一緒に居てあげたいな。どんなに好きな男がいたとしてもね。
 
 
でも、この塔子が選択した結末は、私は応援したいと思いました。どんなに避難を浴びようとも、それだけ好きな人がいた訳だし、それも自分の中の価値のある経験だと思います。その後、何があろうとも、戦って行けそうな気がしました。人間って、一つでも、やり切ったという経験があれば、その後の人生も、挫折せずに戦って行けそうな気がするんです。きっと、塔子は悔いが無いと思います。
 
 
塔子役の夏帆さんも素敵でしたが、鞍田役の妻夫木さんも、小鷹役の柄本さんも素敵でしたねぇ。妻夫木さんは、明るい役とは全く違い、暗くて怪しげだけど、凄くセクシーで、魅力のある男性でしたし、小鷹役の柄本さんは、今、騒がれているように、どこか信頼出来るけどセクシーな男性って感じで、ステキでした。
 
 
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。女性が観ると、自分と重なるところもあるだろうし、男性陣のセクシーさに惹かれると思います。展開が読めずに、どうなるんだろうとハラハラドキドキしながら、楽しめました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
 
 

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