「スキャンダル」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが・・・。
というお話です。
そんなグレッチェンに呼応してメーガンが立ち上がるところが、カッコ良かったなぁ。一般人の私からみると、TVに出ていて、何もかも持っている様に見える美しい人達が、こんなにも苦しんでTVの前に立っていたという事に驚きました。どんな世界でも、下から上に登ろうとすれば苦労があるのだなと思いました。
でも、セクハラやパワハラはダメですよ。私も会社に勤めていた頃はパワハラ、セクハラは日常茶飯事でした。特に建築業界なので、女のくせにとか、女に出来る訳がないとか言われ、下ネタを言われ、触られたりも多々ありました。まぁ、それに負けなかったから、今があるんですけどね。若い頃から鍛えられたので、セクハラされたら、倍返し出来るほどのテクニックは手に入れました。もう周りは怖がって何も言いません。でも、反対にセクハラやパワハラで訴えられない様にしなくちゃね。でも、私は自分がやられて嫌だった事は人にはしません。
若いケイラというキャスター志望の女性が出てくるのですが、最初はみんな、彼女のように夢を持って、その仕事に入ってくるのでしょう。そこが泥沼とは知らずに、澄んだ水辺だと思っているんです。でも、一歩入ってみると、身体を差し出さなければ何もやらせて貰えない。そんな世界なのだと知るんです。そんな世界は変えていかないとね。
日本の女性は、まだまだ戦うには戦力不足かな。だって女性同士が協力するべきなのに、何故か女性の主張を女性が避難するからです。男性に従属することが良い事だとでも思っているのかな?同性なのに、全く理屈に合ってない事を平気で避難するからビックリしちゃいます。女性は男性の付属品という考えがこびり付いているのかしら。古い考え方を改めなければ、新しい世界など来はしません。夫に従属するのではなく、同等に仕事をしているのだと解らせなければ。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。但し、エンタメとして観ると面白くないでしょう。彼らの行動に強い意志があることを考えて、深く読み取れる方には、とても面白い映画だと思います。私は、まるで若い頃の自分がいた世界を観ている様で、ちょっと辛くなりましたが、みんなが声を上げていかなければ悪い事は変わっていかないという事が、良く分かります。沢山の方、特に女性に観てほしいと思いました。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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