「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」こんな生活が出来たら幸せだろうなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」の試写会に行ってきました。Fan's Voice (@fansvoicejp) さんの独占試写会に当たりました。

 

ドキュメンタリー映画なので内容は、

 

ジョンとモリーの夫婦は、愛犬トッドの鳴き声が原因でロサンゼルスのアパートを追い出されてしまう。料理家である妻のモリーは、本当に体によい食べ物を育てるため、夫婦で愛犬トッドを連れて郊外の荒れ果てた農地へと移住する。都会から郊外へと生活環境がガラリと変わった2人は、自然の厳しさに直面しながらも、命の誕生と終わりを身をもって学び、動物や植物たちとともに美しいオーガニック農場を作るために奮闘の日々を送る。

 

というお話です。

 

 

ドキュメンタリー映画なので、直ぐに感想を書きますね。

 

この映画、ドキュメンタリーなのに、凄く楽しくて幸せな気持ちになる映画なんです。今までも、ネイチャードキュメンタリー映画で”オーシャンズ”や”アース”、”皇帝ペンギン”などがありましたよね。あれも凄かったんだけど、今回は、人間が主人公で、ジョンとモリーという夫婦が、ロサンゼルスから車で1時間程離れた場所で、農場を始めるんです。

 

この二人、農場という夢はあったけど、本当にやるとは思ってなかったんです。ロサンゼルスで殺処分寸前の保護犬・トッドを貰って飼い始めたのですが、その犬が、二人が出かけている間中ずーっと家で吠え続けているらしく、近所から苦情が出てしまったんです。犬の訓練学校に連れて行ったり、吠えを止める為の色々な方法を試したのですが、どうしても一匹になると不安になるらしく、吠え続けてしまうんです。家族であるトッドをどこかにやる訳にも行かず、二人は決心して、トッドが吠えても怒られない場所、そして二人の夢の農場を作ろうと考え始めるんです。

 

 

もちろんお金が無いから、色々な人に頼み込んで、身体に良い食べ物を育てたいと訴えて、投資家を集めたんです。最初は上手く行かなかったけど、段々と口コミで広がり、お金も集まり、ロサンゼルスから車で1時間ほどの場所に200エーカー(24万5千坪くらいかな。)の土地を購入して、移り住みます。

 

荒れ果てた土地でしたが、そこを一から耕して、農場を作っていきます。果樹園を作ったり、農作物を作ったり、最初はどうやったら良いのか分からないので、教えてくださる人を頼んで、それで作っていくのですが、これが、凄くキレイなのよ。

 

 

日本だと、田んぼとか畑とか、ただ四角いでしょ。でもね、まるで水の流れをデザインしているような畑だったりするんです。でね、ジョンが教えてくださる人に、”水の流れが良い為にこのデザインなの?”って聞いたら、”それもあるけど、それよりも見た目が良いでしょ。”って言ったらしいんです。これ、素晴らしいと思いませんか?自分たちが暮らす農場で、食べる作物を、美しい畑で作るって、本当に理想じゃないですか。農家を只の仕事場としてではなく、生きる場所として美しさも求めるなんて、何て素晴らしいんだろうって感動しました。

 

農場には、たくさんの動物もいて、ブタのエマの赤ちゃん、可愛かったですよぉ。犬も鶏も沢山いて、彼らのおかげで畑も上手く回っていくんです。農作物に付くカタツムリをアヒルが食べてくれて、アヒルの糞が農作物の肥料になるんです。牛や豚の糞に付くハエが増えたら、鶏に糞の中のウジを食べて貰ってハエの発生を抑え、鶏がコヨーテなどに襲われるようになったら、犬に番をさせるようにしたんです。自然の中のサイクルを使って、身体に優しい食べ物を作っていく。あまりにも美味しそうな野菜たちで、食べたくなりました。

 

 

なんかね、オーガニック野菜ではあるんだけど、どーも、オーガニックって簡単に言うと、この苦労して作っている方々に失礼な気がして、そんじょそこらのオーガニック野菜じゃなくて、ちゃんとサイクルさせて、自然の中で、自然の中から生まれてくる作物たちなんだって言ってあげたくなりました。それくらい、凄いなぁ~って思える8年間の農場の姿でした。

 

この映画が、こんなにも素晴らしく出来ていたのは、夫のジョンさんは、動物写真家で、ドラマや映画製作もやっていた方らしいんです。奥様は料理家だそうです。なので、映像の撮り方も上手いし、動物も、定点カメラで24時間ずーっと回しているからこそ、撮れたものらしいです。動物好きには、きゃ~んって声が出てしまうほど可愛い動物の映像がありますよ。もちろん、自然の映像も素晴らしいです。豚のエマや鶏のグリーシーなど、沢山の可愛いキャラクターが出てきます。

 

 

この映画を観ていて思ったのですが、日本では、イノシシや猿が出てきたら、直ぐに猟友会の人が駆除するとかって言うでしょ。でもね、彼らが出てくるようになっちゃったのは人間のせいよね。彼らの領域に踏み込んで、先に人間が荒らしたから、彼らの餌が無くなって、人里に下りなくちゃいけなくなったんでしょ。人間が殺すのは、本当はおかしいですよね。映画の中でも、コヨーテをジョンが殺して、凄く落ち込むところがあるのですが、彼らに悪気は無いんですよ。目の前に餌をぶら下げた人間が悪いんです。その事件から、ジョンさんは、ちゃんと考えて、殺したりしないで済むようなサイクルを見つけて、実行して行きます。日本も参考にして欲しいなぁ。

 

1匹の犬を育てることになったことから、農場という夢を実現することになったジョンとモリーの素晴らしい生き方が、この映画の中に息づいています。新しい命が生まれ、もちろん亡くなっていく命もあり、全てが自然と一緒に回っているんです。生きるってステキだなって思えました。

 

 

私はこの映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。ドキュメンタリー映画でこれ程に、幸せな気持ちになれるのは珍しいと思いました。沢山の人に観て頂きたいけど、出来たら、子供や若い人に観て欲しいな。生きる事って素晴らしいという事に気が付けるような気がします。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方|映画情報のぴあ映画生活

 

公式HPも素晴らしいので、ぜひチェックしてください。  http://synca.jp/biglittle/#conetnts_wrapper