「ファンシー」何がファンシーなんだかって感じですが、ファンシーな郵便屋さんでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ファンシー」を観てきました。

 

ストーリーは、

地方の寂れた温泉街で彫師稼業を営む鷹巣明。昼間は郵便配達員として働く鷹巣は、町外れに暮らす若き詩人にファンレターを届けている。ペンギンと呼ばれる詩人と鷹巣は妙にウマが合い、毎日のように他愛のない雑談を交わしていた。ある日、ペンギンの熱狂的なファンである月夜の星を名乗る女性が「妻になりたい」と、彼のもとに押しかけてくる。ニヒルで粗暴な鷹巣、ロマンティストで性的不能のペンギン、少女のように夢見がちな月夜の星。3人の奇妙な三角関係は、激しく、そして危うげにこじれていく。

というお話です。

 

 
ある地方の温泉街に、一日中サングラスをかけている鷹巣明という男が住んでいた。失踪した父親、竜男の後を継いで彫師となり、昼は郵便配達屋もこなしている。鷹巣の日課は、町外れの白い家に引きこもって暮らす若い詩人にファンレターを届けること。その詩人は“南十字星ペンギン”というペンネームで月刊ファンシーポエムという雑誌に寄稿し、女子学生の絶大な支持を得ている。
 
ペンギン似の詩人は、いつも空調で室内をキンキンに冷やし、氷風呂に身を浸すという生態までペンギンのような浮世離れした日常を不思議がる鷹巣だったが、はみ出し者同士のふたりは奇妙な友情で結ばれていた。
 
この温泉街は風変わりな連中の溜まり場だった。鷹巣の勤務先の郵便局長で、風俗嬢を斡旋する射的屋でもある田中。鷹巣の後輩で、グチばかりこぼしているヤクザ組長二代目の国広。事あるごとにお墓を売りつけようとする住職の篠田。鷹巣のもとに刺青を入れにやってくる裏社会の男、新田。この時代の流れに取り残されたような寂れた町で、それぞれがあてどもない日々を生きていた。
 
 
ある日、いつものようにペンギンの家を訪ねた鷹巣は、ペンギンが”月夜の星”というファンと文通を交わしていることを知る。そして今回届いた手紙の文面は「私は先生の妻になりたいのです。どうか私を一生先生のおそばにおいてください」だった。会ったこともない女子からの思いがけない求愛にペンギンは驚き、鷹巣は「アブねえ女だな。おまけに絶対ブサイク」とつぶやく。
 
すると後日、月夜の星がペンギンのもとに押しかけてくる。ブサイクという鷹巣の見立てとは大違いで、清楚で可憐なメガネ女子である月夜の星は、強引にペンギン宅に住みつき、料理、風呂、洗濯などの身のまわりの世話を始める。すっかり奥様気取りの月夜の星をサングラスの下の冷めた目で見つめていた鷹巣は、彼女にずけずけ質問を投げかけ、ペンギンが性的不能である事実を告げるのだった。
 
ある日、ペンギンのもとに月刊ファンシーポエム編集部から懇親パーティーの招待状が届き、鷹巣は代理として出席する月夜の星のエスコートを頼まれる。月夜の星は、ワインをがぶ飲みして泥酔し、悪態をつかれた鷹巣がその場で突然彼女の唇を奪うと、我を見失ったように身を委ね、そのままホテルになだれ込んだふたりは欲望に駆られるままに体を重ね合う。
 
 
その頃、温泉街にも不穏な変化が巻き起こっていた。ヤクザのドンを狙撃してこの町に潜伏していた新田が追っ手に殺害される。夢見る少女から妖艶な女へと変貌を遂げた月夜の星は、自ら鷹巣を誘惑するようになる。一方、月夜の星に惹かれながらも彼女を抱けないペンギンは、答えの見つからないジレンマにもがき苦しんでいた。
 
そして鷹巣と月夜の星が激しい情事に身を焦がしている最中、ふたりの関係を察したペンギンは、体質的に耐えがたい太陽光が照りつける外界へ飛び出していく。3人はどこへ漂着するのか…。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
 

 

あらすじが長すぎて申し訳ないですが、話が多種多様になっていて、簡単にこんな映画ですって書けないんです。でも、それだけ面白いんですよ。これ、それぞれの出来事を整理しながら観ていくと、凄く面白いんだけど、半分の方は、全部を理解して整理出来ないだろうなぁ。まるで、映画の内容が”かすみ草”みたいになっていて、枝分かれした先で、ポッと白い花が咲いているんですけど、元をたどっていくと、1本の木になっているという感じなんです。だから、何か事件が起こったら、それを元に辿って行って、他の話と繋げて行かないと、面白さが判らないんですよ。うーん、私は、このタイプ、パズルを解いているようで、大好きなんですけどね。

 

謎の郵便屋さんが主人公なのかな。彼は、彫師であり、郵便配達人なんです。何で?と思うけど、まぁ、この田舎町では人も少ないし、みんながダブルワークをしているようで、そんなに珍しい事ではないようでした。そして、そんな郵便屋さんの鷹巣は、ある詩人と仲良くなり、その家で休憩するのが日課のようでした。

 

この詩人、もちろん人間なんだけど、ペンギンという名前で詩人として活躍しているようで、その世界では有名らしいんです。本人は、普通のような気持ちでいるようですが、とても変わっている人で、家の中は、いつも(冬でも)冷房を効かせてあって、お風呂には氷を入れて、水風呂で入っているんです。普通なら、心臓麻痺を起こすっつーの。異常ですよね。このお話が1つ。

 

 

そして、この温泉街でヤクザの副組長が殺されて、犯人がこの温泉町に入り込んだって言うことで、殺し屋がやって来て、その上、ヤクザの跡目争いなどがあって、というのが2つ目。

 

郵便局の局長さんは、夜はポン引きをしているんだけど、郵便局の局員の妻がそこで働いているらしく、局長と、局員である夫の問題が出来てしまいというのが3つ目。

 

ペンギンの所に、ファンの子が妻にして欲しいと強引に家に入り込んでくるのですが、実は、ペンギンは不能であり、妻というなら夜の営みも・・・となるのですが、出来ないって事なんです。そこで何故か郵便屋ん登場。あいつ出来ないからなぁと忠告して、帰った方が良いというんですが・・・というのが4つ目。

 

 

郵便屋さんは彫師でもあるのですが、先代の父親の彫師が失踪してしまい、その後を継いだんえす。そして、父親の行方を捜していたのですが・・・。というのが5つ目。

 

郵便屋さんがペンギンの妻と頼まれ事で東京へ行くのですが、そこで、郵便屋さんには東京に別れた妻と娘がいることが分かります。その元夫婦には何があったのかしら・・・というのが6つ目。

 

こんなにたくさんのお話が、1つの映画に入っているから、もう、大変。どんどん、色々な事が起きるだけ起きちゃって、それ、どうすんの?って感じのてんこ盛りになるんです。でも、ちゃんと最後には解決するから大丈夫。楽しんで観ていられますよ。

 

人はそれぞれに欲望も思いもあるんだけど、基本的な考えは曲げられないから、一人になっちゃったりするんだけど、でも、ちゃんと仲間は残っているよって事かしら。友達って大切よね。

 

 

この映画、内容が楽しいので、つい、書くことが沢山出てきちゃって長くなっちゃった。私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は、こういう詰め込み過ぎて溢れてる感じの映画って、好きなんです。でも、普通の方には、嫌がられちゃうかもしれません。出演者が素晴らしいので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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