「静かな雨」記憶が続かなくても、脳ではない部分が何かを覚えているかも知れないですよね。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「静かな雨」を観てきました。

 

ストーリーは、

大学で生物考古学研究助手をしている行助は、こよみという女性が1人で経営するたい焼き屋に通うようになり、2人は徐々に親しくなっていく。しかしある朝、こよみは交通事故に遭い、意識不明となってしまう。こよみは奇跡的に意識を取り戻すが、事故の後遺症で記憶に障害があることが判明する。事故以前の記憶は残っているが、意識を取り戻してからの記憶は1日経つと消えてしまう。行助は新たな記憶が刻まれることのないこよみと、以前と変わらずに接していこうとするが・・・。

というお話です。

 

 
大学の研究室で働く、足が悪く、引き摺る行助は、“たいやき屋”を営むこよみと出会う。静かにプラトニックな愛を育み始めていた行助だが、ほどなく、こよみは事故に遭い、頭を打って昏睡状態になってしまう。いつ目覚めるか判らないと言われ看病を続ける行助だったが、ある日、こよみは目を覚ます。
 
しかし、彼女の頭には障害が残り、新しい記憶を短時間しか留めておけなくなってしまう。こよみが明日になったら忘れてしまう今日という一日、また一日を、彼女と共に生きようと決意する行助。毎朝、目覚める度に、事故に遭った日に戻り、「雨止んだんだね」とつぶやくこよみ。
 
 
ある日、たい焼き屋の屋台の所に、ひとりの男性が立っていた。こよみの昔の彼氏らしい。行助との記憶は増えないが、元彼との記憶は消えることが無く、いつまでも彼女の中に残っていることに気が付いた行助は、自分が毎日、こよみと向き合っていることに疲れてしまい・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

題名通りの静かな映画でした。主人公の行助は、物静かな青年であり、足が悪いので、あまり人と関わろうとするタイプでは無いんです。でも、大学での仕事の帰りに、パチンコ屋の敷地内にあるたい焼き屋さんの女性・こよみに片思いをしていて、彼女にやっと話しかけることが出来るんです。これから距離を近づけていけるかなと思っているのですが、ある日、突然に電話がかかってきて、彼女が事故にあったという連絡なんです。

 

 

行助は、彼女と知り合って携帯電話の番号を渡して、そのすぐ後に、彼女は事故に遭ってしまうんです。事故に遭った時に行助の電話番号を持っていたので、行助に電話がかかってきたんですね。なので、行助と知り合った事や、近づき始めたと言う所までは記憶に残っているのですが、事故後の記憶は更新されないので、その日は覚えているのですが、寝てしまうと忘れちゃうんです。

 

こよみは、昨日、嫌な事があっても、忘れてしまうので良いと思うのですが、行助は辛いですよね。毎日、毎日、同じことを教えて、だけど、自分との距離は近づかないんです。いつも、出会って直ぐの頃に戻ってしまうので、本当に辛そうでした。

 

 

記憶障害の映画って、「50回目のファーストキス」が有名ですが、どんな話になっても辛いですよね。記憶が持続出来ないから、昨日までの事を動画に撮って、朝起きたら目の前で再生するようにしておいたり、色々な努力をして少しづつでも、昨日の記憶を持って行けるようにするという努力をしていた映画もありました。

 

この映画では、彼女が毎回、ノートに書いておいたり、メモを書いておいたりするんだけど、それも忘れちゃうから、同じことの繰り返しなんですよ。でも、こよみも、覚えていたいと思って、凄く努力している姿が見えるんです。だから、どんなに苦しくても、辛くても、行助は、彼女の面倒をみていくんだろうなと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。静かな映画ですが、心にじわじわと沁みてくるような内容で、主演の仲野さんと衛藤さんも、とても良かったです。単館系の映画なのに、でんでんさんや村上さん、荻原さん、古館さん、川瀬さんなどが出演されていて、驚いたのは、河瀨直美監督が俳優として出演していたので驚きました。とっても良かったです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

静かな雨|映画情報のぴあ映画生活

 

 

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