「犬鳴村」を観てきました。
ストーリーは、
臨床心理士の森田奏の周辺で奇妙な出来事が次々と起こりだし、その全てに共通するキーワードとして、心霊スポットとして知られる「犬鳴トンネル」が浮上する。突然死したある女性は、最後に「トンネルを抜けた先に村があって、そこで○○を見た……」という言葉を残していたが、女性が村で目撃したものとは一体なんだったのか。連続する不可解な出来事の真相を突き止めるため、奏は犬鳴トンネルへと向かうが・・・。
というお話です。
この、ダムに沈んだ村ネタ、一昔前に流行りましたよね。それにプラスして、野犬を食べていた村って事で、犬鳴村という名前にしたのかな。犬を食べていたから、犬の霊も混ざっているみたいでしたね。でもね、ダムで沈んだからって、そこで人は死んではいないと思うんです。いくら昔でも、村の人を全員避難させてからじゃなきゃ、ダムは稼働しないでしょ。ダムを造る技術がある時期に、人がいるのに沈めちゃったなんていったら、大問題ですよ。江戸時代とかならあったかも知れないけど、江戸時代にダムは作れないもんね。
なので、ダムに村は沈んだけど、そこで死んだ人はいないはずなのに、何故か、凄い恨みがあって、トンネルに入ると、沢山の霊が襲ってきたりするんだけど、その人たち、どこから湧いてきたの?って感じなんです。まぁ、村を追い出された人がどこかで亡くなって、戻ってきたと考えれば良いのかな。
で、この村に入ると、祟られて死ぬってことなのですが、まず、映画が始まってすぐに、チャラチャラしたバカ女(明菜です)が悠真とトンネルに入って行って祟られる事になるのですが、この女がこんな事をしていなければ、犬鳴村は静かにそこにあっただけだったと思うんです。いきなりバカ女の話から始まり、結構、長いのでイライラしました。主役を目立たせるために、あまり可愛くない子を持ってきたとは思うけど、ホラー映画でイライラするバカ女の映像は止めて欲しい。どうせバカなら完璧なバカで、残酷に殺されて欲しいですよね。海外のホラーみたいに。
全国的に噂になっている”犬鳴村”は何処にあるか判らないと言いながらも、易々と場所は見つかり、みんなで言っちゃったりして、警察が捜査なんてしているのに、その人たちは、全く平気で、何故か、若者だけが死んでいったりするんです。その祟られる定義のようなものがめちゃくちゃで、どーも、何なの?って感じでした。ホラーで、怖いものと言ったら、ビデオを観ちゃうとか、その家に入っちゃうとか、何かやったら祟られるという定義があるでしょ。だけど、この映画には無いのよ。だから、誰が祟られるのか分からないの。
でね、その犬鳴村の住民の人たちがどこかに移り住んでいて、その血を引く人が、何か不気味な力を持っているらしい事は解るんだけど、だからって、誰に祟るっていうのかな?ダムは必要なものだったのだろうし、今更、誰に復讐も無いでしょ。ただただ、変な力を持っていて、自分の気に入らない事があったら、相手を殺すとかするのかしら。それって、只の殺人鬼ですよね。祟りも何も無いでしょ。そこら辺が、とっても適当に見えて、怖い部分はあったのだけど、どーも話に入り込めず、楽しいとも思えませんでした。
私はこの映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~って感じです。最近、怖いホラーが無かったから、それを考えれば、今のところ、怖いホラー映画として紹介出来るとは思いますが、話の辻褄が合っていないので、内容には共感は出来ません。ただ、怖い幽霊を楽しむくらいかな。あまり考えずに観るなら良いと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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