「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を観てきました。
ストーリーは、
世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。
というお話です。
この映画、派手じゃないんだけど、面白かったです。推理サスペンスだから、探偵が事件を解決するまでのお話なんだけど、何となく、アガサ・クリスティーっぽくて、上手く作ってあったと思います。事件自体は、それほど難しいというか、容疑者は沢山いながらも、それほど悪い人は居なさそうなので、素直に考えれば良いと思うような内容なんだけど、それを、何故か、難解に考えて、拗らせていくのが探偵本人なのよねぇ。変でしょ。
だって、最初は自殺だとして捜査が終わっているのに、それを事件かも知れないからって言って、また、捜査を始めるんです。ダニエル・クレイグが探偵のブノワを演じているから、超カッコいいんだけど、でも、kの探偵、どこか抜けているようで、本当に大丈夫?って聞きたくなるような人物なのよ。うーん、これ、ダニエルじゃなくても良かったんじゃないの?って思うほどなんだけど、このギャップが良いのかもしれません。イケメン顔なのに、車の中で大声で歌ってたり、後ろで証拠品を投げて捨ててるのに気が付かなかったり、もう、お間抜けなのよ。笑ってしまいました。
そんなブノワが助手に選ぶのが家政婦のマルタなのですが、このマルタは正直すぎて、嘘を付くと吐いてしまうという、特殊な性質を持っています。こちらもマヌケでしょ。でね、捜査を進めていくんだけど、どう考えても自殺なのよねぇ。それを謎解いていくのが、結構、難しくて、でも、ちゃんと最後の最後には、解決してくれるから、天才探偵さんよね。
スロンビー一族は、みんな、心底悪い奴ではないと思うんだけど、お父さんがお金持ちだったから、あんまり自分で努力をするという事をしてこなかったんだろうと思うんです。だから、父親が亡くなり、お金が貰えるのかどうなのかってなった時に、凄く不安になって先に動いちゃうから、怪しく見えちゃうのよ。それに、本当の子供たちなら良いけど、長女の夫や次男の嫁、挙句に亡くなった長男の嫁までもがぶら下がってきているでしょ。本当は相続に関係ないんだから。そういう所が、現代の相続の難しさを良く表していたと思いました。
そして、孫たちですが、これもダメだよね。自分の親が相続したものを、子供たちが相続するなら解るけど、おじいちゃんから直接貰う権利があるなんて主張するべきじゃないでしょ。そこは、親に任せるべきじゃないの?孫が口出しすんなっつーの。でも、この部分が、結構、この事件の重要な部分だったのかなと思います。
ああー、面白いからネタバレしたいんだけど、これ、言っちゃうと面白くないじゃない。だから、辛いのよ。感想を書いていても、一番面白い部分が書けないんです。この推理サスペンスって、本当に感想書こうと思うと、辛い作品よね。特に、面白い作品だと、絶対にネタが書けないから、もう、書いていて苦しいです。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。言えないけど、面白い部分が沢山あって、楽しめると思います。思ったよりも探偵が活躍しない作品だと思っていてください。でないと、ブノワったら、ソファに座ってるだけみたいに見えちゃいますから。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密|映画情報のぴあ映画生活
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