「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」を観てきました。
ストーリーは、
仕事への情熱を失っていた若手CM監督のトビーはスペインの田舎での撮影中、謎めいた男からDVDを渡される。それはトビーが10年前の学生時代に監督し、賞にも輝いた「ドン・キホーテを殺した男」だった。映画の舞台となった村が近くにあることを知ったトビーは、現地を訪れるが、ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルが自分を本物の騎士だと信じ込むなど、村の人々はトビーの映画のせいですっかり変わり果てていた。トビーをドン・キホーテの忠実な従者サンチョだと思い込んだハビエルは、トビーを無理やり連れ出し、冒険の旅へ出るが・・・。
というお話です。
これ、どう感想を書いてよいのか分かりません。だって、途中から、どうなってんのか、何が現実なのか、良く分からなくなっちゃうんですもん。凄く面白いし、テリー・ギリアムらしいなぁ~って思う部分も多いのですが、それにしても、ちょっとぉー、観客を置いてけぼりですよぉ~ってところが多々あり、それでもしつこく付いて行くと、なんか、それで納得しろと強引に言われているようで、あー、まぁ、これで良いのかなぁって気持ちになっちゃうんですよね。
何のかんの言いながらも、この映画、面白かったです。だって、めちゃくちゃなんですもん。突然に時代が変わっちゃって、それ、何してんの?って思っていると、その人がトビーのボスだったりして、何が何だか解らないんだけど、そのまま強引に進めていくから、理解ちゃうというか、納得せざるを得ないんです。でもね、続いていくと、そこで、辻褄が合っちゃっているから面白いのよ。悪いロシアの人は悪い奴のままだし、時代背景とか、状況は変わっているんだけど、元の設定は同じままだから、ちゃんと解るんです。
まぁ、解ったとしても、やっていることがめちゃくちゃだから、そのめちゃくちゃに引っ張られて、彼らのマヌケさや、ドン臭さを笑うという、そんな感じでした。それにしても、アダム・ドライバーは、メチャされてたなぁ。この人、本当に上手いですね。どんな役でも、ちゃんとその役になって行動出来る人だから、結構、沢山の作品に出ているのに、またこの人?って思わないのよね。素晴らしいと思います。
内容が筋立ってないので、内容の解説が出来ないんだけど、まぁ、ふんわり観ていれば楽しめて、笑える作品だという事です。だって、その訳の分かんなさが面白いんですもん。うーん、まぁ、簡単に言えば、不思議の国に入っちゃったトビーくんって事です。自分が昔作った映画に引っ張られて、その後の自分の映画の中の世界に入っちゃったと言うのが正解かな。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。訳が分からない事を楽しめる人にお薦めです。内容がしっかりしている作品がお好みの方には、ちょっと向かないかな。でも、ぼんやり観ているだけで、凄く笑えて、楽しくて、やっぱりテリー・ギリアムだよなぁ~って言える人に観て欲しいです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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