「サヨナラまでの30分」を観てきました。
ストーリーは、
バンド「ECHOLL」がメジャーデビューを目前に解散してから1年後、メンバーたちの前に突然見知らぬ大学生の颯太が現れた。バンド再結成をメンバーに迫る颯太の中身は、なんと1年前に死んだボーカルのアキだった。颯太が偶然拾ったカセットテープを再生する30分だけ、アキは颯太の体を借りて入れ替わることが出来る。人づきあいが苦手な颯太もアキや仲間たちと音楽を奏でる楽しさを知り、次第に打ち解けていくがアキの恋人カナだけはバンドに戻ってくることはなかった。カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとするが、アキと颯太の入れ替われる時間はだんだん短くなっていく。
というお話です。
バンド「ECHOLL」は、アキをボーカルとしてメジャーデビューが決まっていた。しかし、あと少しという時に、アキが交通事故に遭ってしまい、亡くなってしまう。バンドは続けられずに解散してしまう。
それから1年後、就活中の颯太は、人と関わるのが苦手で、面接でも上手いことが言えず、落ちてばかり。気分を変えようと、一人になれる封鎖されたプールの横に入って、趣味の音楽作りをしようとすると、古い箱が落ちていることに気が付く。それはカセットプレーヤーで、中にテープも入っていた。何となくスイッチを入れてみると、目の前に男性が現れる。彼はアキと言い、1年前に亡くなったらしい。そして、何故か、颯太の身体にアキが入っており、颯太は幽霊のようになっているようなのだ。どうも、テープが回っている間だけ入れ替わるらしい。
アキは颯太の身体を使い、昔の友人たちを訪ねると、既にバンドは解散しており、みんなバラバラになっていた。もう一度、バンドをやって欲しいアキは颯太に、口癖の「俺にこじ開けられない扉は無い」という言葉通り自分は人付合いが上手いので就活の面接をやって受からせてやるから、身体を貸して欲しいと頼む。バンドを復活させたいのだ。悩む颯太だったが、仕方ないと言って、身体を貸すことに同意をする。
その日から、颯太の身体を借りて、元のバンドメンバーのところに行き、もう一度、バンドをやってみないかと誘い始める。颯太自身も、自分で音楽を作っていたので、その才能もアキは気になっていたのだ。そして、アキの恋人だったカナにも再会し、バンドに戻らないかというのだが、カナはアキが亡くなったショックから、もう音楽はやりたくないと思っていたのだった。
颯太の姿をしたアキの説得でバンドは復活し、もう一度音楽をという望みが叶いそうになったが、カナはまだ戻らない。そんな時、テープを回してアキに変わる時間が短くなっていることに気が付く。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
この映画、思っていたよりも良い映画でした。北村さんと新田さんがダブル主演という事だったので、またアイドル映画かなぁと思って、それ程期待はしていなかったのですが、ちゃんと筋は通っている内容でしたし、北村さんも新田さんも、それぞれの役に合わせて演じ分けていたので、結構、楽しめる作品でした。
颯太とアキは、全く違う人物なのですが、結局は、同じ肉体を共有する訳じゃないですか。だから、北村さんが、2役を演じる訳ですよね。まぁ、年代的には違わないので、難しくはないとは思うのですが、やっぱり性格が違う役なので、それなりに違う演技を求められただろうし、反対に、新田さんは、自分を演じてくれている北村さんにある程度は近づけたんだと思うんです。なので、アキという人物が、一応、見た目は違うけど、同じ人物に見えるようになっているんです。それが、結構、凄いなって思いました。
無くなっちゃった人物の気持ちを伝えるという感じの映画といえば、有名なところだと「ゴースト」ですよね。あの亡くなった恋人が彼女を守る映画と同じように、亡くなった恋人が、彼女を前に進ませるために、幽霊となって戻ってくるという内容です。
これ、たまたま1年後にカセットデッキを颯太が拾ったから良かったけど、これ10年後だったらどうなっていたんだろうと、ちょっと意地悪な考え方をしてみてしまいました。だって、10年後だったら、いくら何でもバンドをもう一度なんて出来ないだろうし、カナちゃんだって、新しい恋人と結婚しているかも知れない。だから、ちょっと調子良過ぎるとは思いましたけど、映画としては良かったかなと思いました。
颯太という人物の描写は、結構、こういう子いるんだろうなって思いました。まぁ、こういう子だったら、面接には行っていないだろうけど。だって、落ちるでしょ。でもね、思うんだけど、口が上手い子より、口下手な子の方が、良く働いたりすると思うんです。集中力があるからこそ、口下手なんでしょ。口が上手い子って、表向きは良いかも知れないけど、使えない子が多いですよね。突然来なくなったり、営業に行くと言って、ずーっとスタバで遊んでいたり、私は口が上手い子の方を警戒します。
映画としては、まとまりがあって、良く出来てはいたと思います。まぁ、どこかで観たようなお話ではありましたが、キャストが良いので、許せるかなと思いました。ゴメンナサイ、私、イケメンが出ていると甘くなるのかしらね。だって、マッケン可愛いし、北村君もかわいいんですもん。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。内容的には、どこかで観たようなストーリーの焼き回しですが、感動的ですし、キャストが良かったように思います。私、バンドメンバーの山科役の葉山奨之さん、結構、好きなんです。彼、舞台に結構出ていて、表情が上手いんです。主役にしては、ちょっと地味目かもしれないけど、味のある役者さんだと思っていて、気に入っています。ぜひ、観に行ってみて下さい。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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