【演劇】「FORTUNE」ファウストの現代版かな。森田さんの闇落ち良かったですよ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「FORTUNE」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

物語の舞台はロンドン。気鋭の映画監督フォーチュンは、自分を幼い頃に捨てた父親ショーンの死がトラウマとなり、喪失感を抱えて生きている。仕事に没頭して成功をてにしたが、心から他人を信じることができず、自然な姿で居られるのは母親キャサリンの前くらい。

 

そんな中、成功者である自分にも素直に意見をぶつけてくる若きプロデューサー、マギーに出会う。心が惹かれるも、彼女は既婚者。

 

欲しいものが手に入らない焦燥感と、逃れられない悲しみから、ザ・シャードのシャンパンバーで出会った謎の女・ルーシーに誘われるまま、ある”契約”を半信半疑で交わしてしまう。そして・・・。後は、舞台を観てくださいね。

 

というお話です。

 

 

観てから、随分経ってしまいました。この演劇は、「ファウスト」をアレンジした内容で、悪魔と契約をして、成功するけど、命は取られちゃうよってお話なんです。

 

落ち目の映画監督が、もう映像なんて取れないと落ち込んでいるところへ、悪魔が現れ、契約すれば全てがお前の思う通りに進むようになるよと、甘い囁きをするんです。もう、どうしようもないと落ち込んでいたので、何とかしてくれるなら契約でも何でもしてやるよって事で、してしまうのですが、死ぬ時に魂を悪魔にあげるからという契約なので、死を迎えても、安らかに眠ることは出来ず、永遠に業火に焼かれることになっちゃうんです。

 

思い通りに進み始めたフォーチュンは、気に入ったマギーを手に入れたいと思うと、彼女の夫が亡くなり、彼女が自分になびいてくるようになったりして、段々と、やりたい放題になって行きます。そりゃ、そうよね。何でも自分の思い通りになるなら、目一杯、やるだけやっちゃうわよ。そして、ダークサイドに落ちていくのですが、以前、森田さんが演じた「鉈切り丸」のように、明るい時と、落ちて行き、暗闇にいる時と、上手く演じ分けていて、凄いと思いました。森田さん、こういうメリハリのある役をやらせると、本当に上手いですね。私、彼の舞台、本当に好きなんです。

 

 

マギー役の吉岡さんも良かったのですが、悪魔=ルーシーを演じた田畑さんが上手かったなぁ。いつもは、普通の人間(秘書)に見えるのですが、その力を発揮すると、怖そうな悪魔に変わるんです。いつも楽しそうに、フォーチュンの手助けをしているように見えるのですが、実は、彼の命を手ぐすね引いて待っているんです。それがよく解って、面白かったなぁ。

 

私は、この舞台、お薦めしたいと思います。とても面白かったので、ぜひ、再演をして欲しいと思っています。解りやすいし、闇落ちしていく、弱い人間の姿が良く描かれいて”うまい話には裏がある”ということを、良く表現していました。また、再演されたら、ぜひ観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

「フォーチュン」    https://stage.parco.jp/program/fortune

 

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