「ティーンスピリット」を観てきました。
ストーリーは、
イギリスのワイト島で、移民として母子家庭で育った内気な少女ヴァイオレット・バレンスキは、現実の世界から自分を解き放ってくれる音楽を心のよりどころに生きていた。ある時、国際的に有名な人気オーディション番組「ティーンスピリット」の予選が地元で行われることを知ったヴァイオレットは、退屈な田舎町を抜け出して歌手になる夢をつかむため、オーディションに挑む決意をするが・・・。
というお話です。
この映画は、エル・ファニング主演の青春サクセスストーリーと言って良いのかな。まぁ、日本でも良くある、ちょっと不幸な生い立ちの女の子が、歌が上手くて大好きで、好きな事で成功していくというお話でした。うーん、でも、ちょっと軽すぎたかなぁ。こんなに簡単に上手く行くなら、誰も苦労しないわよねぇ。
全体的にストーリーが陳腐というか、とても安っぽいんです。娘は歌が好きなのに母親が反対していて、母親はというと、夜遅くまで教会の友人を招いてゲームをしていたり、話が進んで行くと、父親が出て行ったのは母親の不貞のせいだという事も分かってきて、まぁ、酷いんですよ。そんな母親なのに、娘は母親に何も言わず、必死でバイトして稼いだお金を母親に渡して、それでも足りずに、娘が可愛がっている馬を売ってしまったり、ちょっと、この母親、捨てちゃいなさいよ!って思っちゃった。
母一人子一人だから、母親が好きなんだろうけど、酷いことはちゃんと指摘してあげないと、いつまでも治んないし、父親は絶対に帰ってこないと思うわよ。
そんな生い立ちのヴァイオレットは、歌がとても上手いんです。実際には普通なんだけど、凄く上手くて、オペラ歌手が目を付けるっていうお話なんです。私は、そんなに上手いとは思わなかったんだけど、そんなことになっていました。そして、予選を勝ち抜き、本選へと進みます。良くあるでしょ。
で、まぁ、本選で歌う前に、何故か、先にレコード契約しようという会社が近寄ってきたり、大人の世界のドロドロがある訳ですよ。うん、まぁ、大人の世界は汚いよねぇ。もちろん、ヴラドは怒ってくれるんだけど、何もわからないヴァイオレットは、話を聞いてしまったりして・・・。まぁ、色々あります。このヴラドにも裏設定があって、娘がいたり、色々あるんです。一応、ちゃんとそちらの方も、映画の最後の方で解決していました。
うーん、悪い映画とは言わないんだけど、面白いストーリーとは言えないんですよ。だって、あまりにもヴァイオレットの身の上が不幸過ぎて、その後、あまりにも上手く行きすぎて、ちょっとどーなのよって言いたくなるような展開なんです。
エル・ファニングさんは、美しいし、可愛いとは思いましたよ。でも、それほどに歌が上手いとは言えなかったしねぇ。オーディションに出てきていた他の選手たちも、付けたしで出ているようなレベルの子たちが多くて、並んでいる参加者を見ると、エル・ファニングだけが飛びぬけて綺麗なのよ。だから、バランスが悪いんですよ。そこら辺が適当だったなぁ。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~?くらいです。エル・ファニングのファンなら、観るべき作品だと思うけど、ストーリーを観るなら、あまりお薦めは出来ません。良い出来ではないからです。気になったら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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