新春TVドラマ「教場」を観ました。今年は家で、家族でまったりという感じでして、ドラマをずっと観ていました。映画館に出れなかったのよ。![]()
ストーリーは、
”教場”とは警察学校の事で、そこで警察官としての沢山の事を学び、卒業出来た者だけが警察官となれる。今年も訓練生が入り、授業が始まりました。ある日、病気で休職した植松に代わり、風間公親という共感が配属されてきます。白髪で右目が義眼のようです。
授業で、宮坂の職質訓練が目についた風間は、職員室に宮坂を呼びます。手を抜いた理由を聞きますが、宮坂は言いません。風間は罰として、毎日、気になったことを報告するようにと学校内でのスパイを宮坂に命じます。
その日から毎日、報告に行く宮坂。ある日、便器用の洗剤が無くなってたことを報告します。すると、風間は宮坂のクラス全員にランニングを命令します。何だろうと不思議に思いながらも、気にせず、疲れて寮に帰る生徒たち。
その夜、宮坂は、同室の平田に手錠をかける練習相手になって欲しいと頼まれ、引き受けると、何故か、椅子に固定されてしまいます。平田は、便器用洗剤と入浴剤(硫黄)を用意し、有毒ガスを発生させようとします。何故?と焦る宮坂に、成績の悪い平田に合わせて、授業の答えを間違えている宮坂が自分を哀れんでいると感じ、ここで一緒に死のうと考えたのでした。洗剤を混ぜ合わせようとしたその時、風間がドアの前に現れ、ドアを開けるように促します。実は、生徒がランニングをしている間に風間が部屋を調べ、既に洗剤の中身を水に変えてありました。そして、平田は退校します。
「落ち度があれば退校」という極限状態の中、風間公親教官に導かれ、生徒たちは成長して行きます。必要な人材を育てる前に、不要な人材をはじきだすための篩、それが警察学校です。
楠本しのぶは、他の仕事でのキャリアを捨て、警察学校に入校しました。ある目的があるらしいのですが、風間に聞かれても本当の事を言いません。ある日、学校の車庫で立体駐車場に足を挟まれ、気絶してしまいます。そして・・・。
梶村は、学校内で調達屋と呼ばれ、外に出れない生徒たちに欲しい物を頼まれて、あるルートで校内に持ち込んでいました。それを知った日下部は、教官に話そうとしていましたが、梶村は日下部の成績が悪い事を指摘し、点数が取れるようにしてやると言い、日下部はそれに乗ってしまいます。そして・・・。
他にも、幾つかのエピソードがあり、訓練生たちは成長し、卒業に向って行きます。何人かの退校がありましたが、残った生徒たちは、敬礼をして卒業して行きます。
というお話でした。
またも、木村拓哉さんが出演するドラマということで大騒ぎをしていましたね。このストーリーで、木村さんを主演として真ん中に置いていたら、ドラマとして最低の出来になるなぁと思っていましたが、さすがにフジテレビ60周年記念というだけあって、マトモな作りになっていて、安心しました。
この「教場」というのは、警察学校のお話で訓練生がメインです。なので、教官が前に出てきては、ドラマは崩れてしまいます。今回は、ちゃんと生徒たちに、演技の上手い俳優を配置し、そちらをメインに演出してあり、教官である木村さんは、後ろからそれを支えるような感じに仕上げてあったので、これよ!これを待っていたのよ!と思いました。もう、50歳になる男性を前に出すのではなく、若手を前に出してワイワイ動かして、それを冷ややかな目で見て裁定を下すというのが、しっくり来るし、ドラマとしてはマトモですよね。本当に良かったです。
木村さんのこれを待っていたんですよ。いつまでも若手を押しのけて前に出るのではなく、後ろでどっしり構えて、そんなに画面に出ないでも空気が感じられるように演出してくれるのが良いんです。いつまでもチャラチャラした木村拓哉なんて求めてなんていないんですよ。人を従えて、動かす方の木村さんを求めていたんです。だって、この年齢なら、ボスと呼ばれて良い頃でしょ。自分で走るなんて、周りにウザがられます。大学なら教授、警察ならボス、会社なら重役など、反対に低い方だと、飲んだくれて馬券場で寝てるオヤジ、子会社に出向してウザがられているオヤジなど、何でもやってみれば良いんです。
でも、田村正和さんの「古畑」ように、1作くらいは自分がメインの作品を持っていると良いかも知れませんね。もちろんほとんどを部下にやらせる役ね。自分で走らないの。
このドラマ、木村さん以外もとても良い演技をしていて、良かったと思います。工藤さんや林さん、川口さん、富田さん、三浦さん、大島さんなど、他にも、沢山、演技の上手い方々が出演されていました。特に、富田さんは、やっぱり上手いですね。キャラクターも良いのだけど、演技が上手い!これからも楽しみです。味方さんという方も、初めてTVで観たのですが、上手かったです。
もちろん、ベテラン勢も出ていましたよ。小日向さんや和田さん、高橋さん、佐藤さん、そして最後に明石家さんまさんが出てきました。
久々に、ちゃんと2日間続けて観たドラマでした。思っていたよりも、とても良いドラマ作品でした。現実とは違うのかもしれませんが、警察学校ってこんな風なのかなぁと思い、それで警察官になってきた人たちは、やっぱり凄い人たちなんだなぁと思いました。私は、警察官というよりも、親しみを持って”お巡りさん”って呼びたいですけど。なんか、いつでも助けてくれるんじゃないかって、つい、期待しちゃうんです。そんな一般市民の気持ちを分かってください”お巡りさん”。
私は、このドラマ、超!お薦めしたいと思います。面白かったです。まだ、”ティーバー”で観れるんじゃないかしら。もし、お時間があったら、観てみてください。周りに担ぎ上げられている木村さんじゃなく、ドラマの出演者としての木村さんが観れると思います。ぜひ、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
P.S : 宣伝写真も訓練生が載った写真の方が良かったのに、何故か、木村さんです。ここら辺りが、まだまだ頭が悪いのよねぇ。訓練生の後ろに暗ーく木村さんの影があった方が、よっぽど宣伝効果があったのにね。
「教場」 https://www.fujitv.co.jp/kyojo/
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