「ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」を観てきました。
ドキュメンタリー映画なので内容は、
ジャック・マイヨールの人生に深い影響を与えた日本との絆を解き明かす。果てしなく深い青一色の世界に、彼が求めたものとは・・・。
1988年に公開されたリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』は“素潜り”の世界記録に命懸けで挑む青年が主人公の海洋アドベンチャー。この主人公のモデルこそジャック・マイヨールだった。彼は、上海在住の幼少期に、何度か佐賀・唐津を訪問。そこで海女の素潜りを見たことが将来へとつながる。成長した彼は世界を放浪、フロリダでイルカに出会い運命が決定付けられる。素潜りを極めるべく、インドでヨガに出会い、日本の禅寺で精神を鍛え、ついに1976年、49歳の時に人類史上初めて水深100mに達する偉業を達成。それは“人間を超越した感覚”を経験した瞬間だった。
その後『グラン・ブルー』の公開で脚光を浴びる。
2001年、74歳で自ら生涯を閉じた。
というお話です。
新年の映画、1作目は、「ドルフィン・マン ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ」というドキュメンタリー映画でした。そうです、ジャック・マイヨールといえば、もちろん「グラン・ブルー」ですよね。あのジャックとエンゾの素潜りの戦いは、あまりのも素晴らしくて、感動でした。でもね、この映画を観ると、あの映画があまりのも当たってしまったが故に、ジャック・マイヨールさんが精神的に追い詰められて行ってしまったのかなぁというのが、この映画で感じられました。
「グラン・ブルー」という映画はジャックを有名にして周りを賑やかにしてくれはしたけど、その後、彼に孤独を感じさせたのも、この映画だったのかもしれません。それと、映画の中で、ジャックの娘さんが語ってくれていたのですが、ジャック・マイヨールは、デンマーク女性と結婚し、15年ほどで離婚したのですが、その後もとてもモテたそうです。
40代半ば頃かしら、ドイツ人女性のゲルダさんという方と付き合っていたのですが、ある事件が起きて、その彼女を目の前で殺されたんです。そのショックをずーっと引きずっていたらしく、その事件の後は、本当に辛そうで大変だったそうです。その頃から、鬱があったのかも知れないとお話していました。
そんな事件の後、リュック・ベッソンと出会い、映画の製作となるのですが、「グラン・ブルー」で、ジャック役を演じていたジャン=マルク・バールも、映画の中でジャック・マイヨールとのお話を随分してくれていました。私も「グラン・ブルー」を観て、スキューバダイビングのライセンスを取って潜りに行っていたので、とても懐かしかったです。
ジャック・マイヨールは晩年、「グラン・ブルー」の主演は自分がやれば良かったと何度も後悔してつぶやいていたそうです。でも、あの若いジャックは、ジャン=マルク・バールさんだから、人気が出たんだろうし、難しかったんじゃないかなぁって思いました。だって、グラン・ブルー公開時に60歳を過ぎていたんだから、ちょっと映画としての見栄えとしたら、難しいですよね。
ジャックさんは、日本にも随分といらしたようで、日本のお友達も沢山いたようです。そして、その方々にもインタビューをしていました。今も、彼がいなくなってしまったのは悲しいとおっしゃっていて、彼らのお話を聞いていると、ジャックさんが、とてもストイックで繊細な方だったことが判りました。晩年のお話などもしてくださって、とても良かったです。
私、「グラン・ブルー」という映画がとても好きで、自分も潜りたいと思ってスキューバダイビングをしていたので、ジャック・マイヨールさんにとても興味を持っていたんです。この映画で、日本での彼の生活や、家族との事や、色々な出来事があって鬱になっていったという事も分かり、感動でした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。私自身は、超!お薦めなのですが、私のように「グラン・ブルー」が好きで、彼に興味がある方なら良いのですが、そうでないと、彼の自伝的な映画なので、そんなに魅力的には感じないかもしれません。でも、少しでも「グラン・ブルー」が好きなら、この映画も楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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