【演劇】「神の子」集まって楽しむのは良いけど考え方を強要するのは間違っていると思います。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

舞台「神の子」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

池田、五十嵐、土井。

路上で警備員として働く3人は、職場はもちろん、行きつけのスナック、趣味のパチンコまで常に一緒にいる。

3人そろって独身で貧乏。

目的も展望もない生活にウンザリしつつも、抜け出すほどのヤル気はなく、漠然とした不安の中で、ただ日々をやり過ごしていた。

 

ある日、池田に若くきれいな田畑と斎藤という2人の女性が声をかけてくる。彼女らの誘いを受け、池田は街頭でのゴミ拾いボランティアに参加することに。

 

呆れるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。

田畑との出会いにほのかな夢を見る池田。

それは男たちにとって幸か不幸か・・・。

 

というお話です。

 

 

赤堀さんの作品です。私、赤堀さんの作品、とっても好きなので、出来るだけチケットが手に入るなら、観ることにしていますが、今回も、大人しい作品に見えて、結構、心にグッときました。

 

ぼんやりと生きているオッサンたちが、女の子目当てに、ちょっとイベントに参加してみるって事なのですが、そのイベントを主催しているのが、新興宗教系というかキリスト教系というか、宗教らしきものなんです。でね、悪いことしちゃダメ的な感じなんですが、人間なんて、生きているだけで罪を犯しているでしょ。原罪ってものもあるし、生きていれば、色々なものを殺していたりするのに、そんな事はお構いなしに、表面的な正義を押し付けてくるんです。

 

いやぁ、私もありますよ。突然に、同級生だったらしい人から電話が来て、ちょっと講習会に参加してみないとか誘われたり、小さなイベント的なパーティーがあるから参加してみないとか、あったなぁ。行ってみると、宗教の勧誘なんですよねぇ。まぁ、直ぐにお断りして、帰ってくるんだけどね。

 

親が宗教に入っていて、子供の頃から、そういう所で教育を受けていた人とかって、他に、心の拠り所も無いだろうし、逃げ場も無いだろうから、可哀想だなと思います。それに、神様に頼ることでしか、自分は生きて行けないと思いこまされているんでしょうね。うーん、辛い人生だなぁ。

 

 

何かに挫折したりした時に、拠り所として宗教に入ってしまう人もいるだろうと思います。宗教が悪いという訳ではなく、それに依存してしまうのが危険だと思うんですよね。だって、宗教って信仰だから、自分の心の持ちようでしょ。良い事があったら神様に祈ったおかげだと思うだろうし、悪いことがあったら自分のお祈り不足だと思うだろうし、でも、それって、自分の思い次第なのよね。良い事は自分の実力だと思って、悪いことがあったら神様が意地悪したんだと思うかもしれない。それって、人それぞれでしょ。何事も、神様がやってくれるんじゃなくて、自分がやっているのよ。だから、宗教を信じるのは良い事だけど、全てを宗教に依存するのはダメだと思います。

 

そんな事を描いていたように思うんだけど、違ったのかしら。私は、この舞台を観て、そう思っちゃいました。年末に観に行ったのですが、もう、年明け1か月も経ってしまいました。

 

出演者がとても豪華な舞台でした。長澤さん、大森さん、田中さん、でんでんさん、江口さん、石橋さん、永岡さん、川畑さん、飯田さん、そして、出演、演出、作の赤堀さんと、豪華でした。

 

舞台の感想って、直ぐに書きたいんだけど、実物を目の前で観ているから、思いが強く残っちゃって、考えがまとまらないんです。時間をかけて、頭の中で整理しないと、その感動と衝撃が収まらないんですよね。思いが強いんです。

 

 

私は、この舞台「神の子」、超!超!お薦めしたいと思います。もう、終わっちゃっているけど、舞台の配信も最近はしてくれているようだし、BSチャンネルで放送したり、DVDも出ると思うので、もしお時間があったら、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

「神の子」  https://www.comrade.jpn.com/kaminoko/