「THE INFORMER 三秒間の死角」ストーリーは面白いのに演出がイマイチだったかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「THE INFORMER 三秒間の死角」を観てきました。

 

ストーリーは、

模範囚として刑務所で服役中だったピートは、自由の身と引き換えにFBIの情報屋として極秘裏に捜査協力することに。そして、その最後の任務として麻薬組織への潜入を任される。ピートは組織のリーダーから刑務所内での麻薬取引を仕切るよう命令され、競合組織を壊滅させたが、ピートの動きを嗅ぎまわっていたニューヨーク市警の横やりによってFBIに裏切られ、FBI、マフィア、NY市警、囚人たち、すべての組織から命を狙われる危機的状況におちいってしまう。

というお話です。

 

 
模範囚のピート・コズローは特殊部隊の兵士だったこともあり、なかなかの腕利きだった。FBIはそんなピートに目を付け、本来は12年の服役のところを早期の出所と引き替えに捜査への協力を求める。ピートは家族に会いたいという思いからそのオファーを受け、長年の経験を活かして次々とFBIの依頼に結果を出していく。
 
ピートは最後の任務として、ポーランド系マフィアへの潜入に挑むことになる。そのマフィアはニューヨークで麻薬取引を手広く行っており、FBIは彼らを一網打尽にするための算段を整えていた。
 
 
組織に潜入したピートは徐々に内部での信頼を勝ち取り、とうとう大きな取引を任されることになる。6キロの麻薬を密輸し売るという仕事を任されたのだ。この取引をFBIが抑えれば、組織を一気に潰せるというところだったのだが、この取引にニューヨーク市警が介入してきた。取引に現れた刑事にピートが気づいてしまった事から、仲間がその刑事を殺してしまい、取引は失敗してしまう。
 
組織のボスは怒り、ピートに刑務所に入って、再度、刑務所内の麻薬ルートを作ってこいと命じる。FBIは、任務に失敗したピートを見捨ててしまう。ピートは、組織にも狙われ、FBIにも口封じで狙われ、NY市警には警官殺しで狙われてしまう。このままではと思い、刑務所に戻り、そこである行動に出ることにする。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 

 

この映画、ストーリーは面白そうなんだけど、イマイチでしたねぇ。盛り上がりそうになるのに、どーも、今一歩盛り上がらないというのは、どういうことなのかしら。面白くない訳じゃないんですよ。でもね、何かが起こった後のスピード感が無いのよねぇ。もったりしていて、緊迫感に欠ける気がしました。

 

色々なピンチはあるのですが、NY市警の警察官が取引先に化けて現れて、ピートに見抜かれて殺されてしまう場面とかは、え?と思ったら、直ぐに仲間が殺しちゃうのよ。もう少し、ピートが止めようとしたりする場面があって、盛り上がって殺すなら、何となく大変な事をしてしまった感が漂うのに、それが、あーあ、殺しちゃったって感じで、盛り上がらないんです。ここをもう少し盛り上げておけば、この出来事で、FBIとの事も、全てが失敗に転じてしまったという感覚が生まれるのですが、結構、簡単にスルーだったので、盛り上がらないんだよなぁ。この場面、重要だったと思うんだけどね。

 

 

で、それほど重要でない、家族との場面がイヤに勿体ぶって長くなり、そんなにコミュニケーションを取っていたなら、もっと家族も動きようがあったでしょって思うのよ。簡単に組織に捕まっちゃったり、凄い、足手纏いなの。こういう状況なら、直ぐに警察に保護してもらえば良いでしょ。もー、奥さん可愛いのに、頭が軽いのかしら。

 

FBIは、本当に汚いやり口で、ピートは追い詰められていくんですが、NY市警の刑事は、結構、人道的で良さそうな人でした。早く、こっちの人に助けを求めていれば、上手く行ったんじゃないかしら。

 

 

ピートはイケメンで、カッコ良かったですよ。ドジな事をしながらも、最後に逆転するところは良かったなぁ。FBIの悪役が、またもクライヴ・オーウェンで、最近、悪役ばっかりだなぁと残念に思っています。以前は、正義のヒーローで主役を張っていたのに、もっと良い人役をして欲しいです。ロザムンド・パイクのウィルコックス役は、FBIで権限を持っているのに上司に逆らえず言いなりのくせに、ピートに対しては上から目線で、ムカつく女性役でした。

 

 

この映画、もう少し、演出に気を付ければ、もっと面白かったんじゃないかなぁと思いました。クライマックスも、もう少し何かやり方があったような気がして、とても残念です。「羊たちの沈黙」では、レクター教授は他人の顔の皮をはがして自分に被せて逃げたでしょ。それくらい、頭を使って欲しいのよ。どう考えても、あのクライマックスだと、逃げおおせるのは難しいと思いました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。文句も書きましたが、ストーリー的には面白いです。演出がちょっと残念だけど、話としては面白いので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

THE INFORMER/三秒間の死角|映画情報のぴあ映画生活