「KIN キン」を観てきました。
ストーリーは、
デトロイトで養父ハルと暮らす少年イーライの家に、刑務所から出所した兄ジミーが帰ってくる。ジミーはギャングのボス、テイラーに借りた大金の返済に迫られていた。そんな中、イーライは廃墟の中で発見した見慣れない金属ケースを手にしたことをきっかけに、謎の追跡者に追われることになり・・・。
というお話です。
デトロイトで養父ハルと暮らす少年イーライ。父親はとても厳しいが、愛情のある育て方をしてくれている。盗みを働き、刑務所に入っていた兄・ジミーが出所し帰ってくると父親から告げられ、ちょっと楽しみにしている。イーライは、廃墟となった建物に忍び込み、銅線などを集めてスクラップ屋へ持って行き、お金に換えていた。
ある時、廃墟で激しい音を聞き、何人もの人が死んでいるのを見つけて、逃げ出す。後日、それが気になり、もう一度行ってみると、四角い銃らしきものが落ちていることに気が付き、拾って持ち帰る。ジミーが帰ってきて、しばらくは一緒に住むことになるが、ジミーはギャングのボスから借金をしており、父親に借金を返したいからお金を貸して欲しいというが、父親はそんな大金、家にある訳が無いと言い、ジミーに出ていけと言ってしまう。
出て行ったジミーは、父親の会社の金庫をギャングと一緒に襲う事にし、盗みに入っていると、そこへ父親がやってくる。ギャングたちは発砲し、父親は殺され、ジミーはその場から逃げて、イーライを連れて、ギャングたちから逃げ出す事に。イーライは、父親の死を知らされず、旅行に行き、仕事を終えたら父親も来るからと言われて、素直にジミーに従って車に乗る。
ギャングたちはジミーがボスの兄を殺した為に、彼を追ってくる。そして、ジミーは見つかってしまい、殺されそうになったところに、イーライが拾った銃を構えて引き金を引くと、凄い威力のパワーが発射され、その周りはボロボロに吹き飛ばされてしまう。驚いたギャングたちを置いて、ジミーは、イーライを連れて、また逃げ始める。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
思っていたより面白かったです。もっとSF映画っぽくて、宇宙や異世界から来た奴らと戦うのかと思ったら、普通に人間社会の悪と戦っていて、もちろん、主人公は善人でした。と言っても、兄ちゃんは悪いことをしちゃっているんですけどね。
普通に暮らしていたイーライが、たまたま恐ろしい銃を手にするのですが、手に入れたからと言って、それをガンガン使いまくる訳ではありません。カバンにしまって、大切に持ち歩きます。なので、結構、最初の方で銃を手に入れるのに、いつまで経っても使わないので、いつ使うの?って感じでした。でも、ジミーが危なくなって、やっと登場してきます。
この銃で、ギャングに対抗するのですが、このギャングたち、強いんですよ。銃をぶっ放し、警察署まで襲って全滅させるほどでして、そこまでやるんかいっ!て感じでした。まぁ、元はと言えば、そんなギャングからお金を借りたジミーが悪いんだけどね。
イーライは、父親に厳しいけど愛情深く育てられたので、ジミーの事も見捨てることが出来ません。普通なら、自業自得だろうがっ!と言いたくなるけど、ちゃんと助けます。結構、イーライは、悪い奴でもジミーが好きで、血は繋がっていなくても、兄を大切に思っているんです。
なので、普通にこの銃でギャングと戦うのですが、ここで、ふと気が付くと、そういえば、その銃、変な人たちが落としてったモノだよねって、思い出すんです。最初に出てきて、中盤はずーっと普通のギャングになっちゃっているので、銃がSF的なものだって事を忘れちゃうんですよ。そして、最後の方で、この銃がどういうものなのか、銃を持っていた人たちは何なのか、それにイーライがどう関わっているのかという事が、一気に解ります。ちょっと、笑ってしまいました。
ギャング映画としては普通に楽しかったんだけど、この銃に関しての話は、別に作った方が良かったんじゃないの?まぁ、とりあえずはストーリーとしてキレイに収まっていたけど、このままじゃ、続編を作らない限り、何の謎も解明されないって感じでした。まぁ、イイけどね。デニス・クエイドが養父役で、ジェームズ・フランコがギャング役で、ゾーイ・クラヴィッツが途中で出会う女性役で出演しています。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。とりあえず、ギャングとの戦いの映画だと思って観に行ってください。SF要素は、続編を作らないと全く解明されないので、それはそれで、ふーんと思って欲しいです。でも、面白いですよ。ハラハラドキドキします。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。