「影踏み」を観てきました。
ストーリーは、
住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一は、忍び込みの技術の巧みさから、警察から「ノビカベ」とあだ名されるほどの凄腕ノビ師だった。そんな真壁は、ある日の深夜、県議会議員の自宅に忍び込むが、そこで偶然、未遂となる放火殺人現場を目撃。これをきっかけに、真壁がずっと心の底に押し込めていた20年前の事件の記憶が呼び覚まされ・・・。
というお話です。
住民が寝静まった深夜に家に侵入して盗む泥棒、通称「ノビ師」と呼ばれる真壁修一は、その盗みの技術の巧みさから、警察から”ノビカベ”と呼ばれていた。ある日、県議会議員の自宅に忍び込むと、その家の妻が、自宅に灯油を撒き、今にも火を付けようとしていた。驚いた真壁は、彼女の放火を止める。彼女は、夫を殺そうとしていたのだった。直ぐにその家を出ようとすると、1階に何故か幼馴染の警察官が来ていて、逮捕されてしまう。その家での放火殺人は無かったことになり、真壁は現行犯で逮捕されて、刑務所に入る事になってしまう。
2年後、出所した真壁は、あの時に盗みに入った県議会議員の妻はどうなったのか気になり、調べ始める。あの事件の後、議員は不正や借金が公になり議員を辞め、借金のカタに妻・葉子はヤクザに水商売をさせられているらしい。そしてもう一つ気になっていたのは、自分が盗みに入った家を、何故警察に特定されたのかという事だった。
調べていると、葉子の周りで殺人が起こり、それも調べ始めると、今度は真壁も襲われて、驚くのだが、実は知っている顔で・・・。
一方、真壁の幼馴染の久子は、文具店の店長に結婚を申し込まれていた。しかし久子は真壁を想っており、彼以外には考えられず、断ったのだが、相手は諦めてくれず、その上、嫌がらせまでするようになる。久子は仕事を辞めて、真壁を頼って隠れることにする。
真壁も久子の事を想っているのだが、どうしても素直に彼女を受け入れられない。その昔、母親と双子の弟と一緒に暮らしていた時、受験に失敗した弟が道を踏み外し、泥棒をするようになる。犯罪者になった息子を悲しんだ母親は、弟と無理心中を図り、家に放火をして亡くなったのだった。一人生き残った真壁は、弟を殺した母親への復讐と、双子の片割れを失ったという哀しみで泥棒をするようになる。そんな自分では久子に迷惑はかけられないと思ったのだ。
久子を隠し、今度は久子にストーカー行為を始めた文具店の店主を調べ始めると、実は彼も双子であり・・・。後は、映画を観てくださいね。
スミマセン、なんか、あらすじが上手くまとまりませんでした。でも、こんな雰囲気の映画です。うーん、結構、面白かったと思うし、真壁の弟の事もネックになっていて、それが後から色々と判ってくるにつれ、実はっていう事が増えていくというのが楽しめました。よく出来ていたと思うし、良い映画だとは思うのですが、今回、あらすじを上手く書けなかったという事を踏まえて、内容をいっぱい詰め込んでいるので、ちょっとバラバラしているように見えてしまったというのが本音です。面白いんですけどね。
真壁という男、イイ奴なんだか、悪い奴なんだか、イマイチ、解りづらいんです。だってね、イイ奴なら泥棒をしないでしょ。義賊的に、お金持ちや悪い奴からしか取らないという事なのかも知れないけど、それでも、泥棒だよね。やっぱり同情は出来ないなと思いました。
色々な人物が出てくるんだけど、警察や検察にも悪い奴がいて、一体、誰が良い奴で、誰が悪い奴なんだか、困りました。まぁ、悪い事をしながらも、鶴見さんが演じていた刑事はイイ人なのかなぁと思いました。
双子という事が、この真壁にとっては、とても大きな事で、その双子の弟が亡くなったから、自分も半分欠けてしまったという雰囲気だったような気がします。いつも片割れの弟の事を思っていて、だから・・・ということが起こっているのですが、それは秘密です。ネタバレになっちゃうからね。でも、双子だからって、何もかも一緒な訳じゃないのだから、いくら片割れの影を踏んでっていう事があると言っても、別よねぇ。それぞれ、個人なんだから、別に考えないと。
山崎さん、俳優をやっているのを初めて観ました。ちょっと暗い感じの真壁には、合っていたと思います。思っていたよりも上手かったです。雰囲気が出ていました。歌も上手いのに、俳優も出来るとは、ちょっと驚きました。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。ちょっと地味目な感じですが、ストーリーは面白かったし、映画としても良かったと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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