「男はつらいよ お帰り 寅さん」初めて観た寅さんはとても温かい映画でした。過去作も観ようかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「男はつらいよ お帰り 寅さん」を観ました。ケーブルTVのJ:COMを入れているのですが、そのオンデマンドの特典で、”おうちで試写会”というプレゼントがありまして、応募したら当たったんです。なので、自宅のTVで試写を観ることが出来ました。とっても楽ですし、楽しめました。本当に便利な時代になりましたね。完成披露以外の試写会はオンデマンドでやることにして、大画面で観たいと思ったら映画館に行くという方が良いのではないかと思いました。経費がかからなくて、映画好きに喜ばれて良いでしょ。

 

ストーリーは、

柴又の帝釈天の参道にかつてあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わっていた。その裏手にある住居では車寅次郎の甥である満男の妻の7回忌の法事で集まった人たちが昔話に花を咲かせていた。サラリーマンから小説家に転進した満男の最新作のサイン会の行列の中に、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミの姿があった。イズミに再会した満男は「会わせたい人がいる」とイズミを小さなジャズ喫茶に連れて行く。その店はかつて寅次郎の恋人だったリリーが経営する喫茶店だった。

というお話です。

 

 
サラリーマンをしながら小説を書いていた満男は、小説家として一本立ちし、これからといつ時を迎えていた。亡くなった妻の7回忌の法事の為に実家に帰り、懐かしい面々と話をしている。あの工場はカフェになり、両親も年を取った。そんな時、ふと、叔父のことを思い出す。調子が良く、人懐っこい顔で、何とかなると思わせてくれた叔父。
 
小説家として、サイン会を開きましょうと出版社に言われ、とうとう断りきれず開くことになる。大型書店でサイン会を始めると、イズミと名前を書いてくださいと言われ、懐かしい名前で顔を上げると、そこには懐かしい彼女が。あの日、別れたきり会っていなかった。サイン会の後で落ち合い懐かしい話をし、懐かしい人がやっているジャズバーへ行く。そこは、あの叔父である寅さんと付き合っていたリリーさんが経営する店だった。
 
 
イズミちゃんは、海外に住んでおり、夫と子供がいるらしい。満男も妻と子供がいる事を伝えたが、妻が亡くなった事は言わなかった。次の日、横須賀の療養所に父親を訪ねる予定だと言うイズミに、満男の両親が送って行ってあげなさいと言う。その日はイズミちゃんを実家に泊めて、満男は、次の日、彼女と横須賀までドライブすることに。
 
療養所の父親は相変わらずで、母親も父親を許してはいない。イズミちゃんは、両親のそんな姿を悲しく見ることになる。そして、彼女との別れが近づいていた。後は、映画を観てくださいね。
 

 

一応、映画の大筋を書きました。この話が進みながら、懐かしい寅さんの映像が沢山挟み込まれてきます。なので、映画の半分くらいは、過去の寅さん作品からの抜粋だと思ってください。でも、私は、寅さん映画を、今回、初めて最初から最後まで観たので、ちょっとカルチャーショックでした。こんなに沢山の作品があって、楽しそうな映画なんだなと改めて知りました。

 

過去の映像が流れて、こんなにも沢山の俳優さんたちが出演していたことを知り、女優さんたちが、昔、凄くお綺麗だったのに驚きました。もちろん、今も綺麗だけど、昔の女優さんの美しさって、自然の美しさというか、作られたものでは無いので、本当に魅力的でビックリしました。現代の美しいと言われている方々は、ほとんど作られたモノなので、全く違うんですもん。

 

 

それに、何となく映画自体が温かいんですよね。観ていて、こういう映画だから、皆さんに支持されて、沢山観られていたんだなと感じました。この雰囲気は、あまり最近の映画では観ることが出来ないものですよね。懐かしい人が来たら泊まっていきなさいとか、近所の子が小説家になったら皆で大騒ぎで喜んだり、言いたいことを平気で言っちゃうとことか、この雰囲気、イイよなぁ。羨ましくなりました。

 

寅さんに育てられた満男という甥っ子は、とても良い成長をしたように見えました。人情があって、人の気持ちを想像して決して悪いようにしないところが、優しくて、温かくて、時々面倒くさくなるかも知れないけど、彼と一緒にいたら、幸せになれるんじゃないかと思えるような人物でした。イズミちゃんも、満男に再会して、昔と変わらない優しい彼を感じて、幸せな気持ちになったのだと思いました。

 

 

満男役の吉岡さん、やっぱり上手いですねぇ。本当に彼は表情が良くて、観る人の心をグッと掴むというか、感動させるんです。こんなに良い役者になるとは、子供の頃から見てきた皆さんは嬉しいだろうなぁ。私も”北の国から”は観ていたんだけど、年齢が近いので役者というか、自分を重ねる感じで観ていた覚えがあります。うーん、これからもっと、色々な作品に出て欲しいです。もっと観たいです。満男の娘役の桜田ひよりさん、凄く可愛くて、ちょっとトボけた感じと、お父さんを思いやる気持ちが良く出ていて、とても気に入りました。これから楽しみです。

 

 

この映画の良い所は、寅さんが、今、どうしているのか、どうなったのかなどに関しては、一切触れない所だと思いました。満男が思い出して、何でここに、あの伯父さんがいないんだろうと懐かしむだけで、それ以外は無いんです。なので、今もどこかからひょっこり帰ってきそうで、もしかしたら満男が実家に顔を出したら、”おかえり”って言いそうな雰囲気のままなんです。それが、凄く良かったなぁ。山田監督、上手いよなぁと、つくづく思いました。こういう所が、やっぱり長く監督をやられていて、沢山の人に好まれる映画を作るところなんだろうなぁと思います。だって、まだまだ未来があるじゃんって思えるから、また観たいなって思いますもん。

 

何だか、私、初めて寅さんをちゃんと観て、凄く感動してしまいました。何で今まで観なかったんだろう。私の周りには、寅さん映画で喜ぶ人がいなかったのも確かですし、子供の頃は、映画に連れて行ってくれたけど、子供向けばかりだったからなぁ。寅さん映画が22年ぶりというから、まぁ、観る機会が無かったのかな。これから楽しもうと思います。

 

 

私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は、とても楽しめました。懐かしい雰囲気で、心が温まる感じがとても良かったです。これ、若い方も観たら、結構、感動するんじゃないかしら。思ったより、”寅さん”という映画が身近に感じられて、凄く良かったです。今度は、正月明けに映画館で観て、周りの方と大笑いして観たいと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

男はつらいよ お帰り 寅さん|映画情報のぴあ映画生活

 

ちょっと大人買いしてみたいですね。↓