「ゴーストマスター」の試写会に行ってきました。cocoさんのご招待でした。
ストーリーは、
映画撮影現場で助監督をしている黒沢明は、名前だけは「巨匠」の風格だが、頼まれると断れない性格で、B級ホラー好きの気弱な映画オタクだ。黒沢は、ベタな青春恋愛映画の現場で、監督やスタッフからこき使われていたが、いつか自分が監督となった時に撮ることを夢見て書き温めていた「ゴーストマスター」の脚本は、黒沢の心の支えとして、いつも肌身離さずに持ち歩いていた。しかし、あまりの過酷な撮影現場でたまりにたまった黒沢の不満と怨念のような映画愛が「ゴーストマスター」の脚本に悪霊を宿してしまう。そして、脚本に宿った悪霊により、青春映画の撮影現場は凄惨な地獄絵図と化していく。
というお話です。
すんごいホラー&スプラッター系映画なのですが、あまりにもスゴイので、つい、笑いが出てしまうんですよ。というか、笑って観ていないと、アゴが砕け落ちたり、顔が壁に潰されたり、頭が身体にめり込んだりと、もう、真剣に観ていたら、はぁ~?と言って悲鳴を上げそうな程の映画なんです。でも、そこが笑いに変換されると、もう、なんだか、可笑しくなってきてしまうんです。
観ていて、何となく塚本監督の「鉄男」を思い出したのですが、あちらよりは、もっと娯楽作品という感じですかね。めっちゃお笑いを取り込んでいるので、グロいのに、つい笑ってしまうという感じです。昨今の青春ラブストーリーを目一杯ディスっているので、私は自分の気持ちを映像にしてくれたような気持ちになり、とっても気分が良くなりました。だって、毎回、同じストーリーで、”壁ドン”って何だよって思いますよね。演じている彼らは、マジでこっぱずかしいと思います。本当に可哀想よねぇ。怒りで怪物になっちゃうのも解りますよ。
そんな映画を撮影しなきゃいけない監督も助監督も、勘弁してくれよって心の中じゃ思うんだろうなぁ。だって、最初の2、3作品までは良かったけど、後はもうパターンが無くなっちゃって、同じものの焼き回しですもんね。監督たちだって、ため息が出ちゃうよ。この映画は、そんなスタッフの気持ちも描いていたような気がしました。
それにしても、板垣瑞生くん、よくこの役、やりましたね。今、売り出し中のイケメンなのに、凄い特殊メイクで、呪いに取りつかれた主人公を演じていて、いやぁ、凄かった。体当たりで素晴らしかったです。イケメンは何をやっても絵になるよねぇ。
他に、柔道の篠原さんが出演していて笑えました。演技なんだか、何してんだか、でも、笑えたから良かったと思います。他にも、個性的な俳優さんがいっぱい出ていて面白かったなぁ。手塚とおるさんにも笑いました。もう、お願い、笑わせないでください。
最後に、主役の三浦さんとヒロインの成海さんも面白かったです。成海さんが、アクションで対抗するんだけど、その武器が”凍り過ぎた棒アイス”なのよ。そんなもんで戦うんかいっ!て思うけど、これが結構イケるのよ。強かったですよ。
一番凄いと思ったのは、その特殊メイクですね。ここまで作り込んでいたら、もっとじっくりと見せたかっただろうに、どれもあっという間に終わってしまうので、勿体ないなぁと思いました。これ、映画館で展示してくれると良いですね。凄い作り込みでした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、スプラッター系がダメな人は止めてください。観ていられないと思います。でも、おどろおどろしいもので、つい笑ってしまうような人は、凄くツボにハマると思います。面白いですよぉ。成海璃子ちゃんのアイス拳法は大笑いです。ぜひ、観に行ってみてください。12/6に公開です。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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