「ゴーストマスター」このホラーは笑っちゃいます。ここまでしちゃったら笑うしかありません。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

「ゴーストマスター」の試写会に行ってきました。cocoさんのご招待でした。

 

ストーリーは、

映画撮影現場で助監督をしている黒沢明は、名前だけは「巨匠」の風格だが、頼まれると断れない性格で、B級ホラー好きの気弱な映画オタクだ。黒沢は、ベタな青春恋愛映画の現場で、監督やスタッフからこき使われていたが、いつか自分が監督となった時に撮ることを夢見て書き温めていた「ゴーストマスター」の脚本は、黒沢の心の支えとして、いつも肌身離さずに持ち歩いていた。しかし、あまりの過酷な撮影現場でたまりにたまった黒沢の不満と怨念のような映画愛が「ゴーストマスター」の脚本に悪霊を宿してしまう。そして、脚本に宿った悪霊により、青春映画の撮影現場は凄惨な地獄絵図と化していく。

というお話です。

 

 
とある廃校では、人気コミックの映画化『僕に今日、天使の君が舞い降りた』、通称「ボクキョー」の撮影が佳境を迎えていた。主演は大量生産される“壁ドンキラキラ映画”に引っ張りだこの桜庭勇也と牧村百瀬。いよいよクライマックスの壁ドンシーンだが、“壁ドンする意味”に悩み始めた勇也のせいで、撮影がストップしてしまう。
 
激高した監督の土田が現場を放り出し、次々とスタッフがやめていく中、事態の収拾に駆けずり回るのは助監督の黒沢。黒沢明という、映画界の伝説的監督の同音異字の名前のせいで、生まれてからずっとイジられキャラとして生きていた男だ。
 
 
黒沢の心の支えは、自ら執筆したホラー映画の脚本『ゴーストマスター』で監督デビューさせてくれるという柴田プロデューサーとの約束だった。ところが「ボクキョー」に出演している憧れの女優・渡良瀬真菜から「こんなところにいる時点で才能はないですよ。」と言い放たれ、さらに柴田も『ゴーストマスター』を本気で映画化する気などないと知ってしまう。黒沢は、絶望と悔しさで泣きながら走り出して転倒。鼻血のしずくが『ゴーストマスター』の脚本に垂れると、架空の存在だった怨霊“ゴーストマスター”に生命が宿ってしまう。
 
 
一方、“壁ドン”の演技で思い詰めた勇也は、誰もいない校舎裏で、一人で壁ドンの練習を続けていた。壁一面に、血で染まった手形が付いているのを見てビビる黒沢。そして“ゴーストマスター”は勇也の生き血を吸って覚醒し、勇也に取り憑いてしまう。壁ドンの場面の撮影を始めたのだが、壁ドンをしたと思いきや、相手役の女優の顔を”ドン”としてしまう。スタッフがあぜんとする中、振り向いた勇也の顔は変貌しており、女優の顔は潰されていた。そして勇也は「監督、OKですか?」と聞きながら迫ってくる。モンスターと化した勇也は撮影現場を阿鼻叫喚の地獄へと変えていくことに・・・。(公式HPより)後は、映画を観てくださいね。
 

 

すんごいホラー&スプラッター系映画なのですが、あまりにもスゴイので、つい、笑いが出てしまうんですよ。というか、笑って観ていないと、アゴが砕け落ちたり、顔が壁に潰されたり、頭が身体にめり込んだりと、もう、真剣に観ていたら、はぁ~?と言って悲鳴を上げそうな程の映画なんです。でも、そこが笑いに変換されると、もう、なんだか、可笑しくなってきてしまうんです。

 

観ていて、何となく塚本監督の「鉄男」を思い出したのですが、あちらよりは、もっと娯楽作品という感じですかね。めっちゃお笑いを取り込んでいるので、グロいのに、つい笑ってしまうという感じです。昨今の青春ラブストーリーを目一杯ディスっているので、私は自分の気持ちを映像にしてくれたような気持ちになり、とっても気分が良くなりました。だって、毎回、同じストーリーで、”壁ドン”って何だよって思いますよね。演じている彼らは、マジでこっぱずかしいと思います。本当に可哀想よねぇ。怒りで怪物になっちゃうのも解りますよ。

 

 

そんな映画を撮影しなきゃいけない監督も助監督も、勘弁してくれよって心の中じゃ思うんだろうなぁ。だって、最初の2、3作品までは良かったけど、後はもうパターンが無くなっちゃって、同じものの焼き回しですもんね。監督たちだって、ため息が出ちゃうよ。この映画は、そんなスタッフの気持ちも描いていたような気がしました。

 

それにしても、板垣瑞生くん、よくこの役、やりましたね。今、売り出し中のイケメンなのに、凄い特殊メイクで、呪いに取りつかれた主人公を演じていて、いやぁ、凄かった。体当たりで素晴らしかったです。イケメンは何をやっても絵になるよねぇ。

 

 

他に、柔道の篠原さんが出演していて笑えました。演技なんだか、何してんだか、でも、笑えたから良かったと思います。他にも、個性的な俳優さんがいっぱい出ていて面白かったなぁ。手塚とおるさんにも笑いました。もう、お願い、笑わせないでください。

 

最後に、主役の三浦さんとヒロインの成海さんも面白かったです。成海さんが、アクションで対抗するんだけど、その武器が”凍り過ぎた棒アイス”なのよ。そんなもんで戦うんかいっ!て思うけど、これが結構イケるのよ。強かったですよ。

 

一番凄いと思ったのは、その特殊メイクですね。ここまで作り込んでいたら、もっとじっくりと見せたかっただろうに、どれもあっという間に終わってしまうので、勿体ないなぁと思いました。これ、映画館で展示してくれると良いですね。凄い作り込みでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、スプラッター系がダメな人は止めてください。観ていられないと思います。でも、おどろおどろしいもので、つい笑ってしまうような人は、凄くツボにハマると思います。面白いですよぉ。成海璃子ちゃんのアイス拳法は大笑いです。ぜひ、観に行ってみてください。12/6に公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ゴーストマスター|映画情報のぴあ映画生活