「地獄少女」アニメの実写化ですがイメージは崩れていませんでした。ティナさん美しかったです。

「地獄少女」を観てきました。

ストーリーは、

「深夜0時に開く秘密のサイト『地獄通信』で依頼すると、地獄少女が現われて恨みを晴らしてくれる」という都市伝説が巷で話題となっていた。女子高生の市川美保は、大好きなアーティスト・魔鬼のライブで知り合った南條遥に魅了され、彼女と一緒に魔鬼ライブのコーラスのオーディションを受けることに。合格したのは遥だったが、彼女は徐々に様子がおかしくなっていく。そんな遥を心配した美保は、魔鬼が遥をライブで行う「儀式」の生け贄にしようとしていることを知り、噂のサイトにアクセスするが・・・。

というお話です。

現代から遡る事、何十年。女子高生が虐めに合っていた。その頃、ある噂が流れていた。「午前零時に＜地獄通信＞に電話をしてムカつく奴の名前を言うと、地獄送りにしてくれる。」というものだ。虐めにあっていた女子高生・工藤結衣は額に釘が刺さるほどの虐めを受け、耐えられずに地獄通信に連絡してしまう。そして呪われた相手の楓は行方不明となり、結衣も契約の通り、死んだら地獄に行くという約束になっていた。

現代、工藤結衣は年を取り、息子の工藤仁はフリーのルポライターとなり、母が体験した”地獄通信”について調べていた。結衣は病院に入院しており、そんな結衣の前に地獄少女が現れ、彼女を契約通りに迎えに来たようだった。死にたくないという結衣を連れて地獄へ帰る地獄少女。結衣は病院で恐怖の表情を浮かべて亡くなってしまう。

女子高生の美保は、独特な世界観を持つアーティスト魔鬼のファンで、彼のライブに通っていた。ライブで、後ろの男に痴漢をされ、声も出せずに俯いていると、後ろにいた遙という子が痴漢を連れ出し、ボコボコに痛めつけてくれる。美保は、自分を助けてくれたヒーローの遥に憧れ、遥も美保に友達になろうと言ってくれる。仲良くなった2人がカフェでお茶をしていると、そこに魔鬼が現れる。遥が思い切って声をかけると、魔鬼は、遥に良い声をしているからコーラスのオーディションに来るようにと案内を渡し、遥は美保と一緒なら行きますと答え、二人でオーディションに行くことになる。

同じころ、魔鬼がプロデュースした御厨早苗は、ライブ中に長岡というファンに襲われる。早苗を取材していた工藤が早苗を助けたのだが、包丁で切られた傷は酷く残ってしまっていた。工藤は、つい早苗に地獄通信の話をしてしまい、早苗は復讐のために、現代では午前零時にネットにアクセスするという方法で地獄通信に連絡してしまう。早苗の前に”地獄少女”が現れ、復讐の藁人形を渡し、巻き付いている紐を解くと契約成立になると言う。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

この映画、アニメで放送していたものを原案として、新しく脚本から作られたものです。アニメを観ていたのですが、独特な雰囲気があって、面白かったんです。それが実写化されると聞き、楽しみにしていました。ただ、アニメの実写化なので、どうなるのかなぁと、心配もしていましたが、思っていたよりもイメージが壊れていなかったので、楽しめました。

特に、地獄少女の閻魔あいが、子供ではなく大人の女性になっていたので心配だったのですが、玉城ティナさんの透明感が地獄少女の怖さを強調していて、良かったです。人間の血が通っていない地獄の化身のようで、本当に地獄少女のようでした。

地獄少女のビジュアルはピッタリだと思ったのですが、ちょっと引っかかったのがストーリーかな。魔鬼という男性が、カルト教団の頭のようになっていて、神を降臨させるために生贄を捧げると騒ぐんですが、どーも嘘臭くて、カッコ良くないんです。彼がそうなった理由も何も説明が無いので、ただのキチ〇イにしか見えないんですよね。彼をそういう行動に導いた何かがあれば、理解が出来るのですが、突然にそんなことをしているので、地獄少女と結びつかないんです。

それに、この魔鬼に、誰もが彼に惹かれて、彼の周りに集まるというのに相応しいオーラがあるように見えなくて、そこも引っかかりました。もう少し、オーラのある役者さんが良かったなぁ。普通のバンドやっているお兄ちゃんにしか見えなかったんです。