「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」を観てきました。
ストーリーは、
小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで。)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが・・・。
というお話です。
あの忌まわしい事件から27年後、デリーではお祭りが開かれていた。そこでゲイのカップルが仲良くしていると、地元の青年たちがキモち悪がり、二人を囲んで暴力をふるい、一人を川に投げ込んで逃げてしまう。直ぐに助け出そうと川に近づくと、対岸に彼を助けているピエロの姿が。良かったと思ったのもつかの間、ピエロは大きな口を開けて、彼の心臓を食べてしまう。
27年後、ビルは小説家&脚本家となり映画撮影の現場に。いつもラストがハッピーエンドではなく、最後が面白くない作家として有名である。そんなビルに、マイクから電話が来る。またピエロが現れたらしい。
ベバリーは嫉妬深いDV夫と暮らしており、マイクからの電話でデリーに帰ろうとするが夫に監禁されそうになって、戦って家を出てくる。
ベンは、ダイエットにより太っていた身体から筋肉質な超イケメンに変身しており、現在は、建築事業で成功して富豪となっていた。彼もマイクからの電話でデリーに向う。
メガネのリッチーは、コメディアンとして成功していたが、今も何かあると吐いてしまう。やはりマイクからの電話で、戸惑いながらもデリーに向う。
母親が潔癖症でいつも細菌に怯えていたエディは、リスクマネジメントとして活躍していた。マイクからの電話で動揺して車の事故を起こすが、デリーへと向かう。
普通のサラリーマンとして働いていたスタンリーは、マイクからの電話でショックを受けるが、デリーに向うべきかどうか悩み、ある理由から、自宅の浴槽で手首を切って自殺をしてしまう。
デリーでみんなを迎えたマイク。6人集まるが、スタンリーだけ来ない。電話をしてみると、自殺をしたことが分かる。実は、ベバリーはスタンの死を観ていた。彼女は、27年前、”死の光”を見てしまった事から、ルーザーズクラブの全員の死に様を一度観ていたのだった。
全員が死なないために、ピエロを倒さなければならない。マイクは、あの後、デリーに残り、図書館司書として働きながら、ピエロに関しての情報を集めていた。
ピエロは、昔、町に落ちてきた隕石が関係しており、先住民は”IT”を封印出来る手立てを知っていた。マイクは、彼らから封印出来るツボを貰い(盗み)、そこに”死の光”を入れればいい事を知る。封印の儀式は、ルーザーズクラブのみんなが、子供の頃の大切な物をそこに入れ、光をおびき寄せて封印するらしい。
みんな、それぞれの思い出の品を捜しに、子供の頃の家などに行き、辛い思い出を思い起こして戦うのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。
またペニーワイズ(ピエロ)が戻ってきまして、どうしようって話なんですが、なんか、蛇足的な雰囲気の内容で、イマイチだったかなぁ。前作で終っていても良かったような気がするのですが、まぁ、作っちゃったんだからしょうがない。
確かに、怖かったですよ。CGを多用していて、バケモノが”ミギャギャギャ~!”って襲ってくるから、怖い事は怖いのですが、それに意味が無いので、ちょっと良く考えると、何で?っていう疑問符が沢山出てきてしまうんです。
ペニーワイズが好物なのは、人間が持つコンプレックスやトラウマであり、それによって壊れていく人間を餌にして大きくなっていくんです。なので、それを克服してしまえば、ペニーワイズに勝てるはずなのですが、まぁ、そんな簡単には行きませんよね。特に、子供の頃は、虐められたりして心に傷を負ってしまうと、それによって孤独になったり、未来を見ることが出来なくなってしまう。前作で、ルーザーズクラブの彼らは、何とかペニーワイズに勝って、未来に向かって歩き出したのですが、27年後に、また、過去と向き合う事になります。
でも、考えてみたら、一度、勝っているのだから負けませんよ。先住民の儀式とかなんとか出てきますが、そんなものが無くても、ペニーワイズに負ける訳が無いと後から気が付きました。うん、そうよね、一度、克服したんだから、負ける訳が無い。
面白かったのは、これ、絶対にお遊びだと思うのですが、「遊星からの物体X」に出てきた”スパイダーヘッド”と同じ作りのスタンリーの頭が出てきて、大笑いしてしまいました。オマージュなの?その動き、同じだよね。何故、いまさら、それを持ちだすのかな?もー、コソコソ可愛いんだってば。
CGを多用して化物が襲ってくるのですが、それがとっても嘘くさくて、ちょっとガッカリでした。折角、ピエロで怖さを出しているのに、そんなにくっきりとゾンビを出したり、老婆を出したりしちゃうと、ただのお化け屋敷的になっちゃって、とても残念でした。前作は、結構、怖かったのに、今回は、あまりにも化物がくっきり見えすぎていて、怖さが無くて、笑いが出てしまうんです。
まぁ、とりあえずはこれで終わりだろうから許しますけど、前作を思っていると、ちょっと内容にはガッカリです。でも、キャストは素晴らしかったですね。前作の子供に似ているキャストを集めて、演技も上手いし、納得が出来るものでした。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。超とは言えないけど、でも、楽しめました。演出がちょっと残念な分、キャストの素晴らしさで持たせている感がありましたが、全体的には楽しめたと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
・IT/イット THE END “それ“が見えたら、終わり。|映画情報のぴあ映画生活
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