東京国際映画祭2019 、今年も終わりました。
各受賞は、↓
https://2019.tiff-jp.net/award_winners/list_ja.html
でした。
今年の受賞は、納得のいくものでした。
私も受賞作は素晴らしい作品だと思いましたし、日本公開して欲しいと思った作品でした。
最近の受賞作は、変に偏りが無くて、誰もが楽しめるような作品が受賞しており、より映画ファンに近い存在になっているような気がしました。とても芸術性が高い作品が貰うような映画祭もあるので、東京国際映画祭は、映画を好きな人々に近づくような考え方もあるのかなと思い、嬉しくなりました。
でも、芸術性って何なのかしら。確かに映像が美しいとかは解るけど、それなら絵画=動画として芸術品として売れば良い訳で、映画としてなら、やっぱり人に感動を与えられるものであって欲しいですよね。理解が出来ない映画では、どんなに芸術性と言われても、受け入れられないと思います。
今年の受賞作の「夏の夜の騎士」と「新聞記者ドキュメント」が観れていないので、この2作品が観たいな。「新聞記者ドキュメント」は、来週から公開なので、観に行く予定です。
結局、「ばるぼら」は、観客賞では無かったので、観れませんでした。観客賞は、チケットを買ってあったのですが、1度観た映画だし、さすがに、病気を押して映画祭に行っていたので、疲れてしまって、パスして帰ってきてしまいました。はぁ~、疲れたなぁ。でも、気持ちの良い疲れなので、不満はありません。
今年は、アジア作品が本当に面白いという事に気が付かされました。小さな国でも、ちゃんと映画人口が育っていて、良い作品が生み出されつつあるのだなという事を実感しました。「アジアの未来」や、「クロスカット・アジア」の作品が、とても良くて、本当は全作観たかったのですが、残念です。
北欧や東欧の映画も、最近は増えてきたようで、こちらも良いですね。ちょっと寒そうな中に、温かい人間ドラマなどが描かれていて、今までのヨーロッパとは違う良さを感じることが出来ました。もっと観たいと思わせてくれる作品が多かったです。
ハリウッドやフランスの王道映画から派生して、色々な国の特徴を持った作品が出始めている近年、映画会社の方に、もっと色々な国に目を向けて欲しいなって思いました。それと、今年はネットフリックスの作品を観たのですが、レベルが高くて素晴らしいですね。今は、こういう配信の時代に来たんだなと感じました。
映画館での上映だと、どうしても2時間枠というのが根底にあって、短かったり長かったりすると、上映に適さないという感じに思われてきましたが、配信なら時間は気にしなくて良いし、良い作品なら誰もが観て、面白いと言える時代です。でも、やっぱり映画とするなら、映画館で上映することが基本だろうし、ここら辺の兼ね合いが難しいですね。
でも、映画の予算が取れない時代に、ネットフリックスのような配信サービスには予算があって、良い作品が作れるというなら、映画社会の活性化を促すために、何か上手く交差が出来ると良いですね。今回の「アイリッシュマン」や「アースクエイクバード」を観て、こんなに予算を使って、良い俳優を使って、良い作品が作れるなら、配信サービスをバカにしてはいけないと思いました。
私は、今回の東京国際映画祭 2019、とっても楽しめて、良かったと思います。とても満足出来ました。欲を言えば、コンペティション部門を全作観れなかったことが心残りですかね。まぁ、「ばるぼら」は来年に公開されるから待てば良いのですが、これ海外作品だったら、二度と観れないかもと思うと悔しいです。やっぱり映画祭事務局さんには、コンペティション部門を全作観たい人用にチケットを作って欲しいです。例えば、2、3日に絞って、ここで観てと言われても良いです。ぜひ、お願いいたします。
それとクロスカット・アジアの作品が、とっても楽しめたので、来年も期待しています。東南アジアの不思議な作品、楽しいです。B級でもC級でも、怪物映画でも、幽霊映画でも、今までは内戦などで映画なんて娯楽が作れなかった国が頑張り始めているので、ぜひ、紹介してあげて欲しいです。
来年も、東京国際映画祭、楽しみにしています。
よろしくお願いいたします。
東京国際映画祭 2019 https://2019.tiff-jp.net/ja/