東京国際映画祭2019 18作目は、コンペティション「戦場を探す旅」です。
ストーリーは、
19世紀中頃、仏軍はメキシコの土地で戦争をしていた。一流報道カメラマンのルイは実態を伝えようと戦地に赴くが、山越えが困難で戦場にたどり着けない。
というお話です。
19世紀中頃、フランス軍は、メキシコの地に攻め入っていた。軍に属するカメラマンのルイは、将軍からの依頼によって、戦地での様子をカメラに収めるべく、メキシコの地を歩いていた。戦地を探して歩いているのだが、何故か、戦地に行きつかない。軍隊と一緒に行動すれば良かったのだが、別々に動いているため、どこで戦闘になっているのか分からないのだった。
しばらく歩いていると、戦った跡地で盗みを働いているメキシコ人に出会う。声をかけるが、直ぐにどこかへ行ってしまった。ルイは、またしばらく歩いていると、大きな穴に落ちてしまい、外に出られなくなってしまう。このままでは、ここで野垂れ死にしてしまうと落胆していると、先ほどのメキシコ人が現れ、助けてくれた。メキシコ人の名前はピント。
フランス軍に捕まって危ない所を、今度はルイが救け、そこから一緒に旅をするようになる。ルイは、カメラマンとしての仕事をしようとするが、戦地には”死”しかなく、人間の死をカメラに写すことがどうしても出来ないルイは、戦地での撮影を諦め、ピントにカメラの使い方を教えて、自分は一人去っていく。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、良い映画ではあるのですが、イマイチ、読み切れずに終わってしまいました。ルイというカメラマンは、戦争で息子を失っていて、悲しみを心に秘めて、仕事をしに、この地に来るんです。一人で旅をして、撮影場所を探すのですが、何故か、戦地に出会わないんです。煙を見つけて、走っていくと、既に終わっていて、死体だけが転がっているという事ばかり。
そんな中で、ピントと出会うのですが、彼は、戦争には参加せず、旅をしているんです。そんな彼をフランス軍から助ける為に、自分の助手だと偽って、一緒に旅をすることになります。不思議な縁で知り合った二人は、色々な事に出会いながら、戦地を写真に収める為に、先に進んでいきます。
ルイは、息子を戦地で亡くしたせいで、そのトラウマもあって、戦地で人の死をカメラに収めることが出来ない事もあるようでした。人の死を写真に収めるのは、あまり気持ちの良い事ではないですよね。ルイは、風景の写真はとても美しくて、彼には戦争の写真よりも、そういう幸せな写真が合っていたのだと思いました。
うーんと、戦争の虚しさと悲しみを描いている作品だったのですが、私は、イマイチ、理解が出来ていないので、良い作品だとは思うのですが、上手く解説が出来ません。ごめんなさい。
私は、この作品、まぁ、お薦めしたいと思います。戦争という出来事が、どんなに人間に無駄なことかという事が、この映画の中に描かれていました。昨日は勝っても、今日は負けて、どちらも命を散らすだけ。虚しい戦いは止めるべきだと訴えているように見えました。日本公開は決まっていないようですが、もし、機会があったら、観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
東京国際映画祭2019 「戦場を探す旅」
https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32CMP13