【TIFF2019】「戦争のさなかで」スペイン独裁体制はどうやって成り立ったのかを描く歴史映画。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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東京国際映画祭2019 16作目は、ワールド・フォーカス「戦争のさなかで」です。

 

ストーリーは、

著名な哲学者にして劇作家であったミゲル・デ・ウナムーノが、スペイン内戦に際してフランコとの関係や自らの思想と行動のジレンマに苦悩する姿を描く。

というお話です。

 

 

1936年、スペイン北西部の町サラマンカ。著名な作家であるミゲル・デ・ウナムーノは、スペインの混乱が収まることを期待し、反乱軍事勢力への支援を表明し、寄付をするが、直ちに左派政府からサラマンカ大学長の職を解かれてしまう。一方、フランコ将軍は、内戦を有利に進めるべく南部で軍隊を整えていた。

 

反政府勢力の力が大きくなり、政府側に付く者や、フリーメイソンに属する者などが逮捕され、裁判も無く殺されていくようになってしまう。ウナムーノの周りにいた友人たちも突然に逮捕され、処刑されるという事が続き、反乱軍へ加担した自身の判断が間違っていたのではという疑念を抱き、独裁者となるフランコと対峙する時を迎える。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

 

これは、歴史映画なのですが、私、スペインの歴史を全く知らず、独裁政権時代のお話ということだったので、観てみました。監督は、「海を飛ぶ夢」でアカデミー賞を受賞したアレハンドロ・アメナーバル監督です。

 

スペインって、1936年に、この反乱軍勢力が出来上がって、力を持ち始めてから、ずーっと、フランコさんという方が独裁政権を強いていて、彼が亡くなり、1977年頃に、やっと国王が復活し、立憲君主制になったそうです。それまでは、独裁政権だったなんて、全然知らなかったなぁ。私、歴史は苦手なんです。

 

 

この映画では、反政府軍が実権を握った時期のお話で、著名なミゲル・デ・ウナムーノさんという方が主人公のお話なのですが、彼は、最初、反乱軍が勝てば、人民が平等で平和な国になると思って、反乱軍に加担するんです。寄付をしたり、彼らを応援するのですが、彼らは武力に頼り過ぎて、自分たちに邪魔だと思う人間を、どんどん排除して行ってしまうんです。ウナムーノは、まさか、裁判も無く、ただ反対意見をしただけや、思想を持っただけでも処刑されるという政府に反旗を翻すのですが、既に遅く、彼の力は無いにも等しくなってしまいます。

 

 

そんな状況を、良く描いていました。全く知らなかった歴史に、ちょっと驚き、知ることが出来て良かったなと思いました。スペインっていうと、ガウディの建築物とか、フラメンコとか、そんな事しか印象に無くて、難しい歴史があったなんて、驚きと同時に、日本と同じような時代もあったんだなって思いました。

 

日本も、軍の力が強くて、政府批判をしたら直ぐに逮捕されたりした時代もありましたよね。そんな怖い時代は、二度と繰り返さないようにしなくては。

 

 

この映画、私は、お薦めしたいと思います。スペインの歴史を知る為には、良い映画だと思いました。歴史映画なので、面白味という意味では、あまりありません。楽しく、面白くという映画ではないので、興味がある方でないとダメかな。日本公開は決まっていませんが、もし、観る機会があったら、観てみてください。

ぜひ、楽しんでくださいね。カメ

 

 

東京国際映画祭2019 「戦争のさなかで」

https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32WFC02

 

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