東京国際映画祭2019 12作目は、クロスカット・アジア「Sisters」です。
ストーリーは、
悪魔ハンターとしての能力を身につけた姉と、か弱く、悪魔たちにつけ狙われる妹。運命に翻弄される姉妹は、真実が明かされる時、究極の選択を迫られる。
というお話です。
ウィーナーとモーラーは従姉妹ながら姉妹として育てられた。
ウィーナーの母親は悪魔祓いで、ガスーに呪われた妹を助ける為に戦っていた。ガスーに呪われた妹が変身してしまわないよう、昼夜問わず気を付けていたのだが、妹が恋をし、妊娠してしまう。ガスーは、妹だけでなく、そのお腹の子供も狙って襲い始め、決戦の末、姉も妹も負けてしまう。姉の娘のウィーナーと妹の娘モーラーを、妹の夫・ラートリが引き取り、2人を姉妹として育てたのだった。
母親たちが亡くなり、今度はモーラーをガスーは狙ってくる。ラートリは、ウィーナーに悪魔祓いとしての教育を施し、モーラーはガスーに見つからないように臭いを消して隠していた。しかし思春期になり、臭いも強くなって、ガスーに気が付かれてしまうのは時間の問題だった。ウィーナーが一人前の悪魔祓いとして戦えるよう、キツいノルマを課すのだが、ウィーナーは、自分だけが妹の犠牲となり、学校生活もままならないのは、我慢が出来なくなってくる。モーラーも、いつも姉の監視下に置かれ、自由に遊びにも行けないことに不満を爆発させる。」
2人が訣別したその時、ガスーは彼女たちを襲ってくる。そしてモーラーを拉致し、彼女をガスーとして覚醒させて、その身体を乗っ取ろうと企むガスーのボスは・・・。後は、映画を観て下さいね。
うん、ちょっとB級っぽい気はするけど、面白いです。このガスーという悪魔は、日本でいう座敷童的な感じで、タイでは、昔から言い伝えられている怪物だそうです。ガスーは女性だけで、首が身体から抜けて、浮遊しながら襲ってくるのですが、結構、グロテスクだったなぁ。女性だけという事で、結構、エロティックで美しかったです。
姉のウィーナーが妹を守る為に戦うのですが、普通の高校生なので、必死で訓練して戦います。良く言うアクション映画のように派手ではありません。でも、そこが良かった。トニージャーのようなアクションじゃない分、身近に感じて、彼女への共感も深まりました。
妹のモーラーは、守られてるだけで、文句ばかりなのですが、これが可愛いんですよ。この映画を撮影した頃は、子役上りの女優さんというだけだったらしいのですが、この後、BNK48に入り、センターも張っているような子で、ミューニックという名前だそうです。日本でいえば橋本環奈みたいに可愛いの。この顔でお願いされちゃったら、男性はイヤとは言えないだろうなぁ。本当に可愛いです。
ウィーナー役のプロイユコンさんは、ちょっとモトーラ世理奈さんっぽくて、カッコいいんです。必死で動き回り、妹を助けようとする姿が、いじらしくて助けたくなっちゃう。演技も上手くて、タイもこういう若手の俳優が元気だと、これからが楽しみですね。
こういう映画、日本で人気出るんじゃないかしら。今、怪物映画って、あんまり日本で無いじゃないですか。ゾンビはあるけど、日本古来の妖怪とかで、楽しくB級映画って感じものが無くなっているので、この映画、私は嬉しかったなぁ。楽しめました。
監督は、あのマッハ!!やトムヤムクン!のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督です。これからも色々な企画を考えているらしいですよ。今回の東京国際映画祭ですが、アジア圏の勢いが凄いと思いました。どの映画を観ても、新しくて面白いんです。今年は”クロスカット・アジア”が熱いです。このクロスカットアジアの小冊子が出ているので、ぜひ、映画祭で手に取ってみて下さい。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。本当は、もっと超!を付けたいんだけど、ちょっとスプラッターっぽいし、B級を楽しめないかたもいらっしゃると思うので、B級映画を大笑いして楽しめる方にお薦めしたいと思います。アニメ特撮系が好きな方には喜んでいただける内容だと思うし、もちろん可愛いアイドルも出てます。美少女戦士系です。この映画は、日本公開が決まっているそうです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
東京国際映画祭2019 「Sisters」
https://2019.tiff-jp.net/ja/lineup/film/32CCA06
![]() |
トム・ヤム・クン! プレミアム・エディション [DVD]
5,980円
Amazon |
![]() |
マッハ!トリロジーBOX(初回限定版) [DVD]
7,480円
Amazon |