「ボーダー 二つの世界」を観てきました。
ストーリーは、
醜い容姿のせいで孤独と疎外感を抱える税関職員ティーナには、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分けるという特殊能力があった。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ボーレと出会う。ボーレに対し本能的に何かを感じたティーナは彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にボーレに惹かれていくティーナだったが、ボーレにはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった。
というお話です。
あらすじが長くなりましたが、この映画はダークファンタジー系と言ったら良いのかな、簡単には説明が出来ないんです。ネタバレをしてしまえば簡単なのですが、それは出来ないでしょ。
ティーナは容姿がみにくくて、まるで狼男が変身する途中みたいな顔なんです。でも、仕事は素晴らしく、税関では、彼女が立っていれば、違反者は見逃さないというほど完璧でした。ティーナは、人間の感情が嗅ぎ取れるらしく、不安や恐怖などを感じていると、それが解かるんです。税関では、とても頼りにされており、それ故に、彼女の能力を頼って、警察も捜査協力を依頼してくるんです。
この幼児ポルノの捜査が、そんなところに繋がっているのかっていう凄い秘密があるのですが、それは言えません。このストーリー、とても良く出来ていました。彼女の出生の秘密、ヴォーレという不思議な男性?、野生動物との交流、そして児童ポルノの捜査が絡み合って、こんなところに辿り着くのかという感じで、画面にくぎ付けになりました。
森の中を裸で走る場面もあるのですが、いやぁ、恥ずかしいというのを通り越して、怖いものを見るような気持ちになってしまいました。彼らの行動も不思議な事ばかりで、自分が何を観ているのか、こちらも不思議な感覚になりました。
それにしても、面白かったなぁ。あんなにみにくい顔の主人公なのに、こんなに惹き付けられるというか、目が離せないのは珍しいです。やっぱり美しい主人公の方が、観る方も嬉しいんだけど、今回は、こんなに恐ろしい顔なのに、親近感が持ててしまうんです。
ラストが近くなると、凄いスピード展開になっていきます。ええっ!と言うような事が起きて、ティーナが考えていたボーダーラインが揺らいでいきます。人間の境界とは何なのか。人間とは何なのか。そしてティーナは誰なのか。自分のアイデンティティと向き合う時、彼女がとった行動とは・・・。うーん、衝撃でした。でも、命あるモノはみんな一緒よね。命の大切さは変わらないんです。
私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。私は好きなタイプの映画でした。でも、ダークな部分があるので、受け入れがたい方もいらっしゃると思います。好き嫌いがはっきり出そうな気がしました。ホラーのようですが、ホラーとはちょっと違うかな。不安を持たせる映画です。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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