「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」妊活の現実を教えてくれる、ためになって笑える映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」を観てきました。

 

ストーリーは、

49歳の作家ヒキタクニオは、年下の妻サチと2人で仲良く暮らしている。子どもは作らず2人だけで生きていこうと考えていたが、サチの言葉をきっかけに妊活を始めることに。しかしなかなか結果は出ず、クリニックで検査してみると、不妊の原因がクニオにあることが判明する。2人はショックを受けながらも現実を受け止め、夫婦で力を合わせて全力で妊活に取り組んでいく。

というお話です。

 

 

49歳の作家ヒキタクニオは、年の差婚をして、妻・サチと二人で仲良くくらしていた。二人は話し合いをして、子供は作らなくてもいいかなと決めていたのだったが、サチは周りの子供たちを見ているうちに、段々と子供が欲しくなり、突然、夫のヒキタさんに「ヒキタさんの子供に逢いたい。」と宣言する。驚いたヒキタさんは、サチが欲しいというのならと、子供を作ることに同意する。

 

基礎体温法で妊娠しやすいタイミングを見つけて、その前後でチャレンジし、妊娠を待っていたのだが、1年経ってもサチは妊娠しなかった。一度、産婦人科に相談に行ってくると言って、サチが産婦人科で調べると、サチに問題は無いらしい。ヒキタさんもお願いと言われ、精子を取るように言われ、仕方なく取って病院に持って行くと、ヒキタさんの精子の動きが悪く、20%ほどしか動いていないという。

 

 

驚いたヒキタさんは何故?と聞くと、加齢ですと言われ、困ったことになってしまう。このままでは妊娠は難しいということで、人工授精をすることになります。この人工授精という言葉で、サチの両親は驚き、そんな事までして子供を産む必要は無いと言います。人工授精というものが、試験管で作るようなイメージを考えていたようでした。しかし、人工授精は自然妊娠に近いもので、ヒキタさんの精子の中から元気な精子だけ取り出し、それをサチの子宮に入れるので、普通の妊娠と変わりがないんです。

 

 

人工授精を何度か試すのですが、どうしても上手く行きません。産婦人科で待っていると、周りにも、同じように夫婦で頑張っている方々も多く、ヒキタさんは自分の認識の低さを痛感するのでした。そして、これでは難しいと言われ、体外受精を試してみることになるのですが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

妊活の映画ということで、あまり期待はしていなかったのですが、凄く良かったです。やっぱり子供が欲しくなる時って、ありますよね。私の夫婦も子供はいませんが、再婚同士なので、夫の息子が2人おり、子供という話にはならなかったのですが、時々、自分の子供を産んでおけば良かったと思う事があります。我が家も年の差婚なので、ヒキタさんとサチさんの気持ち、とても良く解りました。

 

 

ヒキタさんが、自分のせいなのに、妻のサチさんばかり身体に負担がかかると言って、苦しむ場面があるのですが、本当に優しいご主人ですよね。妻の苦しみなんて、全く分かってない方も多いので、この映画で、女性がどれほど大変なのか、解って欲しいです。

 

それにしても、この映画で描かれているように、何で子供の欲しい人に生まれないで、幼児虐待しちゃうような人の所に生まれるのかしら。本当に、神様って不公平よね。子供は授かりものだなんて、時代錯誤ではあるけど、それでも不思議ですよ。気持ちと身体とは、全く連動していないって事でしょ。脳の仕組みと身体の仕組みがリンクするようになれば、本当に子供が欲しい人に生まれて、ただ生殖行為が好きなゲスい人には生まれないようになるといいのにな。

 

 

この映画で知ったのですが、精子の動きが悪くなると、もう、回復させる手立てが無いのかしら。精子に栄養を与えて活性させるような薬が出来ると良いですね。もちろん卵子にも栄養を与えて、受精しやすくなるような薬が出来たら良いですね。そんな研究も、現代ならされているのでしょう。

 

少し、お金に関しても描かれていたのですが、不妊治療にはお金がかかるようですね。作家であるヒキタさんでも大変そうだったので、普通のサラリーマンには大変な事だと思います。最近は、不妊治療にも補助が出るようになっているようなので、そちらも活用して欲しいですね。

 

 

なんかとても勉強になることが多くて、私ももっと若かったらなぁなんて思いました。でも、既に孫がいる私には、あり得ないかな。(笑)夫の息子は、夫よりも私に年齢が近いので、私には、もう孫がいます。この年齢でお祖母ちゃんと呼ばれるのはちょっとなので、名前で呼んでくれていますが、子供、可愛いですよね。ホントに、自分の子供にしちゃいたいくらい。

 

ヒキタさん役の松重さんは、上司役とか怖い人役とは違い、穏やかな夫という感じで良かったです。北川さんは、もう美しくて可愛くて、本当に子供を作ってお母さんになったら、良い母親になるだろうなぁと感じてしまいました。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。この映画は、中学生以上なら、みんなに観て欲しいです。子供って、こんな風に生まれてくるんだという事を知って欲しい。そして両親は、こんなにも望んで、あなたたちを産んでくれたんだよって事を知って欲しいと思いました。あ、でも、重い映画ではありません。コメディチックな映画です。笑って楽しめますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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