「宮本から君へ」男性目線の感動なので、女性からすると違和感が大きい部分がありました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「宮本から君へ」を観てきました。

 

ストーリーは、

超不器用人間ながら誰よりも正義感の強い宮本浩は、文具メーカーで営業マンとして働いていた。会社の先輩である神保の仕事仲間、中野靖子と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅に招かれるが、そこに靖子の元彼である裕二がやってくる。靖子は裕二を拒むために宮本と寝たことを伝えるが、激怒した裕二は靖子に手を挙げてしまう。そんな裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と言い放ったことをきっかけに、宮本と靖子は心から結ばれるが・・・。

という内容です。

 

 

連続TVドラマ「宮本から君へ」の続編になる映画です。

文具メーカー「マルキタ」で働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない。気の利いたお世辞も言えない。なのに、人一倍正義感が強い超不器用な人間。
 
会社の先輩・神保の仕事仲間である、自立した女・中野靖子と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。
 
 
この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。お互いの親に紹介し、靖子の父親はあまり良い顔をしなかったが、とりあえずは喜ばれて祝福された。
 
ある日、営業先で気に入られた真淵部長と大野部長に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった。泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子を家に置くって言った拓馬は、宮本をベッドに運び込んだ後に・・・。後は、映画を観てくださいね。
 

 

この映画、TVドラマの続きでして、私もTVは時々観ていたのですが、この宮本くん、熱くて、結構ウザいんですよ。悪い奴ではないし、まぁ、仕事熱心なのかもしれませんが、私は苦手なタイプなんです。今回の映画でも、やっぱり、ちょっと苦手で、イラつく部分もあり、観ていて、少し辛かったです。どうしても、観ていて突っかかってしまうので、内容がスーっと入ってこないんですよ。

 

そんな映画でしたが、うーん、熱血若手サラリーマンが、色々あったけど、好きな彼女と結婚して家庭を持つまでを描いているって感じかしら。家族を持つという覚悟を持とうと思うんだけど、どうしても実感が湧かず、なんだか他人事みたいになっている宮本を見て、靖子が不安になり宮本との結婚はしないと言ったり、靖子の元カレが出てきて宮本との間に入ったり、書いているだけでも、ごちゃごちゃしていて、良く解らなくなってきちゃう。

 

 

そして二人に、大きな試練が持ち上がり、それを解決しないと宮本の覚悟は定まらないという感じになり、宮本は立ち向かっていくのですが、これ、宮本は真剣にやっているんだけど、私、笑っちゃって笑っちゃって、止まりませんでした。人間が必死にやっている姿って、どこか滑稽で笑えるんですよ。その辺りは、とても楽しくて良かったと思います。

 

映画としては、とてもよく出来ているし、俳優の演技もトップレベルで、池松さんの凄さを感じました。蒼井さんも、女性としての苦しさを表現していて、凄いと思いました。こんな事になったら、本当に死にたくなって、付き合っている相手とは続かなくなるよね。

 

 

ネタバレになりますが、どうしてもこれは書かせて欲しい。なんでレイプシーンとかを描くんだろう。確かに、現実でもこういう事があるかもしれませんが、わざわざ映画で見せられたくないです。こんな出来事を観て、感動するとか簡単に言えません。男性はそういうデリカシーが無いのかしら。宮本の頑張りは称賛するに値するかもしれませんが、その原因がレイプって、気分が悪いです。それを平気で素晴らしいって、なんなの?彼女の悲しみは、苦しみはどうしてくれんの?トラウマは簡単に癒せないので、これからずーっと背負って行くんです。

 

 

そんな彼女の苦しみを宮本の強引さで押し切っていくのですが、これ普通の女性は半分以上が耐えられないと思います。男性の考える女性だからこれで収まるけど、これ続きませんよ。女性の心が壊れてしまいます。その辺りが、私には凄い違和感が残りました。女性の目線での考えも入れて欲しかったです。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。但し、あまり女性にはお薦めしたくありません。どーも、女性が道具のように描かれている気持ちになってしまい、違和感がありました。気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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