「パリに見出されたピアニスト」を観てきました。
ストーリーは、
パリ、北駅に置かれた1台のピアノ。マチューの楽しみは、自分を追う警察官の目を盗んでそのピアノを弾くことだった。そこへ通りかかった音楽学校のディレクター、ピエールはマチューの才能に強く惹かれ、ピアニストとして育て上げたいと声を掛ける。乗り気ではないマチューだったが、実刑を免れるため無償奉仕を命じられた音楽院で、ピエールや厳しいピアノ教師エリザベスの手ほどきを受けることに。生い立ちに恵まれず夢など持たずに生きてきたマチューは、周囲との格差や環境の壁に直面しながらも、本気で音楽と向き合うようになっていく。
というお話です。
この映画、凄く良かったです。ストーリーは難しくなく、貧困層の少年のシンデレラストーリーなのですが、彼が弾くピアノが素晴らしいんです。何だろう、その感情の表し方が、とても豊かに聞こえて、それが、一見、粗野に見える少年から出てくるので、感動してしまうんです。
そして、マチューの天才ッぷりを見つけて、コンクールに出そうとするディレクターのピエールと、マチューに根気強くピアノを教える教師のエリザベスのコンビが、これがまた、イイんです。二人とも冷たそうに見えるんだけど、実は、心の奥に熱いものが宿っていて、音楽を蔑ろにするやつは許せねぇって言いそうなほど、情熱があるんです。
そんな二人が、マチューに必死で教えていくのですが、マチューの方も、家の事とか、仲間の事とか、色々あって、簡単にはピアノだけやっていれば良いなんて言っていられないんです。それでも、ピアノが弾きたいという気持ちは捨てられず、本当に、何ていうか、熱い映画でした。
嫌に音も良くて、音楽も良く聞こえたんだけど、それは、私が観た映画館が良かっただけなのかしら。凄くクラシックコンサートに行きたくなるような、そんな気持ちになりました。今月、クラシックコンサートを2本入れているので、それが待ち遠しいなって思いました。パイプオルガンのコンサートと、フジコヘミングさんのツアーを観に行く予定にしているんですよ。楽しみです。
話を戻して、このマチュー役のジュールさん、イケメンなんです。フランスのタロン・エジャトンって感じに私は思いました。アクションはほとんど無かったけど、これでアクションも出来たら、素敵だろうなぁ。素敵なピアノを弾いていたと思ったら、凄い戦闘能力を発揮するとか言ったら、もう、よだれが出そうなほど、美味しそうですよね。
ピエールのランベール・ウィルソンとエリザベスのクリスティン・スコット・トーマスは、もう、説明の必要はありませんよね。大御所です。もう、この二人が出れば、無敵だろうと私は思っております。マジで上手いですよねぇ。今回も本当に素敵でした。大好きなお二人です。
私は、この映画、超!超!お薦めしたいと思います。私は、こういう映画、大好きなんです。凄く単純なシンデレラストーリーだけど、観ていて幸せになりました。音楽も素晴らしいです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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