「ハミングバード・プロジェクト」0.001秒で人生が変わるほどのお金が手に出来ると判ったら? | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「ハミングバード・プロジェクト」を観てきました。

 

ストーリーは、

ニューヨークで株の高頻度取引を進めるトレス・サッチャー社で働くヴィンセントと、従兄弟のアントン。株の取引はミリ秒単位の差で莫大な損得が発生するため、彼らの会社もその遅延を減らすべく、システム構築に必死に取り組んでいた。ヴィンセントは、カンザス州にあるデータセンターとニュージャージー州にあるニューヨーク証券取引所のサーバーまでの直線距離1600キロに光ケーブルを敷くプロジェクトを思いつく。これによりアクセス時間が1ミリ秒の短縮となり年間500億円以上の収益が見込めると確信したヴィンセントは、アントンとともにプロジェクト実現のために走り出すが・・・。

というお話です。

 

 
ヴィンセント・ザレスキと、従兄弟のアントンは、ニューヨークで株の高頻度取引を進めるトレス・サッチャー社で働いていた。株の取引はミリ秒(0.001秒)単位の差で、莫大な損得が発生するので、サッチャー社もその遅延を減らすべく、システムを構築することに血眼になっていた。トレス・サッチャー社では、マイクロ波タワーの建設や光ケーブルを計画中だが、巨額となる予算などに難航していた。
 
ヴィンセントが思いついたのは、カンザス州にあるデータセンター近辺と、ニュージャージー州にあるNY証券取引所のサーバーまで、1,600kmの直線距離に光ファイバーケーブルを敷くこと。シカゴとニューヨークの間での最短アクセスが可能になり、大金をもたらす事になる。現在、17ミリ秒かかるアクセス時間を、16ミリ秒に縮めるだけで、年間500億円以上の収益が見込めるはずだ。ヴィンセントは掘削とケーブル用のパイプ埋設のプロであるマークとも手を組み、アントンと一緒に会社を辞め、早速、ケーブルが通る土地を所有する、一万もの物件の買収に取り掛かる。
 

 
最初は不審に思った土地の所有者たちも、高額の配当をちらつかせ、買収は順調に進んだ。水平掘削機によってケーブル敷設が進むが、直線距離で通過するアパラチア山脈は国立公園であるうえに、花崗岩を掘削するのが難しい。16ミリ秒を達成するのは不可能だと考えるアントンを横目に、ヴィンセントは政府にコネをもつ要人も説得。国立公園内を横断する掘削についての許可を取り付ける。
 
ヴィンセントとアントンが突然会社を辞めたことを不審に思った上司のエヴァ・トレスは、ミリ秒短縮のアルゴリズム作成の天才であるアントンを手放したくない。エヴァは退職後の彼らの行動を監視。カンザスとニュージャージー間のケーブル計画を知る。0.001秒を短縮するために、ホテルの部屋にこもりきりとなったアントンの居場所を突き止めたエヴァがヘリコプターで乗り込み、会社の重要コードを持って退職したとして、情報漏洩の罪でFBIに逮捕させることが出来ると言って、戻ってくるように脅迫する。
 
 
ようやくアパラチア山脈での大掛かりな掘削工事も開始されるものの、エヴァの仕業か、ヴィンセントが集めたスタッフが離れていき、追い討ちをかけるように、彼が胃がんで、余命は1〜2年の可能性が高いと宣告されてしまう。
 
それでもヴィンセントは何とか計画を完遂させようと掘削現場へ戻り、ケーブルも半分の距離は完成した。彼の病状を知らずに、アルゴリズムの作業を続けるアントン。そして、しつこく彼らの計画を潰し、あるいは奪おうとするエヴァ。わずか0.001秒のために、熱にうなされるように人生のすべてを賭けた人々が迎える、その結末とは?後は、映画を観てくださいね。
 

 

解説が長いですが、これ、公式HPで説明されていることを全部説明しないと、何で直線距離をファイバーで繋ぐのかという意味が伝えられないんです。身近な問題で言うと、皆さん、昔、欲しいチケットを取ろうと思って、電話だと公衆電話が良いとか、何とか、色々言ってましたよね。それと同じで、通信の距離が短ければそれだけ早くアクセスが出来ると言う理屈なんです。0.001秒でも、早ければそちらがアクセス出来る訳でしょ。アクセス出来れば欲しかった株を人より先に買えるので、儲かりますよね。

 

 

そんなことに命を駆けちゃってる人たちのお話で、そのキチガイじみた行動に驚きました。でも、それで何億も違うんだから、必死になるわよね。その0.001秒で、人の人生が変わってしまうほどのお金が儲かるんだから。

 

でも、事はそう簡単には運びません。敵は邪魔をするし、ストレスで身体はボロボロになるし、ましてヴィンセントはガンになってしまうし、もう、酷い状態になっていくんです。でもね、観ていて思ったのですが、途中からは、もうお金の問題じゃなくて、意地で進めているように見えました。どうしても最後までやり遂げてやるという意地が、ヴィンセントを動かしていたように見えました。

 

 

映画の中では、アントンが組んでいたアルゴリズムで高頻度取引をしていたことで、凄い儲けが出ていたと思うのですが、現代では、これは出来ないようになっているようです。そりゃ、そうよねぇ。だって、一般の人たちが太刀打ち出来ないですもん、公平な取引とは言えなくなっちゃいますもんね。でも、本当に怖い世界です。

 

この映画、お金に群がる人々の怖さというか、えげつなさのようなものを描いていますが、でも、そのスリルは、一度やったらやめられないかも知れませんね。一瞬で人の人生が変わるんですから、そのギャンブル性と言ったら、凄いですよ。依存症になっちゃうかも知れません。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、とても面白かったと思います。でも、ちょっと頭を使うので、疲れたかな。でも、普段は見れないような世界が映画の中で見れるので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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