「ハミングバード・プロジェクト」を観てきました。
ストーリーは、
ニューヨークで株の高頻度取引を進めるトレス・サッチャー社で働くヴィンセントと、従兄弟のアントン。株の取引はミリ秒単位の差で莫大な損得が発生するため、彼らの会社もその遅延を減らすべく、システム構築に必死に取り組んでいた。ヴィンセントは、カンザス州にあるデータセンターとニュージャージー州にあるニューヨーク証券取引所のサーバーまでの直線距離1600キロに光ケーブルを敷くプロジェクトを思いつく。これによりアクセス時間が1ミリ秒の短縮となり年間500億円以上の収益が見込めると確信したヴィンセントは、アントンとともにプロジェクト実現のために走り出すが・・・。
というお話です。
解説が長いですが、これ、公式HPで説明されていることを全部説明しないと、何で直線距離をファイバーで繋ぐのかという意味が伝えられないんです。身近な問題で言うと、皆さん、昔、欲しいチケットを取ろうと思って、電話だと公衆電話が良いとか、何とか、色々言ってましたよね。それと同じで、通信の距離が短ければそれだけ早くアクセスが出来ると言う理屈なんです。0.001秒でも、早ければそちらがアクセス出来る訳でしょ。アクセス出来れば欲しかった株を人より先に買えるので、儲かりますよね。
そんなことに命を駆けちゃってる人たちのお話で、そのキチガイじみた行動に驚きました。でも、それで何億も違うんだから、必死になるわよね。その0.001秒で、人の人生が変わってしまうほどのお金が儲かるんだから。
でも、事はそう簡単には運びません。敵は邪魔をするし、ストレスで身体はボロボロになるし、ましてヴィンセントはガンになってしまうし、もう、酷い状態になっていくんです。でもね、観ていて思ったのですが、途中からは、もうお金の問題じゃなくて、意地で進めているように見えました。どうしても最後までやり遂げてやるという意地が、ヴィンセントを動かしていたように見えました。
映画の中では、アントンが組んでいたアルゴリズムで高頻度取引をしていたことで、凄い儲けが出ていたと思うのですが、現代では、これは出来ないようになっているようです。そりゃ、そうよねぇ。だって、一般の人たちが太刀打ち出来ないですもん、公平な取引とは言えなくなっちゃいますもんね。でも、本当に怖い世界です。
この映画、お金に群がる人々の怖さというか、えげつなさのようなものを描いていますが、でも、そのスリルは、一度やったらやめられないかも知れませんね。一瞬で人の人生が変わるんですから、そのギャンブル性と言ったら、凄いですよ。依存症になっちゃうかも知れません。
私は、この映画、お薦めしたいと思います。映画としては、とても面白かったと思います。でも、ちょっと頭を使うので、疲れたかな。でも、普段は見れないような世界が映画の中で見れるので、楽しめると思いますよ。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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