「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」思春期の少女の気持ちをよく描いてありました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」を観てきました。

 

ストーリーは、

中学校生活最後の1週間を迎えたケイラは、“クラスで最も無口な子”に選ばれてしまう。待ち受ける高校生活に不安を抱える彼女は、SNSを駆使して不器用な自分を変えようとするが、なかなか上手くいかない。高校生活が始まる前に、憧れの男の子や人気者の女の子たちに近付こうと奮闘するケイラだったが・・・。

というお話です。

 

中学校での最後の1週間を迎えたケイラ。YouTubeなどで自己主張を毎日配信しているのに視聴数は0のまま、学校では”クラス一無口な子”に選ばれてしまう。自分が何でイケてないのか、他の子と何が違うのか分からず、孤独と不安を抱えていた。

 

ケイラの父親・マークは、母親がいない分、自分がケイラを見てやらなきゃと思っており、彼女のSNS依存を止めさせようと苦労していました。ある日ケイラは、クラスメイトのケネディから自宅でのプールパーティに誘われます。ケネディは誘いたくなかったのですが、母親に誘いなさいと言われ、仕方なくケイラも誘ったのでした。

 

 

ケネディのパーティーに行ったケイラでしたが、極度の不安からトイレで発作を起こしてしまいます。しかし、このままではダメだと思い、外に出て、プールへ入ったりして、平気な顔を見せ、ケネディのいとこ・ゲイブと出会います。結構良さそうな奴ですが、ケイラは適当にあしらって帰ろうとすると、そこでクラスメイトのエイデンと会います。ケイラは密かに彼を思っていて、エイデンにもう少しいればと言われ、パーティーに戻り、カラオケなどをして楽しみます。

 

エイデンが最近、彼女と別れたという噂を耳にし、その理由を探ると、彼女が裸の写真を送るのを拒否したからだと解ります。それだ!と思ったケイラは、エイデンに気のない素振りをしながら話しかけ、自分のエッチな写真をスマホに保存していると話します。すると、エイデンは興味を示し、「口で出来るの?」を聞いてきます。意味が良く解らず、「するよ」と答えてしまったケイラ。後でググッて、フェラの事だと知り、どうしようと悩み、ネットを見て勉強したりします。

 

 

高校の体験入学の日になり、高校へ行き3年生のオリビアとペアを組み、学校を案内してもらいます。オリビアと仲良くなったケイラは一緒に遊んでもらい、帰りが遅くなり、オリビアの友人のライリーに送って貰います。そこでライリーに性体験などを聞かれ、自分が性対象に思われていることに恐怖を覚えます。家に戻って、それまで背伸びをして理想の自分を演出していたことが嫌になり、自分を変えようと感じて・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

とっても単純で、ストレートな内容の映画なんだけど、その素直さにとても好感が持てる映画でした。思春期の少女が、自分は誰よりもイケてると演出している自分のバカさ加減に気が付き、自分というモノを受け入れていくという内容です。

 

 

現代の中学生だから、ずーっとスマホをいじっていてイヤホンをしたままなので、この子の親世代の私から見ると、ちょっとイライラするような様子でした。少しはスマホを離して、人の話を聞きなさい!って言いたくなっちゃうのよ。私は、このケイラの父親と一緒なんだよなぁ。娘が心配で心配で、でも、何を言っても聞かないし、どうしたもんかなぁと悩んでいる父親の姿は、とてもよく解りました。でもね、自分で気が付くまで待つしかないのよ。自分だって、中学生の頃は、スマホは無かったけど、同じだったもん。人の話は聞かないし、自分の考えを曲げないし、親なんてって思っていたんですから。

 

そんなケイラが、友達との関わりや、先輩との出会いによって、段々と、自分が無駄な事をやっているという事に気が付いて行くんです。YouTubeに投稿しようが、SNSで発信しようが、友達が出来ている訳ではないという事に気が付くんです。ネットの中には何も無くて、現実で生きなければいけないんだという事に、気が付くんですよ。うーん、現代のSNS依存の方に観て欲しいと思うような内容でした。

 

 

主人公のケイラを演じているエルシー・フィッシャーさん、可愛いんだけど、思春期だからなのか顔の肌が荒れてたなぁ。顔は小さいんだけど、身体がぷっくりしていて、今時のモデル体型ではなく、どちらかと言うと太っていて、SNSで発信する以外は自信が無いというのも頷けるような感じがとても合っていました。

 

アクション映画などとは違い、静かに進んでいき、些細な事しか起きないのですが、その些細な事がケイラには大変なことであり、人生を狂わす程に重要な決断だったりするんです。それを感じて観て頂ければよいのですが、彼女に共感出来ないと、ただバカなガキが、身の程知らずの事をやっていて、誰にも相手にされてないよって感じに見えてしまうので、面白くないかもしれません。観る人を選ぶ映画だと思います。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。でも、あまり友達とかとワイワイ観に行っても、あまり感動出来ないかもしれません。孤独を感じながら観ると、共感出来るかなと思いました。単館系の映画なので、慣れている人向けだと思います。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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