「ヘルボーイ」私はトロ監督版が好きだけど、誰が観ても楽しめる作品になっていると思います。

「ヘルボーイ」を観てきました。

ストーリーは、

地獄で生まれ、地球で育てられた悪魔の子ヘルボーイ。超常現象調査防衛局「B.P.R.D.」のエージェントとして活躍する彼に、イギリスを荒らしまわる巨人退治のミッションが下される。暗黒時代に封印された魔女ニムエが1500年の眠りから覚めたことを知ったヘルボーイは、霊媒能力を持つ少女アリス、ベン・ダイミョウ少佐らとともにブラッドクイーンへと近づいていく。しかし、ブラッドクイーンはヘルボーイを王として迎え入れる企てを図り、ヘルボーイは彼女の魔力によって世界を滅亡させるほどの強大なパワーを手にしてしまう。

というお話です。

古代ヨーロッパ。アーサー王とマーリンは、魔女ヴィヴィアン・ニムエが疫病を撒き散らし世界を滅ぼそうとした為、彼女の部下のガネイダに協力を仰ぎ、ニムエの隙をついて、エクスカリバーによって彼女の首を切り落とし、身体をいくつかに切り刻み、箱に封印して世界中に隠しました。ニムエは復活出来ず、世界は守られました。

現代。ヘルボーイは超常現象調査防衛局に所属し、吸血鬼の調査に行ったまま行方不明になってしまった仲間のルイズを捜しに行きます。ルイズを発見するが、何故かレスラーとしてリングに立っており、ヘルボーイに戦いを挑んでくる。仕方なく戦い始めると、ルイズは吸血鬼に侵されており怪物となっていた。仕方なくヘルボーイは本気で戦い、ルイズは死んでしまう。死ぬ間際「終わりが来ている。」とヘルボーイに伝えます。

一方、グルアガッハというイノシシの化物が魔女ババ・ヤガを訪ね、ニムエの復活の為の作戦を立て始めます。二人はヘルボーイに恨みがあり、ニムエを復活させれば、ヘルボーイでも勝てないだろうと思ったのでした。そしてニムエの頭を見つけて覚醒し、彼女の他の身体が保管されている場所を彼女から聞いて、向かいます。

ヘルボーイが養父のトレバーブルッテンホルム教授の元へ帰ると、次の任務の為にイングランドのオシリスクラブへ行くようにと要請されます。オシリスクラブへ行くと、リーダーがヘルボーイの生い立ちについて話し始めます。第二次世界大戦中にドイツ軍のラスプーチンは、アナザーディメンションから兵器利用目的で何かを引き出そうとし、怪物やヘルボーイが別次元から現れ、ある程度の怪物は排除したのだが、ヘルボーイは赤ん坊だった為に、教授が引き取って育てたとの事でした。

そして、今、巨人が現れていると言うので、それを倒すために他のハンターたちと共に戦いに向います。敵は強く、ヘルボーイもピンチに陥り、討伐は出来たものの、力尽きてしまいます。死者の声を聞くことが出来るアリスモナガンが救けに来て、ヘルボーイはアパートで目覚めます。ブルーム教授は、世界の混乱はニムエが目覚め始めている事から来ていると話し、彼女の最後の身体の部位はオシリスクラブに保管されているから、完全復活は出来ないだろうと考えていました。

しかし、オシリスクラブが襲撃され、メンバーは殺され、ニムエは復活してしまいます。復活したニムエは、ヘルボーイを王として迎えたいと言い、彼を仲間に引き入れようとします。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。

人気アメコミのヘルボーイの実写映画化です。でも、以前に製作されていたギルレモ・デル・トロ監督の方が私は好きだったなぁ。今回のヘルボーイは、結構、無理無理な作り方で、ヘルボーイの仲間の半魚人・エイブや超能力者のエリザベスは出てきませんでした。ニムエとの戦いで、何故か、ヘルボーイが”ある人物”の子孫で、悪魔と人間のハーフだという設定になっていて、ちょっと驚きました。悪魔と魔女の子供で、地獄から召喚されたんじゃなかったっけ。ちょっと不思議でした。でも、これが本当なのかしら。原作を全て読んでいる訳ではないので、何とも分かりませんが、ちょっと驚きでした。

見た目は確かにヘルボーイで、真っ赤で頭に切られた角の跡があり、右手が大きく、尻尾が生えているという感じかしら。姿はカッコいいのよね。酒とタバコが好きで、性格はナイーブなんです。ここら辺は、原作通りかな。

アクションがカッコいいんだけど、今回は、仲間が少なかったんです。アリスはエクトプラズムを口から出すだけの能力で、ダイミオが虎に変身してくれるけど、ヘルボーイと二人だけの能力で闘うので、イマイチ、迫力に欠けたかな。アリスも戦うんだけど、普通の人間なので、普通のアクションなのよ。エイブとエリザベスがいれば、もっと面白かっただろうと思うんだけどね。映画の最後の最後に、ちょこっと、水の中の生物が見えるんだけど、これがエイブなんだろうな。これから仲間になるのかなと思います。でも、確か以前は、一緒に育ったって言ってたような気がするんだけどね。

今回のヘルボーイは、角が生えそろった姿も見れて素敵でした。やっぱり悪魔だから、角が生えそろうと、本当に悪魔的に見えるんです。でも、性格は可愛いんだけどね。そんな彼が、彼を引き取って育ててくれたブルーム教授が殺されて、ショックを受けます。だって、パパだもんね。ショックを受けるわよ。でも、ここで教授が死んじゃって、今後、どうなるんだろう。そこら辺は、原作を知らないので、この続編があるかどうかは解りません。

スミマセン、私、トロ監督のヘルボーイが凄く好きなので、どうしても、新しいヘルボーイに共感が出来ませんでした。前のヘルボーイを演じていたロン・パールマンさんが、凄く合っていたので、彼のが観たかったのよねぇ。まぁ、年齢も高くなってしまったので、仕方ないとは思っていたけど、新作を見て、やっぱり彼のヘルボーイが好きだと思ってしまいました。

私は、この映画、お薦めしたいと思います。確かに、私の望んでいたヘルボーイではありませんでしたが、映画としては、誰が観ても楽しめるようには作ってあったと思います。ブラッド・クイーンのミラ・ジョヴォヴィッチさんも美しかったですよ。但し、グルアガッハとババ・ヤガの部分は、ちょっと説明が少ないので、解り難かったと思います。有名なアメコミ映画なので、ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。

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