「プライベート・ウォー」戦地に飛び込み危険を顧みずに現状を伝えようとした女性の伝記映画です。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「プライベート・ウォー」を観てきました。

 

ストーリーは、

イギリスのサンデー・タイムズ紙の戦争特派員として活躍するアメリカ人ジャーナリスト、メリー・コルビンは、2001年のスリランカ内戦取材中に銃撃戦に巻き込まれて、左目を失明。黒い眼帯を着用し、PTSDに苦しみながらも、人びとの関心を世界の紛争地域に向けたいという思いは強まっていく。2012年、シリアの過酷な状況下にいる市民の現状を全世界に伝えるため、砲弾の音が鳴り響く中での過酷なライブ中継をスタートさせる。

というお話です。

 

 
エール大学を卒業後、UPI通信を経て、英国サンデー・タイムズ紙の特派員として活躍する、アメリカ人ジャーナリスト、メリー・コルヴィン。
2001年、スリランカ。ジャーナリスト入国禁止を無視し、バンニ地域に乗り込んだ彼女は、シンハラ軍とタミル・イーラム“解放のトラ”との銃撃戦に巻き込まれて被弾。その際、左目の視力を失ってしまう。
 
2003年、イラク。共同墓地の手がかりを追っていた彼女はバグダッドで出会ったフリーのカメラマン、ポール・コンロイを雇い、同行させる。そして、12年前にサダム・フセイン政権によって殺害されたクウェート人の遺体を見つけるため、地元の作業員を集め、ショベルカーを使って、塹壕を掘り起こす。遺体が見つかり、メリーはスクープを手にするものの、悲鳴を上げ、祈り続ける遺族の姿を目の当たりにしたことで、ただならぬ喪失感に襲われる。
 
 
このような最前線での体験は、ロンドンに戻ったメリーにPTSD(心的外傷後ストレス障害)として襲い掛かる。地元の病院で治療を受けることに同意する彼女だったが、入院中でも自分を突き動かしてきた現場に復帰したい思いに駆られていく。そして、世間の人々の関心を世界の紛争地帯に向けたいという彼女の想いは、さらに強まっていった。
 
2009年、アフガニスタン。地元市民やアメリカの救援部隊に対するタリバンの攻撃を報じたメリーは、ロンドンに戻り、パーティーで出会った風変わりなビジネスマン、トニー・ショウと出会い、二人は瞬く間に恋に落ちる。
 
 
2011年、リビア。メリーにとって、トニーと平凡な日常を送る人生は、紛争地帯に戻ったときには消え去っていた。その後、国内では反政府デモ“アラブの春”が最高潮に達し、カダフィ政権を崩壊させる勢いとなっていく。一方、仲間のジャーナリストが爆撃で死亡し、メリーは自身の死についても深く考えることになる。深い絶望に立たされながらも、彼女はカダフィ大佐の単独インタビューに成功。だが、精神はさらに蝕まれていくことに。
 
2012年、シリア。過酷な状況で包囲されている28,000人の市民の現状を伝えるため、ポールとともに、ホムス地区に乗り込んでいたメリー。現地にて、チャンネル4、BBC、CNNで同時ライブ中継を行うという、彼女の記者人生において、もっとも危険で過酷なレポートが始まった。既に爆撃は始まっており、緊迫する中でのレポートとなる。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
 

 

メリー・コルヴィンさんというジャーナリストの自伝映画なのですが、凄い強烈な女性で、ここまで徹底的に仕事をしていたなら、周りも認めるだろうなぁという感じでした。とにかく、人の話を聞かない、法律なんてどーでもいい、規制線なんて見えないって感じで、突き進んでいくんです。もちろん、危険地帯なので、命を落とすかも知れないし、拘束されるかも知れない危険がいつも付きまとい、銃撃戦の中を走り続けるんです。いやぁ、マジで驚きました。

 

そんな女性なので、現地で攻撃の被害にも合って、左目の視力を失ったり、全身痣だらけやホコリまみれになって、帰ってくるんです。そのパワーというか、勇気というか、その力強さには驚かされました。でも、やっぱり精神的には弱っていって、PTSDで苦しんだりするんです。そりゃ、そうですよね。目の前で仲間が亡くなったり、周りには女性や子供の死体もあったりするんですから。あんな残酷な現場を何度も味わえば、精神的におかしくなって行きますよ。

 

 

それでも彼女は、戦場の現状を訴えなければいけないという使命感に捕らわれて、苦しみながらも戦場に向うんです。もう、周りが行かなくても良いっていうのに、私が行かなかったら誰が行ってくれるのかと言って、向かって行くんです。その仕事への向き合い方は、恐ろしいほどでした。

 

そんな彼女ですが、とても美しい女性で、沢山の恋もあったようでした。実際の彼女の映像が、エンディング前に出てくるのですが、魅力的な女性でした。こんな女性が、まさか戦場にいるとは、誰も思わなかっただろうなぁ。

 

 

ジャーナリストという仕事って、どうなのかなぁ。危ない戦場に入って行って、スクープが取れればお金にもなるけど、身の危険はあるよね。それに、もし拉致されて身代金とかって話になると、凄く迷惑です。自己責任っていう事もあるけど、現状を知らせる役目も担っている訳でしょ。でも、人が知られたくないような事も暴く訳ですよね。それこそマスゴミってやつだけど。

 

この映画のメリーさんは、何事にも立ち向かって頑張る人って感じだったけど、それは彼女の側から描いているからであって、反対の立場から見たら、しつこくて煩い女だろうし、危険地域だから撤退しろと言われているのに、無理に残って危険な目に遭う訳です。こうなると、何が正しいのか、誰が正解なのか分かりません。でも、こんな風に立ち向かった女性がいたという事は、認めたいと思いました。

 

 

私は、この映画、超!お薦めしたいと思います。戦争では何が起こっているのか、誰が嘘を言っていて、何が正解なのかを必死で追い求めて、私たちに伝えてくれたジャーナリストの方がいたという事が描かれていました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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