「いなくなれ、群青」原作は良いのかもしれませんが、映画ではイマイチだと思いました。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「いなくなれ、群青」を観てきました。

 

ストーリーは、

七草は人口2000人程度の階段島にやって来た。階段島は捨てられた人たちの島で、島の人たちは誰もが自分がなぜこの島に来たかを知らない。特に疑問を抱くことがなかった七草の島での高校生活は平穏な時間だったが、幼なじみの真辺由宇との再会により状況は一変する。「納得できない」と憤慨し、島から出るために島にまつわる謎を解き明かそうとする真辺。七草と周囲の人々は真辺に巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

ある日、突然にここへやってきた七草。人口は2000人程度の階段島という名前の場所だった。島にいる人たちは、自分がなぜこの島に来たかを知らず、特に色々な事を詮索することも無く、この島の順応していた。七草も同じく、何となく高校に通い、寮住まいを受け入れ、あまり考えることなく日々を過ごしていた。

 

ある朝、七草が散歩をしていると、海岸で真辺由宇に再会する。彼女とは、彼女が中学2年で引っ越しするまで仲が良く、それ以降は会っていなかった。真辺は、ここに来る3ヶ月前からの記憶が無く、七草と同じ高校で同じクラスになった。真辺は、突然この島に来て、出ていく事が出来ないという事に納得がいかず、七草に一緒に島を出て行こうと話し、約束をさせる。彼女の押しの強い所に反発が出来ない七草は、彼女に言われるまま、出ていく事に同意してしまう。

 

 

この階段島は、魔女に統治されているらしく、失くしたものを見つけて、”遺失物係”に告げると、元の世界に帰れるらしい。では、遺失物とは何なのか。誰もそれが解からず、ここから出ていく事は無いのだった。しかし、真辺は何とかして出ていくと息巻いている。

 

ある日、島の階段の横に、大きな落書きがされていた。「魔女はこの島に過去ばかりを閉じこめた。」という言葉と一緒に、星とピストル(ピストルスター)が描かれていた。その落書きが3回程続き、誰なのか調べていたのだが、実は、七草が書いており、その言葉には、この島の真実が書かれていたのだった。

 

 

七草は、理想主義的で完璧を目指す真辺が、好きだけど嫌いだった。何があっても、自分の考えを曲げない真辺が苦手だったのだ。そして、七草は自分の悲観的な部分も好きではなかった。そんな二人が出会った末に、あることが起きて、二人はこの”捨てられた人たちの島”に閉じこめられたのだった。その島から抜け出したいという真辺を、この島から出すために、七草は魔女との交渉をしようと遺失物係の扉を叩き・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、解説が難しいです。ネタバレしないで書こうと思うから、どーしても中途半端になっちゃいます。でも、まぁ、大した話では無かったんですけどね。このお話ですが、小説で読むと面白いとは思うけど、実写映画にしたら、この謎と良さは伝わらなかったように思います。普通は、いくら説明されても、はぁ?となると思いますよ。

 

 

失くしたものを見つけたら出れるっていう話は、結局、違いますよね。失くしたのは、ここにいる人たちでは無いので、確かに”捨てられた人たち”の島なんですよ。捨てられた=失くされた 人たちの島なので、自分たちで見つけられる訳が無いんです。なので、イマイチ、話がまどろっこしいんですよねぇ。いくら説明されても、ふ~ん、だから何なの?って言い返したくなっちゃうのよ。

 

私が思うに、誰もこの島から出ることは出来ないですよ。だって、捨てられたんだもん。捨てたものを態々拾わないよね。もう、そのまま捨て去って、忘れ去られてしまうはずだし、それが一番良い事だと思うのですが、そうじゃないのかしら。一度、この島に入ったら、大人しく時間を過ごしていく事が一番だと思いますけどね。

 

 

そんな島に、この真辺という女の子が入ってきた事から、事件が大きくなっていくのですが、いやぁ、この真辺って子、性格悪かったなぁ。正義振りかざして、人をバンバン傷つけていくんです。正しい事と正義は違うからね。言っている事は間違ってないけど、それは正しい選択では無いですよって言う事って、世の中にはたくさんあるから、それを間違えてはいけないと思います。人の心を傷つけるのって、結構、簡単に出来てしまうので、気を付けないといけません。この真辺は、相手の心にグサグサとナイフを突き立てるような女子高生でした。

 

そんな真辺と子供の頃から過ごしていた七草は、彼女の事を好きではあるけど、嫌いだったのだと思います。どうしても彼女に反発出来ない自分もイヤだったんじゃないかな。二人を観ていると、女王様と奴隷のようでしたもん。(笑)

 

 

ちょっと上手く説明が出来てないかもしれませんが、映画もイマイチでした。これは、理解しにくいと思います。理解出来ても、「じゃ、何でここに集められてるの?」って聞きたくなると思います。青春ドラマだと言っていますが、どちらかと言うと精神世界の話のような気がしました。

 

 

私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いかなぁ~という感じです。あまり、わざわざ観に行くような作品ではないように思いました。横浜流星くん目当てに行くなら良いのですが、そうでないなら、あまりお薦めは出来ないかな。ヒロインの飯豊さんも、可愛いけど人をイライラさせる悪い役なので、唸ってしまいました。気になったら、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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