「二ノ国」を観てきました。
ストーリーは、
車椅子生活を送る高校生ユウは、学校でトップクラスの成績を誇る秀才で、バスケ部の人気者ハルと、ハルの彼女コトナとは幼なじみだ。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法の世界「二ノ国」に引き込まれ、そこでもうひとりのコトナであるアーシャ姫と出会う。ユウはアーシャにひかれていくが、コトナを救うためにはアーシャの命を奪わなければならないということを知り、2人は究極の選択を迫られる。
というお話です。
頭脳明晰で、心優しい秀才のユウ。バスケ部のエースのハル。そしてハルの恋人コトナ。同じ高校に通う幼なじみの3人は、かけがえのない親友だった。突然の事件が起きるまでは。
ある日、学校の帰り道、コトナが不審者につけられているとユウに電話をする。車いすのユウは、サキ姉に頼んで、車でコトナのいる場所へと急ぐ。ハルはコトナからの電話に気が付かず下校していると、コトナが不審者に襲われ、ユウがコトナを助けた場面に遭遇する。コトナはナイフで刺されて意識を無くしており、直ぐに病院へ連れて行こうと抱き上げたハルは、道路で車に轢かれそうになり、それをかばったユウも一緒に轢かれそうになってしまう。
その瞬間、突如ユウとハルは見知らぬ場所へ迷い込んでしまう。そこは想像を超えた魔法の世界「二ノ国」だった。現実(一ノ国)と隣り合わせにある、この美しく不思議な世界で、二人はコトナにそっくりなアーシャ姫を見つける。どうやら二ノ国には、一ノ国と命が繋がっている”もう一人の自分”がいるらしい。
コトナの事を心配する二人は、アーシャ姫に会って、無事を確認したいと思うのだが、相手はお姫様。どうにか城へ潜り込んだ二人は、アーシャ姫に死の呪いがかけられていることを知る。姿を見ると、コトナと同じ場所にナイフが突き刺さっているのだった。ユウは、自らに不思議な力が宿っていることを感じ、アーシャ姫に刺さったナイフをその手で引き抜くと、呪いは消えて、アーシャ姫は何事も無かったように回復する。喜ぶ二人だが、二ノ国の王様は宰相の言葉を聞き二人の事を信用せず、ユウとハルは仕方なく、一度、一ノ国へ帰ることにする。
一ノ国では、コトナが何事も無かったように生きていたが、突如、今度は余命宣告されるような病気にかかっている事が判明する。そしてユウとハルはふたつの世界に残酷なルールがあることを知る。二ノ国で尽きるはずの命を救えば、一ノ国の人間がその代償を払うことになるというのだ。二ノ国でアーシャ姫が元気に生きることとなり、一ノ国ではコトナが死の呪いにかけられてしまった。
ふたりの彼女、救えるのはひとつの命。
明るく健気なアーシャ姫を守りたいユウと、コトナを助けたいハルに突きつけられた残酷なルール、ふたりが下した”究極の選択”とは。後は、映画を観てくださいね。
この映画ですが、ちょっと理解に苦しむ内容になっており、私は疑問が沢山出てしまいました。何で二人に一人しか生きられないって思っちゃったのかな?ナイフを抜いてアーシャが助かり、コトナもその事件は無かったことになっていたんでしょ。という事は、片方を助ければ、片方も助かるって事じゃないの?コトナが病気になって余命宣告されたと聞いたなら、そこでどうしてアーシャを殺さなきゃとなるかなぁ。普通なら、アーシャも同じ病気になっているだろうと想像して、アーシャの病気を治せば、コトナの病気も治るとならないのかしら。
何故か、アーシャのナイフを抜いてコトナも助かっているのに、今度はコトナが病気となったら、アーシャを殺さなきゃとなるのか理解が出来ませんでした。でね、同じ人が隣り合った世界にいると言うのに、アーシャとサキ姉以外はほとんど見つからないんです。普通なら、街の人々や、王様たちと同じ人たちが、一ノ国にもいるはずでしょ。それが居ないんですよ。
あと、ユウとハルが二ノ国に行った時、犬らしき動物が付いてくるのですが、一ノ国では、それに対する動物もおらず、犬の存在はなんなの?って感じでした。あと、妖精も出てくるのですが、それも、何のフォローも無くて、一ノ国と二ノ国が隣り合っていて、リンクしているという設定が、何の役にも立っていませんでした。
話としては、お姫様を助ける青年たちという、ストレートなお話で、私は、子供の頃に区役所かどこかで観た「長靴をはいた猫」というアニメを思い出しました。話としては、あまり変わらないんじゃないかなぁ。ヒーローが悪い奴を倒すってだけだから。
ユウとハルの声は、それほど違和感もなく、山崎くんと新田くんは上手かったと思うのですが、アーシャ(コトナ)の永野さん、下手だったなぁ。永野さん、可愛くて好きなんだけど、声優はダメでしたね。凄く聞きにくかったし、違和感がありありでした。まぁ、初めてだからかな。
内容のネタバレは出来ないんだけど、最後のネタバレというか、この解決ってどうなんでしょう。ゲームもこういう話なのかな?実は、こういう事でしたっていう説明だと、どーも納得が出来ませんでした。まぁ、文句言っても仕方がないけど、無理やりのような気がして、はぁ?と思ってしまいました。
私は、この映画、まぁ、お薦めしたいと思います。確かに、違和感が沢山あったし、納得出来ない部分も多かったけど、主人公二人の声は合っていたし、頑張っていたので良いと思います。とりあえず、ヒーローが悪い奴らを倒してという王道のお話は、良かったと思うので、私のように、細かい部分を考えず、ただ、ヒーロー話を楽しんでいただければと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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