「HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ」を観てきました。
ストーリーは、
1991年、父を亡くしたショックから立ち直ることができないダニエル・ミドルトンは、夏を叔母の家で過ごすため、美しい海辺の小さな町ケープコッドにやって来る。周囲の人たちとなじむことができないダニエルは、地元ではワルで有名なハンター・ストロベリーとつるむようになる。町で1番の美女と称される妹のマッケイラを守ることには命をかけていたハンターからの「妹には近寄るな」と言われるが、彼女を諦める事が出来ず・・・。
というお話です。
うーん、この映画、やるせなさが残って、ちょっとスッキリしない感じでした。まるで、”真夏の夜の夢”と言いたくなるような悪夢が続き、そして誰もいなくなるという感じに思えてしまいました。まず、主人公のダニエルに共感出来ないというのが一番問題かな。ヘタレのくせに、調子に乗って、マリファナの商売を拡大していくんです。
最初の頃は、悪い事だと解っていたはずなのですが、段々と、罪悪感が無くなり、儲かるなら何をやってもいいという考えに変わって行ったような気がしました。自分一人では何にも出来ず、ハンターが怖くてマッケイラと付き合っていると言えないくらいの男なのに、何故か、マリファナの商売に関しては、凄い自信を持ってしまい、新規のルートを探したりと、危ない事を始めてしまいます。
まぁ、とにかく、可愛い顔をして、このクソガキという感じで、ダニエルは最悪でした。それに対して、ハンターはワルという噂で、本当にマリファナの売買をしていましたがその売買は少なく、観光客を中心に売っていて、妹思いで、喧嘩をするにもまっとうな理由があるんです。ただ、闇雲に金の為に喧嘩をするとかではないんです。でも、一度付いてしまったレッテルは剥がすのが大変で、可哀想でした。
マッケイラという女性は、派手で遊んでいるように見えますが、真面目で家族思いの女性でした。兄のハンターの事も思っていて、悪い事を辞めて欲しいと望んでいるんです。それなのに、付き合い始めたダニエルには裏の顔があって、彼が兄を悪い方向へと動かしていたとは思いもよらないんです。可哀想だったな。
やっぱり、何処まで行っても、悪い奴はダニエルで、自分は夏だけこの地に来て、好き勝手な事をして、お金を儲けて、自宅に帰ればいいやって思っていたのではないかと思うと、ムカ付きます。シャラメくんが演じているので、本当に可愛くて美しい顔をしておりまして、彼が極悪な考えを持っているとは考えられないんですよねぇ。でも、天使じゃなくて、悪魔なんです。ムカ付くでしょ。まだまだ脳が少年だったのだと思います。
シャラメくんも可愛いけど、私は、ハンター役のアレックス・ローさんの方がタイプでした。カッコ良かったですよ。強いまなざしで、綺麗な顔をして、暴力的な動きをするので、これからも色々な映画で頑張ってくれるのではないかと思いました。目力があると、良い俳優さんになりますよねぇ。
私は、この映画、まぁ、お薦めしても良いと思います。内容にムカついたけど、悪い話ではなく、真夏にあった出来事という感じで、良いと思います。ただ、可愛いシャラメくんがヘタレでバカな男子を演じているので、ちょっと、大手を振ってお薦めは出来ないかなと思いました。シャラメくんを観るだけなら、十分に良い作品だと思います。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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