「マイ・エンジェル」を観てきました。
ストーリーは、
コート・ダジュールで暮らすシングルマザーのマルレーヌは、愛する8歳の娘エリーと2人で、その日暮らしの気ままな生活を送っていた。貧しくも幸せな日々を過ごす母娘だったが、再婚相手との関係が破綻したマルレーヌは、厳しい現実から逃れるようにエリーの前から姿を消してしまう。
というお話です。
コート・ダジュールで暮らすシングルマザーのマルレーヌは、8歳の娘エリーと二人で暮らしている。ある男性と知り合い、再婚することになり、今日はその結婚式。酒癖の悪いマルレーヌは、準備の時から酒を飲み、式ではベロベロになっていた。好き勝手に歌って踊った彼女は、突然、式場から消えてしまう。探しに行った新郎は、バックヤードで他の男とヤッている彼女を見つけ、結婚は解消。またも二人での生活に戻ります。
マルレーヌは、イイ歳になっても、まだ有名になりたいという夢を持っており、パーティに参加しては、芸能関係などの男を見つけて自分をサポートしてくれることを期待していた。そしてある日、パーティに出かけたマルレーヌは、家に帰ってこなくなる。友人にエリーの面倒を見て欲しいとメールをしたっきり、音信不通となってしまう。
一人残されたエリーは、夏休み真っ只中で頼る人もおらず、お金も食べ物も無く途方に暮れ、街へ出ては、万引きをしたり、レストランの食べ残しをコッソリ食べたりしながら生きていた。ある日、以前に隣の部屋を訪ねてきた男を見つけ、彼に話しかける。自分を助けてくれそうに思えた、その男性に纏わりつき、家まで付いて行ってしまう。
その男性・フリオは、勝手についてきてしまったエリーに困り果てるが、夜に一人で返すわけにもいかず、仕方なく面倒を見て、次の日に家に送っていく。それからもエリーはフリオに纏わりつき、フリオは心配する。
ある日、突然にマルレーヌが家に帰ってきて、エリーを探すのだが、エリーはフリオに付いて行っており、家にはいない。送ってきてもらったエリーを強く抱きしめ、愛しているというのだが、エリーは全く聞く耳を持たない。そして・・・。後は、映画を観てくださいね。
うーん、フランス版「誰も知らない」って感じですかね。もう、この手の映画というか、母親が自分勝手で、子供に愛情が無いにも関わらず、子供を愛する母親である自分が素敵!と思っているバカっ母の話は、あまり観たくないです。日本でも、子供を虐待して殺してしまった母親のニュースなどが流れますが、それと同じなんです。ブログなどに子供の写真を載せて、子供を可愛がる私が素敵でしょって自慢して、実は食べ物も与えず殴ったりしている。それなんです。
映画の宣伝文句に愛し方の分からない母親と書いてありましたが、愛し方の分からない母親?、バカな話だなと思いました。これ、目一杯、自分勝手な女です。母親である自分が素敵、娘を愛する母親が素敵、と思っているんです。自分を愛しているだけで、娘を愛そうとなんてしていないんです。それを娘も気が付いたからこそ、この後、母親を捨てると思いますよ。
本当に子供を育てる為に、朝から晩まで働いている女性も数多くいるのに、こういう映画があるとムカつきます。シングルマザーが悪者のように見えてしまいイヤでした。確かに、酷い母親もいますが、頑張っている母親の方が本当は多いんです。酷い母親が事件を起こしてニュースになるので、まるでそういう女性が多いように思われがちですが、そんなこと無いんです。
と、怒りから入ってしまいました。だって、本当に酷い母親なんですもん。私が近くにいたら、直ぐに児相に連絡して、子供を迎えに来てもらいますよ。家に子供を一人置いて出て行って、子供が生きて行けると思っているんですかね。いくら小学生だからって、お金も無く、食べ物置いてないのに、どうやって生きて行くんですか。あまりにも酷かったなぁ。
私は、こういう映画、あまり観たくないんです。子供ばかりが苦しむ姿を見たくない。実際に、子供が何人も親に殺されているニュースを見るので、せめて映画では見たくないんです。こういう問題を取り上げて、考える為にというのでしょうが、そろそろ子供に反撃させるような映画が出てきても良いんじゃないの?「存在のない子供たち」が、珍しく、子供が反撃する映画でしたが、そういう映画を沢山作って、子供に反撃されるという事を描いていった方が、少しは親も考えるのでは?
私は、この映画、あまりお薦めしたくありませんが、一応、お薦めしますとしておきます。精神的にはお薦めしたくないんですけど、映画としての出来は良い方だと思うので。マリオン・コティヤールが主演ですし、気になったら、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。
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