【ミュージカル】「エリザベート」この内容なら人気は当たり前ですね。素晴らしいミュージカルでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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ミュージカル「エリザベート」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

1898年9月10日、ジュネーブ・レマン湖のほとりで、オーストリア皇后エリザベートが暗殺された。暗殺者の名は、イタリア人無政府主義者、ルイジ・ルキーニ。逮捕されたルキーニはその後、独房内で首を吊り、自らの死を選んだ。だが、死してもなお、彼を問い続ける声は止むことがない。「なぜ、エリザベートを殺したのか?」闇に閉ざされた世界で、ルキーニはエリザベートの物語を語り始めた。かつて彼女とともに生きた人々が次々と蘇る。そしてそこには、”死”とも呼ばれる黄泉の帝王・トートの姿も・・・。
 
エリザベートの父、マックス公爵は堅苦しいことに縛られることを嫌い、自由を謳歌する人であった。エリザベートはそんな父をこよなく愛し、マックスも娘をかわいがった。そんなある日、エリザベートはブランコから落ち、意識を失ってしまう。すべての死を司るトートの手によって、エリザベートの生命も断たれるはずだった。だが、彼女の魂に触れた瞬間、”死”はただの人間であるはずのエリザベートを愛してしまう。運命的な出会い・・・トートは彼女の生命を奪わなかった。
 
エリザベートと運命的な出会いをする男がもう一人いた。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフである。アルプスの麓にあるバートイシュルで、二人は出会う。この日は元々、フランツとエリザベートの姉ヘレネの見合いの日であった。フランツの母である皇太后ゾフィーとエリザベートの母ルドヴィカの姉妹によって準備された縁組みであったが、二人の目論みははずれ、皇帝はエリザベートを愛してしまった。
 
 
二人は婚礼の日、闇から姿を現したトートは、エリザベートに迫る。いつかお前を奪いにくると。トートが去ったあと、エリザベートはフランツにすがり付く。彼女の最大の味方であるはずの夫に・・・。しかし、すべては彼女の予想とは違っていた。
 
婚礼の翌日から、ゾフィーによる皇后教育が始まり、窮屈な宮廷生活が強いられた。自由を求める彼女にとってそれは耐えられないことであった。それから、エリザベートにとって、戦いの日々が始まる。生まれた子供はゾフィーに奪われ、多忙な夫とは相容れるところがない。フランツは確かに彼女を愛していたが、もともとの育ちが違うためか、その思いは妻には届かない。
 
つねに孤独に包まれていると感じていた彼女だが、ある日、その美貌を武器に反撃を開始する。自分の要求が如何したら実現できるかを彼女は知り始める。宮廷内の確執の一方で、ハスプブルク帝国の崩壊を示唆する動きが随所で起こっていた。そして・・・。

 

というお話です。

 

 

このミュージカル、本当にチケットが購入出来なくて、今年、やっと手に入れることが出来ました。本当に人気なんですね。何度応募しても、全然、当たってこなくて、今回は、ぴあさんの半館貸切公演に応募して、やっと当たったんです。うーん、嬉しかった。

 

そして、観てみてよく解りました。これは人気だよね。面白いもん。美しいし、内容も素晴らしいし、これは、誰もが観たいと思うと思いました。私と友人は古川雄大さんが好きで、彼がトートを演じる公演を観に行きました。だって、古川さん、背が高くて、シュッとしていて、本当に素敵なんですもん。歌も凄く上手くて、気持ちよく聞いていられるんです。そして、今回の役はトート。黄泉の国の王にピッタリなんです。冷たくエリザベートを狙うように観ている目は、まるで凍りそうだけど、どこか愛おしさも感じさせて、本当に良かったです。

 

お話は、オーストリア皇后エリザベートの一生のお話なのですが、この女性、すんごく美しい女性なんだけど、性格が酷く悪いのよ。自由でいたくて人からの束縛を嫌うんだけど、かまって貰えないと怒るし、欲しいものは必ず手に入れたくて、だけど手に入れると飽きてしまう。マジで、現代の普通女性として横にいたら、直ぐに手を切りたい女です。でも、美しいし、どこか憎めないから、トートとフランツは、彼女を愛していたんだろうなぁ。まぁ、男性からは好かれるタイプよね。女性からは嫌われるだろうけど。

 

 

だってね、あのマリーアントワネットの代名詞と言われた”パンが無ければお菓子を食べれば。”という言葉と同じように、平民たちが赤ちゃんに飲ますミルクが無くて困っている時に、沢山のミルクを独り占めしてミルク風呂にしたりと酷い事をしていたそうです。何考えてんだよって言いたくなるよね。

 

ま、こんな女だったので、ルイジ・ルキーニに刺し殺されるんです。ざまぁと思うけど、実は、彼女自身が望んだから殺したとルキーニは言うんです。それじゃ、彼女は好きに生きて、好きな時に死んだのだから、彼女の一人勝ちなのかなと思うけど、全然、彼女の人生は幸せそうじゃありませんでした。自由になる為に戦って、好き勝手な事をして、欲しいものを手に入れて、それでも、彼女は幸せにはなれなかったんです。幸せというものを、理解しようとしなかったのでしょうね。目の前の大切な物に気が付けば、幸せは直ぐに手に入ったのに、何処までも自分勝手では、手には入りません。

 

そうそう、ルキーニ役は、山崎育三郎さんでした。私、今回改めて、山崎さんって凄い役者さんなんだって知りました。だって、こんなに凄い舞台を回す役なんですから。驚きました。本当に尊敬しました。

 

 

私は、このミュージカル、超!超!お薦めしたいと思います。本当に楽しめました。音楽も良かったし、こんなに素晴らしいんだって思って、ミュージカル、イイなぁと思いました。また観たいです。このチケット、手に入れるのは難しいと思いますが、もし、手に入れることが出来る機会があったら、ぜひ観に行ってみてください。これは、一度は観るべき作品だと思いました。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

ミュージカル「エリザベート」  帝国劇場

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