【演劇】「けむりの軍団」劇団新感線にハズれは無いですね。でも恋愛要素が欲しかったなぁ。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「けむりの軍団」を観てきました。

 

ストーリーは、

 

さてさて、おつきあいを願いますは、智謀知略であらゆる敵を煙に巻く、けむりの軍団を率いた軍配士、真中十兵衛の大活躍!

ときは本能寺の変で織田信長がこの世を去り、代わって天下を取った豊臣秀吉が小田原の北条氏を征伐する前。大名・目良家が収める、とある国での話でございます。目良家と幾度となく刃を交えた十兵衛、しかし一度として勝てぬまま、今は浪人に身をやつし、賭場に出入りする日々を過ごしておりました。その賭場に現れたのが浪人の美山輝親。きゃつの起こしたテラ銭泥棒騒ぎに巻き込まれ、子分をヤクザの親分・油の牛鉄に「五日の内に俺の前に、野郎と金を持ってこい!」と約束させられ、輝親を捜しに行く羽目になったのでございます。
 
お話変わって目良家場内。当主・則治の正室で厚見家の姫君・紗々姫が、厚見家家臣の雨森源七らとともに、今まさに城から脱出せんとするところ。目良に裏切られ憤激した厚見勢、姫を助け出さんとやってきた。その一行に立ちはだかり、「大事な人質を手放すわけには参らぬわ!」と大喝するは、則治の母で目良家の権力者・嵐蔵院。嵐蔵院に命じられ、次々厚見勢を切り捨てる目良家家臣・飛沢莉左衛門。気づけば紗々姫の共は源七のみ。
 
その日の夜。とある木賃宿で輝親を見つけた十兵衛は怒り心頭。ゲンコに弾みをうたせてポカリポカリ。そこへ目良の追手がやってきて、紗々姫と源七を見つけたから、ヤドの中は上を下への大混乱。しかし十兵衛の機略、そして輝親の弁舌が見事、目良勢を追い返す。十兵衛の手腕を目の当たりにして「厚見領に入るまでの道中、わらわを守ってもらえぬか?」と頼む紗々姫。苦々しい顔の源七。そして「お二方を連れて行かぬと申されるなら、私はここを動きません」と座り込む輝親でありました。
 
 
翌朝、厚見家による紗々姫奪還の報は、一向宗夭願寺の僧侶・残照のもとにも届いておりました。報せを聞いて、目良家に木賃宿の騒動への加担を疑われぬよう、「目良家の追手を装い、殺すのです。」と紗々姫を亡き者にせんとする残照。今度こそ絶対説明の紗々姫一行。ところがまたもや、十兵衛と輝親の働きにより、一向はすんでのところで危機を脱したのでございます。
 
夕方、突如、残照のもとに嵐蔵院がやってまいります。二人は襲撃を失敗させた謎の伏兵について肚を探り合うも、それあg何者なのかはとんと検討もつかぬ様子。そこで口を聞くは莉左衛門。「山から現れいずる大軍となると、あのけむり党ではなかろうか」と。かつて目良家と対立した地侍の集団・けむり党の名前を挙げまする。しかし、けむり党はとっくの昔に滅びたはず。
 
その夜、目良家と夭願寺が手を組んだと聞き十兵衛は、紗々姫を厚見領へ送り届けるのを止めて逃げ支度。そこに無事送り届ければ家臣として取り立てるという紗々姫の言葉。命か士官栄達か。十兵衛の決断やいかに。
 
というお話です。
 
 
やっぱり劇団新感線の題目は面白いです。迫力はあるし、とにかく楽しいので、ずーっと目が離せません。いつも、ヒーローはヒーローらしく、悪役は完璧な悪役となっているので、安心して観ていられるんですよねぇ。今回は、高田さんが一番悪い奴かなぁ。古田さんの新しいヒーローは、ちょっと五右衛門に似ている感じだけど、五右衛門ほど人を引っ張っていくようなタイプじゃなかったですね。
 
お話としては、ちょっと”黒沢映画”風にしたかったのかな。演じる場面の他に、スクリーンに説明文が出る部分もあり、最後の方の莉左衛門や他の人の結末を、文字で説明しちゃっているのが、私はちょっと不満でした。せめて、誰かが、講談師っぽく出てきて、説明してくれたら嬉しかったなぁ。
 
今回も、ドタバタ劇なのですが、”けむりの軍団”という名前からして分かるように、軍団はけむりなんです。なので、それをどうやってだまくらかして、自分たちを優位に持って行くかっていうお話なのですが、今一つ、物足りない感じがしたのは、恋愛関係の部分が無かったからかしら。これに、ちょっとラブストーリーがあると、味が出て楽しめるんだけどなぁ。とっても男っぽいさっぱりしたストーリーで、私はちょっと寂しかったです。
 
とはいえ、やっぱり新感線の舞台は、他と違って、大掛かりだし、とても楽しめました。やっぱりここまで出来るのは、劇団新感線ならではですよね。観てよかったと思います。古田さんは、やっぱり上手いなぁ。
 
 
私は、この舞台、超!お薦めしたいと思います。何のかんの行っても、誰が観ても、納得の出来る舞台って、劇団新感線よね。面白かったです。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ
 
 
劇団新感線 「けむりの軍団」