【演劇】「命、ギガ長ス」うだうだ生きてると命は長いけど、もっと生きたいと思う時もあると思うな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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舞台「命、ギガ長ス」を観てきました。

 

ストーリー?は、

 

認知症の母親・エイコとニートの息子・オサムが二人で暮らしています。貧困生活を送っていて、それをドキュメンタリーとして撮影する女子ゼミ生・アサダが家庭の中に入らせてもらっていました。彼女が望む通りのボケを見せる母親と、自堕落なニート生活を見せる息子。

 

彼女が撮影したドキュメンタリーフィルムを指導をしているゼミの教授・キシに見せに行くと、ワザとらしさがにじみ出ているし、この親子は、他のドキュメンタリーにも出演していて、同じように演技をしているという事を教えられます。

 

プロの貧困ドキュメンタリー演者なのかと問い詰めるアサダに、そういう訳ではないけど、ちょっとそんな感じにもなっているかもと話す二人。こんな生活を続けたい訳じゃないと話す二人だが、ある日、オサムがお風呂で意識を無くしていて、救急車を呼ぼうとするエイコだったが・・・。後は、舞台を観てくださいね。

 

 

もー、何なんですかっ!この面白い舞台はっ!松尾さんのグネグネ踊りや安藤さんのキメポーズに、笑いっぱなしの私でした。舞台に出てくるのは松尾スズキさんと安藤玉恵さんだけ。ナレーションは、何故か吹越さんがされており、凄い3人が集まって作っている舞台なのに、何故か、凄くチープに見えて、面白かったなぁ。

 

頂いたチラシに、松尾さんのコメントで、本来の演劇を楽しみたいということで旗揚げした「東京成人演劇部」ですが、書下ろしを演出、演じるのは苦しいと書いてありました。そして、それを観る私のような観客は、必死で苦しんで演じているのを、とても楽しく観させていただきました。そうなんですよ、松尾さんが書いているのですが”作り手が楽しんでいる様子なんぞ見たくないだろ”という言葉通り、楽しんでいるより、苦しんでいるのを観る方が、楽しいんですよ。苦しみって、笑いになるんですよねぇ。残酷だけど、人間って残酷なんです。

 

いや、もう、とにかく、二人でやってるから、出てきて引っ込んで、入れ替わってと、もう、よく上手く組み合わせてストーリーを作ったなというくらい、舞台上には二人しか出てないのに、ストーリー的には、何人もの人間が出ているように感じるんです。ここら辺が、松尾さんのプロの腕前ですよねぇ。うーん、もっと観ていたかった。

 

うだうだ生活を続けている母息子ですが、人生は長く、簡単には終わらない。だから、また、うだうだ続けていくしかない。そんなお話でした。うーん、楽しかったなぁ。安藤さん、ババアも若い女性も、問題無く演じられるのが凄かったです。松尾さんは、年齢、性別共に不詳なので、まぁ、良いです。祖母役の松尾さん、一瞬でしたが、笑いました。

 

 

私は、この舞台、超!超!お薦めしたいと思います。これは観れるなら無理してでも観に行って欲しい。さすがに立ち見席は辛いかもしれないけど、本当に面白いですよぉ。これぞ演劇っていう感じです。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

松尾スズキプロデュース 東京成人演劇部「命、ギガ長ス」

http://matsuo-suzuki.com/

 

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