「さらば愛しきアウトロー」ロバート・レッドフォード引退作は元気なジイチャンのお話でした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「さらば愛しきアウトロー」を観てきました。

 

ストーリーは、

1980年代初頭のアメリカ、紳士的なスタイルで強盗と脱獄を繰り返すフォレスト・タッカーによる事件が多発していた。そして、彼を追うジョン・ハント刑事でさえもタッカーの生き様に魅せられていた。そんな折、フォレストは大仕事を成功させるのだが・・・。

というお話です。

 

 
時は1980年代初頭のアメリカ。ポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰一人傷つけず、目的を遂げる銀行強盗がいた。彼の名はフォレスト・タッカー、74祭。被害者のはずの銀行の窓口係や支店長は、彼の事を「紳士だった」「礼儀正しかった」と口々に褒め称える。

事件を担当することになったジョン・ハント刑事も、追いかければ追いかけるほどフォレストの生き方に魅了されていく。
 
 
彼が堅気ではないと感じながらも、心を奪われてしまった恋人もいた。ある強盗の途中、追われていたフォレストは、車が故障し困っていたジュエルと出会い、警察の目をそらすために、彼女の車を直す手助けをする。その場だけと思っていたが、彼女が美しく魅力的だった為に、フォレストは彼女に好意を持ってしまう。ジュエルもフォレストに惹かれ、彼の車に拳銃が入っていることに気が付いても、知らない振りをして、付き合いをつづけてしまう。
 
そんな中、フォレストは仲間のテディとウォラーと共に、かつてない”デカいヤマ”を計画し、まんまと成功させる。だが、”黄昏ギャング”と大々的に報道されたために、予想もしなかった危機にさらされる。
 
 
そしてとうとう警察に追い詰められ、フォレストは逮捕されることとなってしまう。しかし、実はフォレストは脱獄のエキスパートであり、子供の頃からずーっと脱獄の日々だったのだ。刑務所に入り、ジュエルが面会に来ると、フォレストは若い頃から16回も脱獄を繰り返していた歴史を細かく書き、彼女に渡して、心配するなと話す。そこでジュエルは、「今回は最後まで居てみたら?」と話し、フォレストは刑期を終えるまで脱獄することは無かった。そして出所した彼を迎えに来たジュエルと共に、家に帰るのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。
 

 

ロバート・レッドフォードさんの俳優引退作品との事で、観に行ってきました。83歳とは思えないほど、カッコ良くて、しっかりしていて驚きました。私は、「愛と哀しみの果て」という映画で、ロバートさんを初めて観まして、カッコ良かったなぁ~って思いました。今も、たまに思い出したようにDVDを観ているのですが、やっぱりカッコ良かったです。そして、今作が最後の作品となるそうです。

 

伝説の強盗のお話なのですが、こんなにお爺ちゃんが強盗をしていたというのに驚きました。こんな事書いたら不謹慎と言われるかもしれませんが、一度、こういう犯罪をやってしまうと、そのスリルが忘れられなくなるのかもしれないなって思いました。恐いけどジェットコースターに何度も乗りたくなるのと一緒じゃないのかな。それが止められなかったのでしょうね。

 

 

それにしても、主人公のフォレストという人は、凄い経歴の持ち主で、最初は孤児院のようなところから脱出して、犯罪をして、少年院から脱走してという、子供の頃からずーっとそんな生活をしてきているんです。パワフルですよね。ここまでやっていたと言われると、降参って感じなんだけど、これ、昔だから良かったと思うんです。今のように、システムが強化され、至る所に監視カメラが付いていて、スマホを持っていていつでも撮影が出来て、連絡も出来るなんて時代だったら、これは無理だろうなぁ。アナログ万歳って感じでしたよ。

 

強盗される方も、保険に入っているだろうから、そんなに困らないと思うんですよねぇ。もし、取られたら取られっぱなしというのなら、恐くて銀行なんてやってられないと思うけど、そこは保険があるからねぇ。保険料はもちろんお客の負担になっているから、銀行はぜーんぜん損はしないっていう、ムカつく話なんだけど。だから、フォレストが強盗に入ってお金を取られても、大して悔しくないし、彼の紳士的な振る舞いに好感触をもったんじゃないかしら。普通の会社が強盗にあったら、取られたら困るよねぇ~。

 

 

フォレストが出会う女性・ジュエルですが、シシー・スペイクスさんという美しい女優さんでした。そして、フォレストを追う刑事をケイシー・アフレックが演じていて、イイ味を出していました。この二人のおかげで、強盗以外の部分の厚みが膨らんだように思います。彼らとの関わりで、フォレストという人物の人間性が解って、良かったと思いました。

 

ただ、全体の構成が、ちょっと解り難かったなぁ。話がスパッと飛んだり、切れてしまうので、フォレストが今、どういう状況の部分にいるのか、ちょっと判らなくなる部分がありました。私が理解出来ていないだけだったのかしら。あれ?と思うと、捕まりそうになっていたりするんだけど、でも、捕まってなかったり、というか脱獄したのかしら。そこら辺が、よく解りませんでした。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。ロバート・レッドフォードの最後の作品として楽しんで欲しいと思います。でも、映画の構成が解り難いので、そんなにストーリーを気にせず、カッコいいロバートさんを見て、喜んでください。彼の仲間も、良かったですよ。ダニー・クローヴァーさんとトム・ウェイツさんでした。私は、ちょこっとウトウトしてしまい、またも炭酸飲料とフリスクに助けてもらいました。ぜひ、観に行ってみてください。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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