「THE RECEPTIONIST/ザ・レセプショニスト」移民の闇を描く衝撃ドラマでした。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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「THE RECEPTIONIST/ザ・レセプショニスト」の試写会に行ってきました。

 

ストーリーは、

ロンドンにあるマッサージパーラー。不法な風俗店であるその場所は、客とアジア出身の女性たち、そして女性経営者が家族のような人間関係を装いながらも、その実態は金とセックス、そして暴力に支配された偽りの空間だった。そんな店でも女性たちは生き延びるために必死で働き、移民であるがゆえ、常に危険と隣り合わせの日々を送っていた。大学を卒業したばかりの台湾人ティナはロンドンで職に就くことができず、その店の受付嬢として働き出したことで、周囲のイギリス人や恋人から冷ややかな視線を向けられていた。

というお話です。

 

 

イギリスのロンドンに留学した台湾人のティナは、大学を卒業し、就職先を探すが見つからない。ただでさえ職が無いのに、移民の彼女に簡単に見つかる訳が無いのだった。職安に行っても、資格も無く職歴も無いティナは、職の紹介さえして貰えない。

 

イギリス人の彼とアパートに住んでいるティナだったが、彼も職を2週間で解雇され失業手当も無く、このままでは家賃も払えない。色々な店に雇ってもらえるように尋ねるが全て断られ、どうしようと考えていると、ある店で、”ここで働く人を探している”といってメモを渡される。訪ねてみると、そこはマッサージパーラーで、俗に言う風俗店。それも違法でアジア人がやっている店だった。

 

 

ティナは面接で、何時から風俗嬢として働けるかと聞かれ、その仕事は出来ない、受付だけなら雇って欲しいと言うと、店主の女性は受付嬢として雇ってくれ、ティナはそこで働くこととなる。電話を取り、客を店に誘導し、風俗嬢たちのお世話をすることだった。不満ではあったが、給料は良く、これで家賃に困ることも無いと思ったが、やはり普通の仕事に就きたいと思ったティナは、職探しも続けていた。

 

店に来る客は、特殊な性癖を持つ男性も多く、ティナは驚くことが多かったが、それでも段々と環境に慣れていき、店主はそこで働く女性たちとも仲良くなっていく。そこへ新しくアジアから働きに来た女性が加わる。都会なれしていない女性は、家族の為に働かなくてはならず、素直で適当に調子良く誤魔化す事が出来ず、苦労をしていた。

 

 

ある時、ティナの恋人の友人が、変な場所でティナを見たという話を彼に知らせ、彼氏はティナにどこで働いているのか問い詰める。編集社だと嘘を付いて誤魔化したティナを疑い、彼はティナの後を付けて、風俗店で働いていることを知ってしまう。そんな場所で働くティナとは一緒に居られないと言い、喧嘩の末、ティナはアパートを追い出されてしまう。そして店に仮住まいさせてもらうのだが・・・。後は、映画を観てくださいね。

 

この映画、結構、ショッキングな内容でした。確かに、どの国でも、仕事が減り、沢山の人が職にあぶれていると聞きますが、こんなにも酷いのかと驚きました。そんな国が、移民を受け入れ始めたら、そりゃ、もっと仕事が無くなりますよ。そんな国の情勢を、住宅地で秘密裏にやられているマッサージパーラーで働く女性を追う事で描いていました。

 

 

仕事が無ければ、そりゃ、女性なら、最後の最後に辿り着くのは風俗店なのかなと思います。日本でも、一時、フィリピンパブ、韓国パブ、ロシアンパブなど、色々な国の風俗店が立ち並んだ頃がありましたが、最近は、少し静かになってきたかな。警察の取り締まりも強化されているしね。でも、この映画のように、こっそりとやっている店は、日本でも沢山あるのでしょうね。

 

確かに、誰かを雇おうと思ったら、最初は自国民を雇いたいと思うだろうと思います。そして、次に、能力や資格を持っている人間を優先するでしょ。何も持っていない移民では、雇ってくれるところもほとんどありません。そんな状態なのに、風俗店だけは繁盛していて、そこにアジアから家族の為にお金を稼ぎに来た女性がやってくるんです。その女性は、アジアの田舎からやってきたらしく、大家族を養わなきゃいけないから、どうしても働いてお金を送るんだって言っているんです。真面目で素直で、大人しくて、お客に言われた通りにされちゃうから、本当に酷い事もされていたんだと思うんです。それでもお金の為に働かなきゃいけない。酷いですよね。

 

 

もし、移民受け入れをしていなかったらどうだったんだろう。でもね、きっと違法でやっていたんだと思うんです。日本もそうだったでしょ。だから、フィリピンや韓国に強制送還されてたんだと思うんです。それって、受け入れる方が悪いんじゃないですよね。自分たちの国で働いても生活が出来ないから、他の国に来るんでしょ。自分の国が悪いって解っているのに、誰も変えようとしない。変えられないというのは、本当に大変だと思います。

 

 

政治が悪い貧困国って、いつになったら良くなるんでしょう。今、日本もとうとう韓国にぶち切れて、規制を復活させるとかしてるから、韓国は大変になるでしょうねぇ。それは自分たちが選んだ大統領が悪かったと気が付かないと。いつまでも日本に文句言ってるだけじゃ、さすがにこっちだってキレますよ。

 

話を戻して、イギリスに住むアジア出身の移民である監督が、移民受け入れに舵を切った日本に、移民する側の闇も知って貰いたいという問いかけもあるそうです。簡単に受け入れるのは、問題かも知れませんね。受け入れたは良いけど、仕事が無いとなったら、全て税金で助けなくちゃいけない訳でしょ。それは困るよなぁ。

 

 

私は、この映画、お薦めしたいと思います。とても考えさせられる良い映画でした。主人公の目を通して、女性の様々な生き方を見ることになり、そこに善悪なんて関係ない、家族を守る為には仕方がないことなのだという叫びのようなものが聞こえてくるようで、感動しました。私は、こういう映画、好きです。まだ、新人の監督さんなので、完璧な出来とは言えませんが、観るべき作品だと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。10月に公開です。

ぜひ、楽しんできてくださいね。カメ

 

 

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